第五章 「みぃんな元気になぁれ」

⑦「個性」

きっと　いつか気付くだろう
コンプレックスが武器になることを

ウィークポイントが
チャームポイントになることを
個性が　才能になることを

唯一の特性だから
唯一の特徴だから
それが自分　それが自分である証

指摘は　自分を認める褒め言葉

自分が自分であることを
受け止めた時
一つの点が輝きだす

第五章 「みぃんな元気になぁれ」

⑥「落ち葉の行方」

ひらひら　ひらひら　舞い落ちる
明るい想いが色を変え　あふれた悩みが舞い落ちる

暖かい土を求めてるのに　冷たいアスファルトの上
行き場を無くした想いがただ重なって
知らない誰かに　集められ　幾つもの袋に詰めらる

知らない何処かで
何事もなかったように捨てられる

ひとひら　ひとひら　風の力で逃げ出して
広い通りに出たけれど
行き交うスピードに押しつぶされた

それでも強い風に乗って　彷徨うひとひら
辿り着いたベンチには　一休みのお婆ちゃん

そーっと　そのひとひらに手を伸ばす
毎日毎日　一枚ずつ
大切に手にしたひとひら達は　鮮やかなその色で
今　母の手帳に幾枚も落ち着いている