ホイットニー・ヒューストン 死去

　言葉もありません。とてもショックです。彼女の歌に出会ったのは高校生の頃。彼女の素晴らしい歌声に強烈に魅せられて、自分もソプラノだったこともあり、彼女のように歌いたくて、そりゃあもう、一生懸命練習しました。
Saving all my love for you　やAlways love youは今も私の十八番です。そして、ゴスペルを始めてであった歌、I love the Lord。この歌のソロをまかされた時の嬉しさ！　とんでもなく難しい歌で、一本丸々この曲で埋め尽くしたエンドレスのテープを作って、それをそれこそ擦り切れるほど繰り返し聴いて、繰り返し歌って、必死で練習しました。初めてステージでこの歌を歌った時の嬉しさはそれこそもう、とんでもなく嬉しくて嬉しくて。さっきYouTubeでこの曲を聞きながら、思わず涙しました。私にとっては本当にお手本であり、憧れのディーバでした。

　彼女の声の魅力はなんと言っても独特のコブシ。ゴスペルで言うところのグレースノーツ。それはまるで真珠の玉をコロコロと転がすように滑らかで、艶やかな光沢を放つのです。どれだけ練習しても彼女のコピーは本当に不可能です。モノマネの達者な人が時々真似をしてますが、それでもあの絶品の節回しを完璧にコピーすることはまず無理。それはまさに神様からの賜物です。

　一時はドラッグにハマり、すさんだ生活を送っていたみたいですが、最近また歌い始めているという話は聞いていました。これからまたあのホイットニー節が楽しめるに違いないと期待していた矢先の訃報に、心が痛みます。

　ホイットニー・ヒューストンの魂に安らぎがありますように。



追記：天国に行ったら、きっと、すごい大物がすごいコンサートしてるんでしょうね。きっとマイケル・ジャクソンとコラボなんかもしてたりするんだろうな。