貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

ガーネット・イン・ヌーマイト

2024-08-18 09:49:06 | 単品

ちょっとこれ珍しいんじゃないですかねえ。
ガーネット・イン・ヌーマイト。

ヌーマイトは前に上げた。30億年前の岩石が25億年前に変成されてできた岩石。直閃石と礬土直閃石を主とした片麻岩。1982年にグリーンランド・ヌーク地方で発見された新岩石。二種の角閃石が針状結晶の中で層をなしていてその境界面でシラーが生まれるらしい。あちきの持ってる磨き石はとても美しいのでつい自慢したくなる。

で、なんでそこにガーネット君がいる? そんなん初めて見た。

ガーネットは名前もめんどくさいけど、あちこちに出現するので面食らう。スカルンでも出るし、いろいろな変成岩にも登場する。果ては「沈み込んだ海洋地殻が高圧脱水して重い変成岩になりついにマントル下部まで沈下していく」というエクロジャイトの主成分になったりもする。
まあヌーマイトも直閃岩が高圧変成してできたものだろうから、そこにガーネットが登場してもおかしくはないでしょう。特に高圧だったのかもしれない。たぶんテツアルかマグパイか(またかよ)、苦鉄質ガーネットでしょう。
25億年前、何がどうなったのかはわからないけど地球大変動があり、ものすごい圧力が加わってあらゆる岩石がぐちゃぐちゃになった。その姿の一つ。地味だけど、実に奥深い石ではないですか。なんつったって25億年前ですし。


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