「身の丈」で豊かに暮らす⑨ 辰巳 渚
あなたが住んでいるには持ち家ですか、借家ですか。
住むことにお金がかかりすぎるなと思うことはありませんか。
実はこれは私の実感です。毎月住宅ローンが引き落とされるたびに
「ああ、このお金をほかに使えたら・・」とため息が出ます。
でも、借家だって同程度の家賃がかかるし、自由業のわたしには
「いつか家賃を払えなくなるかも」という不安も付きまといます。
私の友人には住まいにかけるお金を上手に減らして、その分、身軽に
暮らしている人たちがいます。ひと組は作家とダンサーの夫婦。
私同様、不安定な仕事なのにずっと借家住まいで、子どもはもう大学生に
なろうとしています。今までの借家を取り壊すからと「追い出され」でも、
また有利な条件の物件を上手に探してきて、引っ越したと思ったら、
もうずっとそこに居たかのように生活しています。そのタフさに感心する
と同時に「気の持ちようで、こんなに気楽に生きられるんだ」と
驚かされます。
確かに住宅ローンと同じくらいはらってもいいと思えば、よい借家は
たくさんありますし、新築の持ち家を買うよりずっといい場所でいい家に
住めるものです。法律も、賃借人を守るように整えられています。
もうひと組は、中古物件を何度も買い替えている夫婦です。
あえて中古を選んでいるのは、新築より安い分、リフォームやインテリアに
お金がかけられ、自分好みの間取りや雰囲気にできるからだと言います。
国も二○○六年の「住生活基本法」で良質な中古物件の流通量を増やす
政策を打ち出しているので、法律が援護してくれる方向で生きていると
いえるでしょう。
日本は戦後、個々人が持ち家を買うことを後押しする政策を取ってきました。
でも、上手に身の丈で暮らそうとしている人たちの間でその仕組みにあえて
乗らないケースが増えていると感じます。そして国の制度も、今までと
違う方向に向かい始めているのです。
あなたにとって家とは何でしょうか。
一度考えてみてください。
(マーケティングプランナー)
家を建てて、二年弱になります。
以前は借家ではありませんけど、古い日本家屋に住んでいました。
両親が捨てた家です
捨てたというのは適当ではないかもしれませんけど、誰もすまなくなった家に
私たち家族が住んだわけです。
個室もなく、隙間風が入る寒い家でした。
子ども達が成人し、いろいろな事情で私一人が住んでいましたけど
とても、寒くて暗い家は一人で住むには寂しすぎます
今の家は、明るく暖かく、子供達や孫もやってきます。
「身の丈」にあった安い家ですけど、私は建ててよかったと思っています。
もちろん、大きな借金は負担ではありますけど、残りの少なくなった時間を
充実して過ごすためには、必要だったと思っています。
あなたが住んでいるには持ち家ですか、借家ですか。
住むことにお金がかかりすぎるなと思うことはありませんか。
実はこれは私の実感です。毎月住宅ローンが引き落とされるたびに
「ああ、このお金をほかに使えたら・・」とため息が出ます。
でも、借家だって同程度の家賃がかかるし、自由業のわたしには
「いつか家賃を払えなくなるかも」という不安も付きまといます。
私の友人には住まいにかけるお金を上手に減らして、その分、身軽に
暮らしている人たちがいます。ひと組は作家とダンサーの夫婦。
私同様、不安定な仕事なのにずっと借家住まいで、子どもはもう大学生に
なろうとしています。今までの借家を取り壊すからと「追い出され」でも、
また有利な条件の物件を上手に探してきて、引っ越したと思ったら、
もうずっとそこに居たかのように生活しています。そのタフさに感心する
と同時に「気の持ちようで、こんなに気楽に生きられるんだ」と
驚かされます。
確かに住宅ローンと同じくらいはらってもいいと思えば、よい借家は
たくさんありますし、新築の持ち家を買うよりずっといい場所でいい家に
住めるものです。法律も、賃借人を守るように整えられています。
もうひと組は、中古物件を何度も買い替えている夫婦です。
あえて中古を選んでいるのは、新築より安い分、リフォームやインテリアに
お金がかけられ、自分好みの間取りや雰囲気にできるからだと言います。
国も二○○六年の「住生活基本法」で良質な中古物件の流通量を増やす
政策を打ち出しているので、法律が援護してくれる方向で生きていると
いえるでしょう。
日本は戦後、個々人が持ち家を買うことを後押しする政策を取ってきました。
でも、上手に身の丈で暮らそうとしている人たちの間でその仕組みにあえて
乗らないケースが増えていると感じます。そして国の制度も、今までと
違う方向に向かい始めているのです。
あなたにとって家とは何でしょうか。
一度考えてみてください。
(マーケティングプランナー)
家を建てて、二年弱になります。
以前は借家ではありませんけど、古い日本家屋に住んでいました。
両親が捨てた家です
捨てたというのは適当ではないかもしれませんけど、誰もすまなくなった家に
私たち家族が住んだわけです。
個室もなく、隙間風が入る寒い家でした。
子ども達が成人し、いろいろな事情で私一人が住んでいましたけど
とても、寒くて暗い家は一人で住むには寂しすぎます
今の家は、明るく暖かく、子供達や孫もやってきます。
「身の丈」にあった安い家ですけど、私は建ててよかったと思っています。
もちろん、大きな借金は負担ではありますけど、残りの少なくなった時間を
充実して過ごすためには、必要だったと思っています。
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