クワガタ~スズメバチ等の覚書

   Photo & Text by こよみ

最後のクルビデンス・5

2016-07-03 13:24:15 | クルビデンス(bhutan)

今年最後のクルビデンスが羽化しました(ブータン)

そして、これが飼育7代目最後の群でもあり

その内訳は、メス4頭・オス3頭の計7頭です。

*カテゴリーのクルビデンスから入ると飼育過程等が繋がります。


大きいやつは、最初から大きい

終齢幼虫と羽化時の大きさとの関係は

おおむね幼虫時の頭幅で推察できるため

頭幅の大きな幼虫には期待が高まります。






メスは、850ccのカワラタケ菌床1本孵しで

いつものような大きさです(46mm±)↓



オスの菌床リレーは

前回の記事「少しだけクルビデンス」で書いたとおり

2頭(①②)を3本の菌床で孵し(かえし)

あとの1頭(③)は2本孵しです。

 
①27g=蛹化5月9日~羽化6月11日
 



②32g= 蛹化5月30日~羽化6月30日




③? g= 蛹化5月31日~羽化7月1日



↓②③



③は終始菌床からなかなか姿が見えず

体重未測定のあまり気に留めていなかった個体です。


管理方法 

温度:15度前後~27度の範囲

菌床:安価系カワラ菌床800~1500のリレー




↓カワラタケ、膜が強靭で派手なキノコは生えてこない


餌交換
 :オス=菌床の白いところが3分の1くらいになったら交換
 :メス=800mm1本


暴れ対策その1(幼虫期)

菌床交換後に幼虫が容器内徘徊をしたときは

フタをキッチンペパーに替えると

少し落ち着くようになりました。


↓蓋をとり、キッチンペーパーに変える



↓終齢後期


そして、10日くらいでもとのフタに戻しました。


暴れ対策その2(蛹化)

卵から8~9ヶ月ほど経過したとき、幼虫は再び暴れ始めます。

それを蛹化へのスタート信号と判断して

目減りした菌床に発酵マットを適宜MIXし、硬詰めしました。

硬詰め後、②の幼虫は翌日に蛹室作成場所が決まったようです。






③の幼虫は、二日後に見た場所が蛹室となりましたので

その信号を見逃さなければ

効率よく蛹室場所を決定させられるように感じました。

①は、暴れずにすんなり蛹室作成。

今回実践したキッチンペーパーやマットMIXは

暴れ対策として広く知られている方法です。

私のところでも確かに効果がありました。


羽化までの期間

昨年の割り出し時には卵~2齢までのものが出てきました。

「私の管理方法」ということを前置きした上えで

初齢の場合は、産卵から最低でも1か月前後経過しているものと思われます。

2齢の場合は、産卵から最低でも1.5か月以上経過していると思われます。

蛹室作成から蛹化までの期間は

21日前後と意外に単日で

いずれも上部蓋近くに蛹室を作りました。

今回の場合、蛹化への信号把握が遅れてしまい

タイミングよくマットMIX菌床に替えていれば

減量も少なかったように思います。


蛹から羽化までにかかる期間は約1か月(オス)

メスが卵から羽化までに要する期間は7~8か月。



大型オスが卵から羽化までにかかる期間は

おおよそ10~11か月ほどです。











7代目最後のクルビデンスは

現在、テネラル(脱皮して本来の色・硬度等になっていない状態)につき

まだ少し縮むと思いますが

最大で70mm後半はあると思われ

親を超えるのではないかと思います。


↓最後の7代目①②③



そして、この夏が終わるころ

昨年羽化した同腹メスと

飼育8代目に向けて繁殖開始です。




↓昨年羽化のメス



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