丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

大阪城ハイキング

2010年04月19日 | 四方山話
 チビ子の劇団のレッスンが始まった。NHKまで連れて行ったのはいいのだが、な、なんと! 保護者は入れないらしい。え~?! そんなつまらん事ってないわいな!! と叫んでみても始まらないのでしょうがなくその場を離れた。

 さて、レッスンが終わるまでの二時間を如何にして過ごすか。喫茶店で二時間もお茶を、それも一人でというのはつまらなさすぎるし、NHKの中のイベントを見て回るというのも芸が無いし……。
 ぼんやりとNHKのだだっ広いエントランスで立ち尽くしていたが、ふと表を見て思い立った。
「……大阪城でも見に行くか」
 幸い久しぶりの温かい天候。散歩には持ってこいだ。

 大阪に住んでいるクセに大阪城に行った事はほとんどない。小学校の時の遠足くらいだろうか。後はコンサートのために大阪城ホールに行くか、シアターぶらば!に行くくらいと来ている。時間はたっぷりあるし、今日は歴女と洒落込むか~♪ とプラプラと歩き始めた。

 大手門から入って外堀を越え、内堀と外堀の間を鼻歌まじりに歩く。大きな石垣を見ていると、「よくもまあ、こんな大きなものをこんなにたくさん持ってきたモンだなぁ」と改めて感心してしまう。それも堀の深さは相当で、ビルなら五階くらいは軽く収まりそうだ。そこにたっぷり、なみなみと水が満たされている。まさしく難攻不落。こんなのみたら、徳川家康だって埋めたくなるわな~。
 そんな事を考えながら今度は内堀を越えて天守閣のある敷地へ入った。昔の大阪市立歴史博物館が静かに佇み、その横にはゴージャスな天守閣がで~んと鎮座している。下から見上げると堂々たるお姿だ。それでも現存の天守閣は昭和生まれなのである。太閤さんが建てた頃はどんな勇姿だったのか……。興味をそそられるなぁ……。
 天守閣に入ろうかと思ったが、行列しているのを見て辞めた。どうせ毎週NHKまで来るんだから、今日は辞めておこう。お金もいるし(笑)。
 再び歩き始めながらふと思った。そうだ、大阪城を一周しよう。
 内堀沿いを歩いていたが、途中で外堀の外へと出てしまった。外堀の外周を歩いたらかなりの距離だぞ~、どうしようかな~、なんて迷いながら時計を見るとまだ一時間ある。ええい、行っちゃえ~!!
 柔らかい春の日差し、丁度良いくらいのそよ風、ヒラヒラ舞散る八重桜の花びら。行き交う観光客の活気と、溢れるような異国の言葉。なんだかやたら中国語が耳につく。時々韓国語。やっぱり中国人は金持ちなんだな~。太閤さんもまさか自分の敷地の中を中国人が闊歩しているとは思わなかったろう。
 大阪城ホールを通り過ぎ、天満橋を通り過ぎ、改めて大阪城を中心にこんな位置関係だったのかと感心したりして。田舎の人間だからピンと来なかったが、やっぱり大阪の真ん中に大阪城はあるのだ。
 あちこちの広場で踊る若い人達。ああいうのを歌舞伎者と言う。昔も今も若者は歌舞くのが好きらしい。
 堀の内側で魚を釣る太公望達。
 露店のニイチャンが怪しげな英語で観光客にフランクフルトを売っている。たこ焼き屋に焼きとうもろこし、なぜかトロピカルフルーツの串まで売ってたりして。でも意外に軒数は少ない。
 ぐるっと回って、そろそろ足首と膝が痛くなってきた頃NHKのビルが見えた。おお~、ついに一周したぞ!! それでもまだ三十分ほど時間は残っていた。

 エントランスのカフェテリアで飲んだチャイはとっても美味しかった……。


 しかし、毎週大阪城ハイキングって訳にもいかないよなぁ。時間潰しを考えなきゃ(汗)。


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