*カテゴリーから入ると飼育過程等に繋がります。
*記事前半は、昨年の春までさかのぼります。
快適な温度範囲
ドウイロクワガタの繁殖に適した温度帯を探ると
人によっては20度以下で採卵されていたり
私のように25度付近でも採卵出来ていたりするため
ドウイロクワガタの繁殖に快適な温度範囲は広いことがわかります。
また、昨年1月に産卵セットを組んで産まれた子供のうち
手元に残した個体の殆どが産卵年度内に羽化を終え
早い個体では次世代を残すべく配偶行動をとるまでになりました。
↓ 昨年の産卵セット 温度は25度あたり
昨年の3月5日掘出しでは、卵6個・初齢幼虫14頭の計20でした。
40日後の2回目掘り出しでは卵2個(潰し)・初齢幼虫5頭の計7頭でした。
母虫は2か月ほどにわたり産卵を続けたようですが
次第にその数は減ってきました。
↓ 2021年4月16日 2回目の掘り出し
ドウイロクワガタは比較的長生きするので
条件が良ければ50卵ほど産むのではないかと思っているのですが
最終結果は33卵に終わりました。
↓ 雌雄同居させて多回交尾も促したが・・・
幼虫飼育は、500ccのpカップに「ヒラタ・ノコ1番」を詰め
途中で餌追加を1回行いました。
幼虫期の飼育温度も23〜25度付近です。
↓ 羽化近くなった健全な蛹 (2021.12.上)
私のところでは、ドウイロクワガタは前蛹〜羽化後の早い時期に死亡する個体や
羽化不全を起こす個体が珍しくありません。
これは20度以下で管理しても、25度程度で管理しても起こりました。
また、市販の異なるマット2種で試しても起こりました。
それでも原因が外部環境にあるなら
当該期のマット水分が多すぎて有害な雑菌が発生したり
或いは酸素不足になっていたのかもしれません。
そのあたりは今後の課題です。
↓ 大アゴ・脚部等の体液が黒くなった個体は死亡する (2022.1)
↓ 健全な蛹
↓ 2021年12月中旬
↓ 「ヒラタ・ノコ1番」でドウイロ最大級 (2022.1.16)
今回セットしたメスは羽化から3か月ほど経過
オスは4週間ほど経過した個体です。
この時点で摂食も多回交尾も確認でき
昨年早春に産まれてから1年たたないうちに配偶行動にまで至りました。
↓ オス羽化後約4週間、メス羽化後約3か月経過
↓ 腹部背面は各節ごとに発色し、全節全体で虹色になる
↓ 産卵セットの準備 マットの水分は強く握って団子が潰れない程度
↓ 不織布2枚重ねてコバエ侵入防止 ホームセンターで安価購入(500円台)
↓ 産卵セット 2022年1月16日
現在、小屋の管理温度は他種との関係もあり18度くらいです。
これは、私の思うドウイロクワガタの繁殖に快適な温度範囲の下限付近であり
せっかく産卵セットを組んだのに
このままではマットに潜ったまま動かなくなる可能性があります。
来週(2月)あたりから温度を上げて棚上段付近を20度以上にし
3月には更に温度を上げて繁殖シーズンを到来させます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます