オニクワガタ Prismognathus angularis angularis Waterhouse,1874
オニクワガタは発生期になると
ブナ帯の立ち枯れや切り株、倒木などに付いていることがあります。
マルバネクワガタのようにメスを待ち受けているのでしょうか?
人気の立ち枯れでは毎回同じ場所付近にオスがいたりします。
また、オニクワガタの幼虫は比較的湿度の高い朽ち木で見つかるイメージがありますが
人気の立ち枯れは、多湿ではありません。
↓ 灯火では、あたりがいっそう暗くなってから飛来した(2022.8.15.21:11撮影)
↓ メスの飛来(2022.8.15.20:49撮影)
割り出し
8月15日にライトトラップで飛来したオニクワガタから幼虫が採れました。
飼育下でオニクワガタの幼虫を見るのは久しぶりで新鮮です。
↓ 種オスには大きく茶色いほうを選んだ
↓ 種オス22㎜程度 メス16㎜程度
↓ 交尾時間は5分程度で複数回
↓ 交尾中オスは頭部を震わす
↓ 2回目の交尾で精嚢かき出しか?
産卵セットは、バクテリア材とマット「産卵一番」を用い
底部8cmほどはマットを硬く詰めました。
オニクワガタは後食しない種ですが、確認のためゼリーも入れておきました。
↓ 8月16日 産卵セット 産卵一番とバクテリア材
↓ ゼリーを食べた様子はない
灯火に飛来した雌雄を持ち帰り、産卵セットを組んで3週間も経たないうちに
容器底部で初齢幼虫2頭を発見しました。
発見した幼虫は頭の色からして、孵化直後の個体ではないと思われ
初期の成長速度の速さに驚かされました。
また、オスは2週間で死亡しましたが、母虫は1ヶ月近く生存していました。
↓ セットから16日後 初齢幼虫発見!
↓ 11月3日、割り出し
↓ 息絶えた母虫
↓ 朽ち木はぼろぼろ、こぼれ落ちる幼虫
↓ 2齢~終齢幼虫 計49頭
↓ ほとんどが終齢幼虫
灯火に飛来した1頭のメスからとてもたくさんの幼虫が採れました。
加水した朽ち木を基マットと「ヒラタ・ノコ」でがっつり埋め
二つの容器に分けて幼虫飼育を開始しました。
↓ 基マットとヒラタ・ノコ1番のMIX
↓ 密飼いの時は朽ち木を利用するのもよい
中には若齢幼虫も少しいますが、来春には幼虫の成長ステージがそろい(終齢)
飼育下でも成虫の発生はある一時期に集約されることと思います。
↓ 2ケースに分けて飼育開始
↓ 管理温度は年通15〜26度あたり
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