週末の秋雨が止んで、急に冷え込んできた。昨日まで夏の格好でうろうろしていても大丈夫だったのに、今日は長袖のカットソーを引っ張りだした。
天気ははっきりしない曇り空。時々、パラパラと雨雲から忘れ物のような小粒の雨が落ちてくる。結局お日様の顔を見ることなく日が暮れた。
静まり返った秋の夜。時々雨戸がかすかに揺れて、密やかな音を立てる。耳をすませると、遠くから太鼓の音が聞こえてくる。深夜まで町内会の若い衆がお囃子の稽古をしているのだ。もうすぐ秋祭り。勇壮なだんじりが出て、町中が沸き立つ。でも今聞こえてくるのは、そんな活気とはまるで無縁の、かすかに立ち上る霧のような笛と太鼓の音。暗い静寂の向こうから流れてくるお囃子を聴いていると、ふと、昔話の世界に迷い込んだような、そんな不思議な気分になる……。
そう、うんと子供の頃に見た不思議な夢。迷い込んだ暗い森の中。重い飾り扉のついた社。蝋燭の点った白い陶器の灯籠。闇の中に続いている朱色の鳥居の列。そこで私を待っている白いキツネの顔をした人達。誰かが闇の中から呼んでいる……。いつかそこに還らなきゃ……。
恐らく私の記憶の中にある、一番古い怖い夢……。でも何故かノスタルジックな香りがするのだ。
秋の夜は違う世界が背中合わせで存在する事を私に仄めかす……。
深深と夜が更ける。薄い長袖ではまだ寒くって、タンスの奥からもう一枚上着を出して袖を通した。
天気ははっきりしない曇り空。時々、パラパラと雨雲から忘れ物のような小粒の雨が落ちてくる。結局お日様の顔を見ることなく日が暮れた。
静まり返った秋の夜。時々雨戸がかすかに揺れて、密やかな音を立てる。耳をすませると、遠くから太鼓の音が聞こえてくる。深夜まで町内会の若い衆がお囃子の稽古をしているのだ。もうすぐ秋祭り。勇壮なだんじりが出て、町中が沸き立つ。でも今聞こえてくるのは、そんな活気とはまるで無縁の、かすかに立ち上る霧のような笛と太鼓の音。暗い静寂の向こうから流れてくるお囃子を聴いていると、ふと、昔話の世界に迷い込んだような、そんな不思議な気分になる……。
そう、うんと子供の頃に見た不思議な夢。迷い込んだ暗い森の中。重い飾り扉のついた社。蝋燭の点った白い陶器の灯籠。闇の中に続いている朱色の鳥居の列。そこで私を待っている白いキツネの顔をした人達。誰かが闇の中から呼んでいる……。いつかそこに還らなきゃ……。
恐らく私の記憶の中にある、一番古い怖い夢……。でも何故かノスタルジックな香りがするのだ。
秋の夜は違う世界が背中合わせで存在する事を私に仄めかす……。
深深と夜が更ける。薄い長袖ではまだ寒くって、タンスの奥からもう一枚上着を出して袖を通した。
このところ、朝と昼、そして晴れた日と雨の日の気温差は
ちょっと体にこたえるものがありますね。
昨日、私も長袖のTシャツを出しました。
ジャケットの下も、半袖じゃ肌寒いですよね。
さて今回の文章は、ひときわ心に響くものがありました。
ちえぞー@高遠響さんの随筆は、時にお茶目で、
しみじみと人の心を打つものがあると、私は思います。
新しい小説、楽しみにしてますね!
ほんに寒い事でございますなぁ。
冷え性のこの身には、こたえまする。
そろそろ箪笥から腹巻の一つも
お要りやおへんか~?
(偽・平安貴族調で)
誉めすぎでっせ(笑)。
小説はあがきながら書いてます(苦笑)。
さて、完成の暁を見る日は来るのか?!