貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

パイロモルファイト:リン酸塩の不思議

2024-02-25 10:12:08 | 単品

Pyromorphite、緑鉛鉱。Pb3(PO4)3Cl。
鉛のリン酸塩だけど Cl がくっついてる。変なやつ。
ずいぶん前、ミネラルフェスタでえらくお安くゲットしたもの。
当時はあんまり感動しなかったのだけど、今回石の整理をしていたら、やけにピカピカと輝いていて、「ほお」と驚いたのです。



この石は強い光だと美しくなるようで、ちょっと暗い部屋だと地味~にしているらしい。



美しいクラスターがあちこちで売られているので、見慣れた人には響かないかもしれない。けど、あちきにはピカピカで美しいです。
それと、何よりの魅力は、「重い」。鉛だから。ずっしりくる石はいいですねえ。

和名は緑鉛鉱だけど、いろいろな色がある。結晶の形も。
ぜひ mindat のフォトギャラリーを見ていただきたい。百花繚乱で実に楽しいです。なんでこんなに多彩なのだろう、と。
ちょっとキャプチャー画像を。これは一端。



いろんな姿のパイロモルファイトを集めたくなったりして。

ところで、前記事を上げた後思ったんですけど、フォスフォシデライトとかヴィヴィアナイトというのは、鉄のリン酸塩。鉄というのは地球の骨格をなす重厚な金属。それが美しい色で透明になる。実に不思議ですねえ。「岩石・鉱物も進化する」という観点から言えば、それらは原初的な様態から水を介して進化した、地球特異な鉱物と言えるかもしれない。
ちょっとヴィヴィアン君、再登場。(ヴィなのかビなのかどっちかにしなさいな)



そしてこのパイロモルファイトも、鉛という重厚な金属が美しい透明結晶になっている。これもまた地球特異な進化鉱物ではないか。
それに協力しているのはリン酸。リン酸塩鉱物には美しいものが多い。不思議な酸ですね。何なんだろう。


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