貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

謎の石スコロライト

2022-09-10 22:32:16 | 単品

鉱物名ではない。
アメジストに加熱などの処理を施したもの。
しかしその処理方法は企業?秘密で、わかっていない。2度加熱するという説がある一方、そうではなく放射線照射して加熱したものという説もある。謎で面白い。
夕星庵さんで美しい色のものがあったのでぽちっ。

写真にはなかなか乗らない色。光源によってもっと薄くなったり赤みがかったりする。
カットのせいか、金色の輝きがきらきらと出る。どういうことなのかはわからない。
美しい。アクセサリーにしたら映えそう。

ラベンダーアメジストとも言うとよく説明にはあるけれど、あちきが持ってるさざれ石の「ラベンダーアメジスト」とは透明度も色合いも違う。さざれ石に放射線処理なんかしますかねえ。これはこれですごく美しい。



似たようなシルキーラベンダーのものに「シリウス・アメジスト」というのもある。これは安売りのものなので素姓不明。でもとても好み。



このあたり、よくわかりませんねえ。

     *     *     *

世に加工石というのは多い。
サファイアやタンザナイトの加熱。色を鮮やかにするための「含浸」や「着色」。表面に被膜を付けるなどなど。
高額品の偽物は別にして、そういうものと承知して観賞するのは別に問題ない。
これは「ミスティック・トパーズ」。トパーズの表面に金属を付着させて虹色の輝きを作り出したもの。なかなか美しい。

表面付着はオーラクォーツとかいろいろあるみたいだけど、それなりに美しい。ただし深みというものはない。そりゃそうだわ、表面だもの。けど、じゃあガラスでもいいかというと、ちょっと違う。石が発している光の質あるいは石の質感を人間の感覚能力は敏感に感じ分けるらしい。

放射線照射は、黒水晶・煙水晶などで行われていると言われている。フローライトの鮮やかな青も、放射線処理の場合があるらしい。中国産で美しい青蛍がよくあるけど、大丈夫でしょうね?
これのややこしいところは、なかなか判別できないということ。まあ業界の良心を期待するしかないですかねえ。

スコロライトは「加工」を明言しているからいい。そしてこの微妙な色も素晴らしい。天然の妙を味わうのとは別に、こういったものを「体験」するのも、また石の楽しみではないでしょうか。


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