駄菓子屋学~ほっこり「たかさんち」

元祖子供の居場所を意識した駄菓子屋24年の軌跡とだが活!新「だがるだじゃれ」駄菓子紹介R4/8開始~

反抗期

2006年02月28日 | 駄菓子屋

○反抗期はいつ頃でしたか?

??????????????????????????????

様々な年代の子が店には来ますが、やはり、小学生高学年から中学生が多いです。丁度、大人になる前の反抗期と重なる時期かもしれません。

駄菓子屋というと、なんとなく男子が行くような気がしますが、うちの店は女の子もたくさん来ます。曜日によっては、女の子ばかりの日もあるくらいです。

意外と、男子より女子の方が反抗的になることがあります。

子ども達は素直で、とても元気で明るいのですが、やはりテンションが上がり過ぎて、楽しすぎて自己中心的になってしまうことがあります。

必要以上に騒がしくなった時や、店が混んできた時は、容赦なく注意やお願いをするのですが、ほとんどの子が素直に「じゃ、行こうか・・」「また、来るよ」とか。他のお客さんに気を使って、こちらのお願いを聞いてくれます。

大抵は切り替えが早く、正義感が働くのでしょうか、「迷惑かかるだろ!」と、誰かしら理解を示してくれます。

ところが、不思議なことに、自分の事に夢中になってしまい、「なんで私達ばかり」と、ブツブツを言うのは女子が目立ちます。

悪気は無いのでしょう・・楽しいから、もっといたいのに・・

その気持ちは解るのですが、他の人に迷惑がかかるときはこちらも譲れません。

女子であろうが男子であろうが、小さくても大人でも、他の人に迷惑がかかる行為はしっかり注意します。

自分達の非が解らないとなぜ、注意されているのかが、わからず、「ムッ」としてしまうのでしょう。

もしかしたら男子は叱られてるのに慣れていて、その場の切り替えがうまく、女子は、注意されたことにこだわってしまうのかもしれません。特に反抗期だと、大人から注意されることが物凄く過敏になるお年頃なのかもしれません。

でも、なんだかんだ言われても来てくれるので、叱られても楽しい何かがあるようです。


「ないしょ2」

2006年02月26日 | 駄菓子屋

○どんな話が聞かれたくないですか?

??????????????????????????

「これないしょだよ!」と話してくれることもありますが、本当に知られたくない時は、こそこそと店の外に出て行って、話をすることもあります。

そうとう聞かれてはまずいことなのでしょう・・

中学生が、再婚についての話をしていました。授業で、男性はすぐに再婚の届けを出せるのに、女性は、半年経たないと、届けが出せないと聞いてきたようです。

「なぜだろう?」と、疑問を持つ子がいました。

中学生ともなれば、それくらいの知識はあると思っていたので、意外でした。

ここじゃなんだからと、ゾロゾロと店の外にみんなで出て行きました。

大人の前では、そういった話は恥ずかしいのか、店の中での話題ではないと良識的判断なのか・・

こちらとしては、大した話ではないようでも、思春期の子には、口にしにくいことなのかもしれません。

堂々と、お年頃らしく知ったかすけべで、下品なことを言う子も入れば、純粋に恥じらいのある子もいるようです。

また、ゾロゾロと店の中に戻ってきて、何事もなかったように買い物とおしゃべりを楽しんでいました。

なんだか、健全だな~と、感じました。


ポエム8「鈴虫」

2006年02月25日 | 駄菓子屋

鈴虫

ないている

鳴いている

泣いている・・

鈴虫の声は 電話を通すと

聞こえないんだって・・

生の声・・

聞こえてますか?

いつだって 目の前で

自分の言葉で

自分の姿で

語っているのに

気付いていますか?

自分の目で

自分の心で

しっかりと

見守ってほしい・・


びびったり、びびられたり

2006年02月24日 | 駄菓子屋

○どんな時びびりますか?

?????????????????????????

なぜか小学校を卒業し、中学・高校・大学となると、先輩、後輩という関係が強くなってきます。

小学校時代は、年上であろうが、仲間意識みたいなものの方が強く、同じ子どもという認識なのでしょうか?

中学校に入ると、幼馴染以外の年上は、先輩として意識し、めったに目上に対して敬語を使わない子でも、一つしか違わなくても、きちんと敬語で話すのが不思議です。

私に対してもため口で話していたのに、先輩が入ってきたとたん、態度が急変「こんちは!」の挨拶から始まって、何か聞かれれば、きちんと敬語で答えます。

部活だけでなく、やはり、上級生としての威厳があるのか、大抵の子は、先輩と出会うと、びびります。

店の中でも、ちょっと太い声が外から聞こえてくると、「わっ!誰か先輩かな・・」とあわてて店の外をのぞく子もいます。「今来たらやだな~」などと言いながら、落ち着かない様子で駄菓子をほおばります。

「おれ・・目をつけられているかも・・」などと、びびり発言も。

ところが、今度は、自分より年下の子が店に入ってくると、とたんに「君、何年?」知っている子ならなおさら「おいっ!しっかりサッカーやってるか!」などと、先輩風を吹き、声をかけられた子がびびります。

「さっきまで、先輩にびびってたのに、今度は、下の子をびびらせて・・全くね~」と、声をかけると、照れ笑いをしながら「こんなもんだよ!」と、子ども社会の一面を教えてくれました。

「こんなもんか」と、納得しています。どこか大人社会に一歩近づく現象なのかも・・と思いながら・・


成長3

2006年02月23日 | 駄菓子屋

○学生時代にバイトはしましたか?

??????????????????????????

高校生など、顔見知りの子がバイトしているのを、たまに見かけます。遊びたい時期にえらいな~と、思います。

しかも、意外と仲間と楽しく遊んでいるタイプの子が、積極的に働いていることもあり、何だか不思議に思えます。

遊んでいるように見えて、実はしっかりしているんだな~と感心させられます。中学とは違い、高校生になって、大人の世界に急成長といった感じでしょうか・・

「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」すっかり、店員らしくなっています。

とても敬語を使えるような感じではなかったはずが・・素直に研修を受けたのだなと思います。

結構、好奇心のある子は、何でも興味を持って、何でもベストを尽くすのかもしれません。あそびも勉強も仕事も一生懸命なのかもしれません。

学生時代のバイトは、社会への第一歩、また、厳しさを知る良い機会です。自分の手で稼いだお金は、きっと、無駄には使わず、ありがたみを感じてくれることでしょう。

時には知らない振り、時には「がんばってるね・・」と、声をかけ、働く若者達をあたたかく見守りたいと思います。


兄弟愛

2006年02月22日 | 駄菓子屋

○兄弟にやさしくしていますか?

??????????????????????????????

ちょっと、わがままになったり、様子が違うな?と思うと、下の子が生まれる、生まれたということが、良くあります。

今までは、一人っ子だったのに、ある日突然、初めての妹や弟が出来るのですから、戸惑うのも不思議ではありません。

大抵、自分の方を向いて欲しくて、少々落ち着きを無くしてしまうのですが、生まれてしばらくすると、今まで以上に穏やかな表情になり、お兄さん、お姉さんらしくなります。

そんなお兄さん、お姉さんは、特に下の子にやさしく接しているように思えます。

ある日のこと、店を出ると、気温が下がり上着の無い弟に、自分の上着をすっぽりとかぶせ(まるで弟はみのむしのようでした)、お兄ちゃんは震えながらも、家まで弟を寒さから守り続けていました。

また、ある日、弟2人を引き連れたお姉ちゃん。弟の買い物の計算から、袋開けや食べ方まで、自分の食べる暇も無いほど、世話を焼いていました。

お兄ちゃん、お姉ちゃんの思いどこまで届いているのか?

上着に包まれた弟は、あったかそうにニコニコと歩いていきました。

お菓子の袋を開けてくれたお姉ちゃんが「少し頂戴!」と言っても、弟の方は「やだ!」と・・

まだまだ上の子のありがたみに気付いていないようです。

私も、昔海に行った時、砂浜が熱くて妹がかわいそうに思い、おぶってあげたことを思い出しました。

なんだか、下の子の方が得をしている気がするのですが・・気のせいでしょうか?


ポエム7「大きな石」

2006年02月20日 | 駄菓子屋

大きな石

店の横にある大きな石

時には 駄菓子を食べるベンチ

時には ジャンプ台

時には 待ち合わせ場所

時には お年寄りの休憩所

時には 宿題をやったりおしゃべりしたり・・

カード対決だって・・

大きな石は

世界で1番小さな居場所

こんな石を

たくさんたくさん増やしたい・・


親子で楽しむ

2006年02月17日 | 駄菓子屋

○親子で楽しめるものはありますか?

???????????????????????????

お店には、良く親子連れも来てくれます。引率がてらの方が多いのですが、そんな中、子どもより楽しんでくれるお父さんやお母さんもいます。

「これ好きだったんだよね~」とか・・

「なつかしい~」とか・・

子どもよりもたくさんかごにお菓子を入れたりして、子どもがうらめしそうに見つめることも・・

こちらもなんだかワクワクして「子どもの頃たくさん買ってみたかったよね・・」と、願いが一つ叶えられたようでうれしくなります。

中には通の方もいて、子どもと同じように、当たりつきお菓子を一つずつ買うお父さんお母さんもいます。

「ほら、当たった!」「来た~!」と、子どもと張り合って、とても楽しそうです。

「今日はお父さんがついてるね・・」「じゃあお母さんももう一つ買ってみるわ・・」など、子ども達と一緒になって、駄菓子屋を満喫してくれてるようです。

子どもの目線で、子どもと一緒に楽しめる(しかもお菓子は安い)地域の居場所は、親子の交流も図れる効果もあるのだと、駄菓子屋の可能性はますます広がっていきます。


店以外4「注意」

2006年02月16日 | 駄菓子屋

○若者に注意できますか?

????????????????????????????

さすがに知らない土地で、知らない人にいきなり注意は出来ませんが、地元での悪さは、見過ごすわけにはいきません。

駅前で、ポイ捨てしている若者・・見たことある顔。

「見たぞ~!」と、いきなり後ろから声をかけると、

「びっくりした・・へへっ・・ごめんなさい・・」との返事。

とある日、学生姿でたばこをプカリ・・

駆け寄り、「学生姿で、そんなことしたら、学校にバレバレじゃない!」と、ちょっと矛先を変えた注意をしてみる。ついでにお腹の辺をつつく振りもして。

やはり、この子も「へへっ」と、照れ笑い。「青春もほどほどに」と、付け加える。

また、とある日、タバコを手にした高校生。私の顔を見たとたん火を消して苦笑い。

またまた、違う子には、「中学から吸ってるんでしょ!もういい加減卒業しなよ」と言ってみる。

お互い知っている間柄になると、全く反抗的な態度は見せず、「やばい!」って、顔で素直に接してくれます。

地域で大人も子どもも顔見知りになる大切さは、やはり必要なのだと思います。


着眼点?

2006年02月15日 | 駄菓子屋

○人と違った見方をする方ですか?

???????????????????????????

子ども達の中にも、「あっ!この子結構するどいな!」と、思う時があります。

大抵の子は、話の流れで、そのまま通り過ぎていくようなことを、何かをつかんだように理解しようとしているのです。

例のごとく、「歳いくつ?」と中学生に聞かれ、正直に答えると、

「え~・・俺の○倍生きているのか・・」と、ひとりがつぶやくと、

「それが、どうかした?」と、他の子たちは、この話題は終わりという雰囲気に・・

しかし、つぶやいた子は、何かに気付いたように「すごいよな・・今まで俺が生きてきた○倍だぜ。」と、しきりに感心していました。

何かを実感し、生きていくのは結構大変なんだと、彼なりに感じてくれたようです。

「○○君は良い着眼点をしてるね。」と、思わず褒めてしまいました。

こういった毎日繰り返されるたわいもない会話の中に、ふっと、昨日と違う考えや自分を感じる瞬間が生まれるのかな?と、楽しくなります。