駄菓子屋学~ほっこり「たかさんち」

元祖子供の居場所を意識した駄菓子屋24年の軌跡とだが活!新「だがるだじゃれ」駄菓子紹介R4/8開始~

褒め言葉

2006年05月02日 | うんちく・小ネタ

○どんなことを言われるとうれしいですか?

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子ども達って、驚くほど自然に「褒め言葉」を口にすることがあります。

友達に対してだったり、こちらに対してだったり、店に対してだったり・・

大人のように相手を意識して、故意に喜ばせようと言うよりは、口にした感想が、たまたま褒めていた、感心していた・・と言ったところでしょうか・・

何気なく素直に出た言葉は、よりいっそう相手にとっては、うれしい褒め言葉になります。

言われた方は、小さな幸せを感じます。

先日、引越しした子が、転校先の友達を連れて店に来てくれました。前の学校で、試合があったとのこと。

新しく友達も出来、試合も勝ったらしく、仲間と落ち着いた雰囲気で、駄菓子をほばっていました。

「元気だった?」などと時折声をかけると、「覚えていてくれたんだ・・」というようなはにかんだうれしそうな表情で受け答えをしてくれました。

帰り際「またおいでね!」の声にみんな快く「はい!」と、店を出ました。

その直後、仲間のひとりが、店を紹介した子にポツリと言いました。

「お前・・良い所に住んでいたんだな・・」と。

言われた子は照れくさそうでしたが、店の中に聞こえてきたその言葉にこちらはとてもうれしくなりました。

何だか店を褒められただけでなく、この地域、その子の株まであがったような・・

いつまでも、初めて来た子もホッとするような・・なんか、ここいいな・・と感じてもらえる居場所でいたいと思います。


店以外3「進路」のその後

2006年04月19日 | うんちく・小ネタ

○人のアドバイスは聞く方ですか?

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以前、町で久しぶりに会った高校生が、友達と店に来ました。

町であった時に、進路のことで悩んでいたので、アドバイスをした子です。

「その後、どうした?」

「うん!やっぱり、理系にしたよ。もう、国家資格2つも取ったよ。」

と、今すぐにでも社会に出て働けそうな勢いです。

「数学はやっぱり難しいけど・・」

とも言っていましたが、最終的に文系か理科系か自分で考えた結果、出した答えなので、今は、満足しているとのことです。

あの日、町でたまたま出会って、小学校の時の話などをして、ひょっとしたら今までの自分を省みる機会になって、多少進路にも決断がついたとしたら・・

なんて、考えたりして・・アドバイスとまではいかないけれど、これからも、出会った子ども達の思い出を一緒に語れるよう、記憶のアルバムを大切にしておこうと思います。


新顔

2006年04月13日 | うんちく・小ネタ

○新しい出会いはありましたか?

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進学・進級で、新しい出会いの季節です。

なぜか、店でも見慣れない子ども達が、増える時期です。

学年が上がり、駄菓子屋デビューを心待ちしていたかのように、新顔を多く見かけます。

買い物をする子に、「ここで食べる?持って帰る?」と尋ねると、「ここで、すわって食べれるんだ!」と、驚き感心する子も。

腰をおろすと、ホッとしたように友達と顔を見合わせ、「へ~・・」と店内をキョロキョロ見回します。

初めて来た子は、大抵このようなリアクションをするので、すぐにわかります。

「またおいでね!」と、声をかけると、どの子もうれしそうに帰って行きます。

高校に進学し、「クラブが終るのが7時だから、もう、来れないよ・・」と駄菓子屋を卒業していく子も入れば、新顔から常連へと進級していく子もいます。

学校ではないけれど、学校では教えないことを学べる居場所として、多くの入学生を受け入れ、いつでも卒業生を迎えることの出来る故郷でいたい・・と思います。


仲間

2006年04月07日 | うんちく・小ネタ

○信頼できる仲間がいますか?

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店には、ひとりで気まぐれに来る子もいますが、友達と来る子がほとんどです。

その中でも、一定期間一緒に行動を共にする仲間と言える友達関係もあるようです。

仲の良い友達とも言えるのですが、なぜか、仲間に見えるグループと感じてしまうのは、そこに友情を感じるからかもしれません。

ある日、健診で医者に行くと、後から顔見知りの子が来ました。保険証もなく困っている様子。

「親が留守で、兄弟に連絡するから大丈夫」とのことだが、「何かあったら店に連絡してね」と言って帰りました。

店に戻ると、丁度その子の仲間達がいました。

すかさず、「友達が困っているみたいよ」と伝えると、「わかった行ってみるよ。」と、とても素直な答え。

後日、聞いてみると、「間に合ったよ。連絡した兄弟も来ていて、大丈夫だった。」とのこと。

仲間が駆けつけたことによって、多少の不安は和らいだかなと思われます。

放置された自転車を見て、「これ、友達が無くなったって言ってた自転車かも」と、鍵で動かない自転車を担いで、友達の家まで届けようとした仲間思いの子もいます。

ただの友達ではない、相手のことを自分のことのように思い、心配出来る友達関係・・これが、友情、そして理解しあえる仲間・・と言えるのかなと思ったりします。


店以外5「就職」

2006年04月03日 | うんちく・小ネタ

○初めて就職した時のことを覚えていますか?

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朝の散歩をしていた時のこと、スクーターの音が遠くから響き、だんだん後ろに近づいてきました。

ふと、横を通過した時

「あっ!」と振り向きざまに声をかけられました。

ん?スーツにメット・・なんか変なスタイルだな・・と思った瞬間!

「これから、入社式!言ってくるね!」と、

すれちがいながら笑顔を見せ、そう言い残し、後姿のまま手を振って、去っていきました。

あまりの速さに「頑張ってね」とも言えず・・

見えるかどうかわからないけど、手だけ振りました。

しかし、これから初めて社会の第一歩を踏み出す朝に、言いようもないほどのうれしそうな笑顔・・

いいな~と思いました。

初めての就職は、きっと不安で、緊張するのがほとんどだと思うのですが・・

スーツで、スクーター飛ばし、笑顔で風を切っての初出勤。社会人としての春の訪れをほんの一瞬おすそ分けしてもらえたようで、なんだかとてもうれしくなりました。


駄菓子屋デビュー

2006年04月01日 | うんちく・小ネタ

○初めて駄菓子屋に行ったのはいつですか?

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今日で、子ども達の新しい居場所を意識したあそびと駄菓子屋「たかさんち」も9年目を迎えました。

オープン当初、値段表を書いたり開店準備を手伝ってくれた6年生は、もう大学2年になります。

ひとりで初めて駄菓子屋に来る子は、大抵小学校に入学する頃ですが、親と一緒ならベビーカーに乗った赤ちゃんが1番、駄菓子屋デビューが早いことになります。

まあ、いきなりひとりで初めて駄菓子屋に来る子は、そう多くはなく、親や兄弟姉妹、友達と来ることがほとんどです。

1度誰かと来た後慣れて、ひとりでも来れるようになるようです。

そんな中、中学生の3人グループがやってきて、ひとりが「こういうとこって、来たことないんだよね」と・・

他の子が、「おれは、結構来てるぜ」と。

来たことない子が、冷えたゼリーを買って、「これどうやって食べるの?」と・・

「そんなの袋切って食べりゃいいんだよ!」

「・・・」

また、ドリンクを後ろのほうから飲んでいる友達に「えっ!どこから飲んでるの?」

「ケツ飲みだよ!ツウはこうやって飲むの!」

何度か歯を立てて、後ろに穴を開けようと頑張っていますが、なかなかうまくいきません。

友達が「この筋の入ったところを噛み切るんだよ」

「ふ~ん・・」

こぼれるのを警戒して、一旦店を出て、再挑戦。なんとか成功したようです。

めでたく駄菓子屋デビューを果たした子は、友達のアドバイスで、駄菓子、駄菓子屋の楽しみ方が少しわかったようでした。

駄菓子屋がただの店でないことを改めて感じました。


不思議9「変身」

2006年03月19日 | うんちく・小ネタ

○昔と変わったね!と言われますか?

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どの子も学年が上がるごとに、内面も外見も成長していきます。

時には少々悪いことを覚えたりと、反抗期も含め、健全な大人になるために、不健全を体験しつつ、正しいと思われる道を手探りで進んでいるようにも思われます。

大抵は、「成長したな~」と、感じるのですが、中には明らかに「変身!」してしまう子もいます。

小学校の時は、どちらかと言えば地味でおとなしかった子が、中学に上がると、世間の広さや情報を知り、自分の魅力に気付き、自分に磨きをかけ、アイドルのようなかわいい子になって、店に現れたこともあります。

少々ふくよかだった男の子が、高校に上がり「僕のことわかる?」と、訪ねてきたこともあります。すっかり、スマートになっていました。

また、3年ぶりくらいに、大学進学を報告しに来てくれた子も顔がシャープになって、すっかり青年らしくなっていました。

過去の記憶とギャップが大きいほど、変身と感じてしまうのです。

だけど、どの子も昔の面影はどこかに残っていて、「○○さんだよね」

「○○君でしょ!」と、言うと、「よく判ったね!」と微笑んでくれます。

もしかしたら、昔の自分を知っている人への少々の照れがある反面、覚えてくれていたんだという安心感があるのかもしれません。

また、変わったことへの自信のようなものも感じます。

中学になって、突然、タレントみたいな髪型に変わって店に来る子を見ると、どんなきっかけで、どのようなことを思い、考え、行動に移したのか知りたくなります。

本当の自分探し、魅力探し、可能性・・プラス思考にポジティブに・・

さて、また、ミラクルな変身を遂げてくれる子に出会えるかと思うとワクワクしてきます。


駄菓子屋目線1「悪い子はいない」

2006年03月15日 | うんちく・小ネタ

○悪い子とはどんな子でしょう?

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毎日出会う子ども達の中に、悪い子はひとりもいません。

少々、悪いことかな?と思われることやいたずらをしたりする子はいますが・・

どんなに良い子でも、悪いことをする瞬間があると思います。でも、悪い子にはなりません。

悪いこと=不健全とも、言えるかもしれません。

ただ、不健全が何かを知らないと、健全の意味がわからなくなります。

子どもは、悪いことかな?と、半信半疑で確かめながら、体験しながら成長していくように思えます。

悪いと思われることをした時、「それは、悪いことだよ!」と、きちんと教えてもらわないと、悪いことが楽しいことだと(やっても平気なことだと)、間違った認識をしてしまう恐れもあります。

悪いことを悪いと教えるのは、悪いことを悪いことだと理解して育った大人の役目です。

それを怠った時、子ども達は、善悪の判断を誤ってしまうかもしれません。

子ども達が、「これは悪いことかな?」と、確かめたい(知りたい)行動をとった時、大人は見て見ぬ振りをせず、きちんと「悪いことをしてはいけないよ」と、注意してあげることが大切なのではないかと思います。

ひょっとして、悪いことだと気付かずにしてしまうことだってありえると思います。

誰でも悪いことを知ってか知らずか、してしまった時、「だめだよ」の一言で、「あっ!やっぱりいけないことなんだ」と、気付かせる機会を持つことが必要だと思います。

大人の役割というものは、こんなところにもあるんだ・・と感じています。

悪いことをしてしまう瞬間は誰にでもあるけれど、決して「悪い子」なんて、いないと思います。


駄菓子の魅力1「ネーミング」

2006年03月11日 | うんちく・小ネタ

○どんな駄菓子を知っていますか?

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駄菓子屋が人気なのは、駄菓子そのものにも魅力があるからです。

まず、目に付くのはネーミング。怪しげな名前はもちろんパクり?のようなもの、中身をまるで想像出来ないものまで、買う前から楽しめちゃいます。

ふがし、カルメ焼きなどは、そのまんまのなつかしい駄菓子です。

うまい棒○○味やガリボリラーメン、カメレオンキャンディなどは、なんとなく中身を連想出来ます。

でも、

らーめんばばあ、らーめんじじい、キャベツ太郎にどーん太郎、かばやきさん太郎・・・・・えっ?!あなた達は誰?

ってな感じの商品も多いです。

ネーミングだけでなくコメントのついている駄菓子もあります。

「よい子わるい子あめ」には、「テレビゲームインターネットで目玉チカチカ」などの吹き出し文字が、

「コギャル梅」には、「梅おくれ」というおばあさんにコギャルが「ホラ!くれてやるよ!」というようなおかしなキャラも登場します。

どういう意図があるのかは判りませんが・・

「ドコモ」をパクって、携帯の形をした「コドモ」というものがあったり、うんちくんグミやチュッチュグミ・・ちょっとやば系

モロッコヨーグル・・どういう意味?

タラタラしてんじゃねーよ・・・・・えっ?!すいません。

日本一長いチョコ・・ホントかよ!

まけんグミ、バトルラーメン・・対戦か!

などなど・・

けっこうツッコム子も多いです。

もちろん、夜空の星やきびだんご・・ホッとするようなものもあります。

駄菓子の製造会社の方たちも、あそび心いっぱいのようで、安心するとともに感謝します。

子ども達は、楽しく、おかしく、おもしろい商品に心惹かれ、今日も笑顔一杯で、キラキラ目を輝かせながら駄菓子を見つめています!