貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

大陸地殻をめぐって ②現在の主流説

2023-06-01 20:09:05 | 地球のお話


で、大陸地殻=安山岩ができるプロセスは、巽先生を始め主流の学者さんたちは、こう考えているらしい。

①マグマ・オーシャン:どろどろの溶岩海
②冷えて「初生地殻」ができる:玄武岩ないしコマチアイトの地殻
③さらに冷えて水が地表を覆う:原始海洋地球
④初生地殻に亀裂が生じ、「地殻の沈み込み」が起こる
⑤地殻Aの下に地殻Bが斜めに沈み込んでいく:原始プレートテクトニクス開始
⑥地殻Bに含まれていた水の作用で、地殻Aの底部で安山岩マグマが生まれる
⑤安山岩マグマが噴火したり地中で固まったりして、安山岩質の「大陸の元」=島が生まれる:「島弧」の誕生
⑥「プレートの移動」によって島が集まって「大陸」ができる
⑦大陸地殻の下に海洋地殻が沈み込んで、さらに安山岩が作られ、大陸は拡大する:現在のプレートテクトニクス

地球の誕生の話は、超新星爆発→諸物質の集合→微惑星の誕生→他の微惑星・隕石が衝突、というような流れ。ここでは無視。ただ、地球内の熱は主に微惑星・隕石の衝突エネルギーによるものだとのこと。そのために、最初の地球表面は①マグマ・オーシャンだったというように考えられている。
で、それが冷えて「殻」ができる。②の初生地殻。玄武岩か、さらに珪素に乏しいコマチアイトか、と考えられているらしい。ただ、40億年前くらいに「隕石の重爆撃」という出来事があり(月に記録されている)、地殻はできては溶け、溶けてはできしていたとも。
で、それがさらに冷えていくと、雨が蒸発しなくなり、地表は海に覆われた。
まあここまでは何となくイメージできる。
ちなみに地球の中核部をなすマントルの橄欖岩はどうやってできたかは、あまり論じられていないらしい。一説には前身の微惑星や衝突した隕石などにすでに橄欖岩があったという。宇宙でできたということですな。
さて、問題はこれから。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿