貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

ベスビアナイト

2021-11-27 18:23:13 | ややレア

ベスビアナイト。これいやだねえ。けどヴェスヴィアナイトと書くとうざい。
和名はベスブ石。ってこれおかしい。ベスビオス火山(現地発音ではヴェズヴィーオスらしい)で見つかったからヴェスヴィアナイト。ベスブなんて山はない。どうして、なんでこんな名前にした?(怒るな)
緑だったり赤~紫だったりして、けっこうきれいな石。透明なものは宝石になって「アイドクレース」という格好いい名前が付く。このアイドクレースは例のアユイ先生の命名らしい。「アイドクレース=壊れやすい」という性質のせいか、宝石としてはあまり高くない。
「スカルン中に含まれる代表的鉱物で、共生する柘榴石に似ている」(ウィキペディア)。スカルンというのは、主に堆積石灰岩とマグマがぶつかってできる熱水鉱床。やっぱり水が作った鉱物。
化学式は、ウィキペディアによると、じゃじゃーん。

Ca19(Fe,Mn)(Al,Mg,Fe)8Al4(F,OH)2(OH,F,O)8(SiO4)10(Si2O7)4

思わず笑いが出る。
今はコピーアンドペーストができるからいいですね。これ書き直せと言われたら10回くらい間違えそう。(Ca10(Mg,Fe)2Al4(SiO4)5(Si2O7)2 と記しているところもある。何かいろいろみたい。まあ個体差というものもあるし。
しかしもうこれ、寄せ鍋なんてものじゃないですね。何でもかんでもぶちこんだ闇雑炊みたい。
お、お前、フッ、フッ素まで入れるか?!とか、誰だよ水酸基入れたやつは!とか。
ほんとにこれで一つの鉱物なのかな。どういう結晶構造をしているのか興味が湧く。
で、エヌズミネラルさんのバーゲンで手の届く価格になっていたので、買ってみた。
化学式もさることながら、少し沈んだ薄緑も美しそうだったので。

カナダ、ジェフリー産。名産地らしい。
写真では出ないけれど、結晶面がきらっきら。クリスマスツリーみたい。
淡めの緑が美しい。クロムによるものとのこと。マンガンが入ると紫になるらしい。
ただね、あちきの目の偏りらしくて、少し暗いところだと、黄色がフェイドアウトして、ブルーグレイっぽく見える。どうも黄色が認知しにくいのかな。
まあ、自眼性カラーチェンジとして(そんなもんあるか)、それも楽しみましょうか。

日本でも秩父とかで出るようで、けっこうきれいなものがウェブでいくつもありました。
あまり知名度はないけれど、いい石です。ちょっと紫のもほしいな。


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