駄菓子屋学~ほっこり「たかさんち」

元祖子供の居場所を意識した駄菓子屋24年の軌跡とだが活!新「だがるだじゃれ」駄菓子紹介R4/8開始~

駄菓子屋報告書№1:OPENまでの経緯と背景(ねらい)

2021年04月05日 | 駄菓子屋

 

↑駄菓子屋さんの商品紹介↑

~「たかさんち」の実践報告(平成14年作成)~

(1)OPENまでの経緯と背景(ねらい)
①駄菓子屋を始めたきっかけ  
 駄菓子屋を始めようと思ったのは、平成8年の2月。あそびプランナーとして、児童館、教育委員会、子ども関係施設等において、子どもや指導者にあそびの提供をする講師を行っているので、今度は、地域でも、自分のところに子ども達を集めて、今までの経験を生かした居場所を作りたいと思っていた。

今の子ども達は、ずっと誰かに監視され、なにかをしてはいけない目で見られている。でも、ほっておかれていても、誰かに見守られている時間とスペースが必要だと思っていた。

 そこで、今まで関わってきた子ども達に、「あそびの提供の出来る場所を作りたいんだと。」と話すと、「子どもを集めたいのなら、お菓子を置いたらいいんじゃない?」との答えに「そうか!駄菓子屋だ!」と、ひらめいた。

 以前、テレビのドキュメントで駄菓子屋を取り上げていたのを思い出した。昔、公園などで、紙芝居を見ながら子ども達が飴やお菓子をほおばっていた。そんなイメージの駄菓子屋がいい。物を売るだけでなく、あそび場ともなる、子ども達が主人公で、家庭でも学校でもない居場所、新しい形の駄菓子屋を実家の一室を開放して始めることにした。

②OPENまで
 駄菓子屋を始めるにあたり、リサーチが必要と、都内の駄菓子屋の数を調べてみた。以外に、駄菓子屋に関する文献や情報の無いことに気付いた。たまたま、駄菓子屋を一同に集めたイベントの資料が手に入り、平成8年より何年か前で、都内約100件営業していることがわかったが、高齢化と、少子化等の影響で衰退の一途をたどっているということだった。

 逆に、最近の駄菓子屋というと大人を対象としたり、なつかしさを売りにしたチェーン店が増えてきている。昔ながらの人とのふれあいから、販売目的の営業形態、コンビニ化へと、変化し、ホッと腰を降ろす、ゆとりのある子どもの居場所的な香りは感じられなくなってきている。

 何軒か、直接駄菓子屋にも、アンケート調査のような形で訪ねてもみた。しかし、どこも、万引きや子ども達への不満の声ばかりで、おおらかに子ども達との関わりを笑い飛ばす勢いで話してくれる所には出会えなかった。所詮、商売であり、ボランティア意識で営業してやっていけるような時代ではないのかもしれないが、大人と子どもとの溝は、こういう所にも現れてしまっているのかもしれないと感じた。

 そこで、私の店は子ども達の味方になり、子ども達の意見を取り入れ、話し合い、とにかく、交流を深める店にしたいと思った。実際、店を始める前に、あそびの指導の関係で近くの小学校と関わっていたので、「今度、駄菓子屋を始めるからね。」と子ども達に声掛けをしておいたところ、開店準備に気の合った子ども達が手伝いにきてくれた。何日も顔を出し、値段表やポスターなどを書いてくれた。手作りの駄菓子屋の始まりであった。子ども達に「たかさん」と呼ばれていたので、店の名を親しみやすくわかりやすいように「たかさんち」とした。

③OPEN
 地域の中で、親でも教師でもない大人が、間接的な子育てに協力し、見えにくい子ども達の関わり合いを見守り、援助していく、子どものための居場所作りを、以下のことを掲げて、平成10年4月にあそびと駄菓子屋「たかさんち」としてOPENした。

☆OPEN理由
○日常的に子どもと関わりたい
・学校や家庭でみせない素顔を知りたい
・あそびの指導をする上で子どもとかけ離れたくない 
・子ども社会の情報を生かしたい
○地域の役に立ちたい
・育った町に愛着がある
・異動がなく同じ場所で子どもの変化が見られる

☆目的
○本当の子どもの様子を見て感じて世間に伝える
・今も昔も子どもの本質は変わっていないと思う
・世間、マスコミ情報の確認、発信 
○何かを生み出す
・子どもの才能、エネルギーを引き出す
・新しいあそびを作り出す
・新しい駄菓子を開発する

☆構想(子ども達の新しい居場所作り3段階)
○ホップ(1段階)
【子どもについて】
・日常の様子を書き留める
・データ-を取る(学年別人数等)
【駄菓子について】
・種類の調査
・売れ筋の調査
・情報収集
【店の役割について】
・地域において安心、信頼される場所の定着

○ステップ
【子どもについて】
・日記をしてまとめる
・データ-のまとめと分析
【駄菓子について】
・実際への適応(アンケート、モニター、メーカーへアプローチ)
【店の役割について】
・地域の役に立つ場所へ

○ジャンプ
【子どもについて】・世間に伝える(出版、論文等)

【駄菓子について】・発明(新しいお菓子の開発)
【店の役割について】・夢を叶えられる場所へ(バンドや同人誌など)

駄菓子屋報告書№2:具体的な活動へ続く

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」は、令和3年4月で、開業24年目を迎えた。これを機に実践報告書(平成14年)より抜粋し、№1~10としてブログで公開。㊟平成14年作成のため、現在(令和3年)と異なる状況や思いあり

『駄菓子・屋業界勝手に活性化プロジェクトのお知らせ』
 あそびと駄菓子屋「たかさんち」は24年目を迎え「駄菓子屋が未来を救う」をテーマに、感謝を込めて、駄菓子屋はもちろん駄菓子メーカー、駄菓子問屋など、駄菓子屋業界を陰ながら盛り上げようと思い、地味に地道に『だが活』を勝手にスタート中!                    

第一弾「駄菓子屋を知ろう!」として
1.あそびと駄菓子屋「たかさんち」(SHOEHORN制作)動画を3本紹介!

 ①ショートバージョン:動画はこちらコマーシャルver

 ②人気駄菓子・駄菓子屋の良さ、魅力など:動画はこちらプロにきく

 ③駄菓子屋を始めた訳と子どもの居場所:動画はこちら現場の事例

.あそびと駄菓子屋「たかさんち」の実践報告書(平成14年時)をブログで紹介中。

駄菓子屋報告書№1:OPENまでの経緯と背景(ねらい)

駄菓子屋報告書№2:具体的な活動

駄菓子屋報告書№3:子ども達との関わり方

駄菓子屋報告書№4:効果

駄菓子屋報告書№5:問題点・課題と改善策

駄菓子屋報告書№6:今後の方向性

駄菓子屋報告書№7:駄菓子屋"の可能性

駄菓子屋報告書№8:駄菓子屋"から学べるもの

駄菓子屋報告書№9:まとめ

+№10駄菓子屋実践報告書と現在(令和3年4月)の考察

まずは、たかさんちを通じて、駄菓子・屋、子ども達を知る・興味を持つきっかけになれればと思います。

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」ホームページもご覧ください



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