駄菓子屋学~ほっこり「たかさんち」

元祖子供の居場所を意識した駄菓子屋24年の軌跡とだが活!新「だがるだじゃれ」駄菓子紹介R4/8開始~

第二章 「子どもの心」 ⑫「桜の花びら」

2015年12月28日 | 駄菓子屋
満開の桜吹雪の下
自転車で駆け抜けた

大きく大きく手を開いて
たくさんの花びらを
受け止めようとしたのに

わぁーっと
私のあちこちをすり抜けていく
ひとひらひとひら
すり抜けていく

すべてを受け止めることは
出来ない

そう思った瞬間
手のひらに重なった花びら
「少しでも良いんだね」

第二章 「子どもの心」 ⑪「たむろ」

2015年12月28日 | 駄菓子屋
スズメたちが
寄り添うようにたむろしていた

邪魔しないように
そーっとそーっと
通り抜けようをしたのに
ハチの子散らすように 飛んでった

攻撃なんかしないのに
味方なんだよって 
わかってほしいのに

あっという間に
青い青い空に 逃げてった

手の届かない 高い高い木に止まって
あのたまり場を 見つめていた


第二章 「子どもの心」 ⑨「反抗期」

2015年12月03日 | 駄菓子屋
そうだよ 反抗期だよ
別にあなたのせいじゃなくて
別に誰のせいでもないよ

何かが イライラするだけ 
何かが ムカつくだけ
子どもの中のエネルギーが だんだん溜まって
大人に包まれた殻に ヒビが入っていく

もうすぐ弾ける もうすぐ殻が弾ける
少しヒビが痛いんだ 少しヒビが苦しいんだ
触らないで 辛くなる
触れないで 自分で何とかするから
結構殻って分厚くて 色んな力が必要だけど

もう少し もう少しだから 
優しく優しくあたためて
これが子どもとしての
最後の我儘だから