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駄菓子屋学~ほっこり「たかさんち」

元祖子供の居場所を意識したあそびと駄菓子屋「たかさんち」の25年の軌跡とだが活等!

駄菓子屋報告書№8:駄菓子屋"から学べるもの

2021年04月05日 | 駄菓子屋報告書

 

↑駄菓子屋さんの商品紹介↑

~「たかさんち」の実践報告(平成14年作成)~

(8)駄菓子屋"から学べるもの

①自然体の関わり
 実は、子ども達は、大人のセッティングしたものは、「あそび」とは、受け止めず、「イベント」と解釈しているのだと思う。自発的に、自分達で、考えて行動して楽しむのが「あそび」なのだ。だから、駄菓子屋に来ることは、「あそび」と言える。

 大人達が居場所として提供したものは、自然発生的な居場所とは言えず、「あそばせてくれる所」、「イベントを行う所」にすぎない。よく、言われるのが、キャンプファイヤーで盛り上がった後、「先生、もうあそんでいいですか?」と聞かれるとのこと。たった今楽しんでいたのはなんだったのか?と思うほど、子ども達は自由になった時間を思い思いに過ごすのだという。

 駄菓子屋も実は、歴史を紐解いていくと、店自体が駄菓子屋と名乗っていることより、子ども達が「駄菓子屋」だと認識した時に「駄菓子屋」という存在になるのだという。「たかさんち」は、居場所を意識して始めたものだが、子ども達は「駄菓子屋」という認識をしてくれている。

 飾らない、気負わない、無理しない、自然体で、子ども達と関わっているからこそではないかと思う。子ども達をファインダーで覗かず、生の、ありのままの姿を理解し、対応している。我が子ですら、運動会では、生の姿を追わず、カメラ越しに追いかけ、目の前にいる子どもに話を聞く代わりに、マニュアル本や専門家の意見を聞くこともある。


 また、公園には危険防止などの手が加えられ、すべてのものが、管理、合理化され、子ども達の創造性を伸ばせる自然などが減っているように思える。「あそび」が生まれる環境が少ない。「イベント」が悪いわけではなく、「あそび」も無くては困ると感じている。

 自然な生の関わりが、出来たなら、地域での子育てや子ども達の見守り方にも昔の下町のような「なつかしい人間関係」が自然に生まれ、戻ってくような気がする。実際、店を始めてから「子どもがお世話になっているから」と、いただきものなどが増え、こちらもお返しをしたりと、近所の人達とのふれあいの機会が多くなってきている。

②駄菓子屋の周りであそべる地域 
 昔、駄菓子屋の周りは、あそびの基地であった。また、忙しい親達が「ほら、あそんでおいで!」と、小遣いを与え、地域で子ども達の面倒をみる子育ての役割も、少なからず担っていた。

 今は、先回りした環境作りや、大人の都合で考える子どものために良かれということは、行き詰まるばかり。何が、子ども達にとって必要で、どのような環境がよくて、どのような子に育てたいのか、どのような子育てをすれば良いのか、など、"大人(大人の都合)"が考えるのではなく、子どもの目線に立って、今一度立ち止まって真剣に考えなければいけない。


 なぜ、駄菓子屋を拠点とした子ども達のあそびの環境が良かったのかを考えると、自然に子ども達が集まった社交場だからではないのかと推測される。子ども達が、自らが「駄菓子屋」と、認知し、自らの意思で集い、自らが考えたあそびに興じる。大人が介入していない。大人達もその空間を認め、口出しをせず見守る心のゆとりがあった。

 しかし、子ども達は、所詮子どもであり、善悪の判断は甘い。そこで、大人である駄菓子屋の店主が、時々、地域の大人として見守る。ここに、子ども達が暴走しない安心感があったのではないかと思う。


 このようなイメージで、「たかさんち」は、実践しているが、やはり、地域の人達の理解というものは計り知れない。駄菓子屋の周りで子ども達が楽しそうにあそぶことの出来る地域を作るには、もしかしたら、今、店に来ている子ども達が、近い将来大人になった時ではないかとも思う。

駄菓子屋報告書№9:まとめへ続く

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」は、令和3年4月で、開業24年目を迎えた。これを機に実践報告書(平成14年)より抜粋し、№1~10としてブログで公開。㊟平成14年作成のため、現在(令和3年)と異なる状況や思いあり 

『駄菓子・屋業界勝手に活性化プロジェクトのお知らせ』
 あそびと駄菓子屋「たかさんち」は24年目を迎え「駄菓子屋が未来を救う」をテーマに、感謝を込めて、駄菓子屋はもちろん駄菓子メーカー、駄菓子問屋など、駄菓子屋業界を陰ながら盛り上げようと思い、地味に地道に『だが活』を勝手にスタート中!                    

第一弾「駄菓子屋を知ろう!」として
1.あそびと駄菓子屋「たかさんち」(SHOEHORN制作)動画を3本紹介!

 ①ショートバージョン:動画はこちらコマーシャルver

 ②人気駄菓子・駄菓子屋の良さ、魅力など:動画はこちらプロにきく

 ③駄菓子屋を始めた訳と子どもの居場所:動画はこちら現場の事例

.あそびと駄菓子屋「たかさんち」の実践報告書(平成14年時)をブログで紹介中。 

駄菓子屋報告書№1:OPENまでの経緯と背景(ねらい)

駄菓子屋報告書№2:具体的な活動

駄菓子屋報告書№3:子ども達との関わり方

駄菓子屋報告書№4:効果

駄菓子屋報告書№5:問題点・課題と改善策

駄菓子屋報告書№6:今後の方向性

駄菓子屋報告書№7:駄菓子屋"の可能性

駄菓子屋報告書№8:駄菓子屋"から学べるもの

駄菓子屋報告書№9:まとめ

+№10駄菓子屋実践報告書と現在(令和3年4月)の考察

まずは、たかさんちを通じて、駄菓子・屋、子ども達を知る・興味を持つきっかけになれればと思います。

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」ホームページもご覧ください

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あそびと駄菓子屋「たかさんち」ブログ紹介

⓪駄菓子屋日記open当時~(ブログ掲載2018年5月~2019年8月)

「1998年~2005年のたかさんち日記をリバイバル」

①駄菓子屋目線(2006年1月~2007年3月)

「たかさんちを始めて感じた子どもたち」

②17文字の子どもたち(川柳)(2007年8月~2008年12月)

「たかさんちの子どもたちの様子を川柳で表現!」

③駄菓子屋の詩(2016年8月~2018年1月)

「たかさんちの思いを詩で綴りました!」

④「駄菓子屋」名言・格言・珍言(笑)(2020年5月~2020年3月)

「店での子どもたちの会話から出た心に響く名言・格言・珍言」

⑤「たかさんち」実践報告書(2021年4月)

「あそびと駄菓子屋「たかさんち」実践報告書(平成14年時)№1~10+α

⑥「たかさんち」セレクト集+α(2021年8月~2022年1月)

「たかさんちのブログを凝縮!」

⑦だがるだじゃれ(駄菓子+かるた+だじゃれ)(2022年8月~9月)

「だじゃれ?かるた?カタログ?」で駄菓子商品を楽しく紹介!

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◎あそびと駄菓子屋「たかさんち」→ホームページ

◎あそびと駄菓子屋「たかさんち」動画を3本紹介!

 ①たかさんちショートバージョン:こちら→コマーシャルver

 ②たかさんち人気駄菓子・駄菓子屋の魅力など:こちら→プロにきく

 ③たかさんちを始めた訳と子どもの居場所:こちら→現場の事例

◎たかさんち人気商品ベスト3

「第一位 サッカースクラッチ:くじ付きだよ」

 
「第二位 ロールキャンディ:青りんご・グレープなど色んな味があるよ」

「第三位 モロッコヨーグル:甘酸っぱさがやみつき!

◎おうちで駄菓子屋駄菓子(ネット商品紹介)

◎おうちで楽しく→ゲーム(ネット商品紹介)



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