特効薬を手に入れることより特効薬を役立てる力量が大事

2022年08月11日 | 保健室コーチング

（一社）ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー　桑原朱美です。

今日のテーマは
「特効薬を手に入れることより効薬を役立てる力量が大事」です。

桑原は、養護教諭時代、「メディアリテラシー」に
積極的に取り組んでいました。

子どもたちの健康に関する認識のゆがみの原因の一つが
メディアの情報を鵜のみにしていることではないか
と考えたからです。

当時は平成10年ごろでしたので
子どもたちの情報源の多くはテレビでした。

子どもたちのメディアに対する
意識調査をしたところ、

「テレビの言っていることは正しい」
「映像があるから嘘ではない」
と考える子どもたちが
非常に多いことがわかりました。

完全に思考停止しとるわ～（泣）

そこで、メディアそのものを扱った授業や
健康領域の認識での授業で
メディアの影響を取り上げました。

メディアの情報は意図的に編集されていることや
真実よりイメージによって自分たちが操作されるということ。

何でも信じてしまって安易に行動することで
人を傷つけることがあること。
（これは今のネットリテラシーでも同じですね）
などなど。

メディアの特性を知り
メディアの情報を鵜のみにするのではなく

自分なりに思考し
選択していくための視点を育てたいと
様々な教材を開発して取り組んでいました。

近年、インターネットの普及により
テレビや雑誌、広告に至るまで
メディア業界の一方的な提供ではなくなりました。

マスメディアそのものも
個人のメディア（SNSなどの電子媒体）によって
批判される時代になってきています。

これまで一方的だった受け手が
あるときは自分が発信する側になっています。

その分、情報過多は加速しました。
ネットでは、その人の情報の嗜好性が勝手に分析され
その人が好きそうな情報が偏って
提供され、さらに情報に対する視野が狭くなり
判断力を奪われるという状況を引き起こしています。

多忙化が進み、時間に追われる中、
瞬時に判断することが求められるのに、
情報が多すぎて判断できない。

情報の多さに大人まで思考停止！

情報の選択ができず
ついついメディアのあおるような情報に
自分が振り回されてしまいます。

結果、すぐにできてよい結果が出る
「特効薬」的なものに飛びついてしまう。

あおるようなきらびやかな表面的な情報に
心を奪われてしまいます。

面白そうだからまずはやってみるという人もいれば
じっくりと健闘してからという人もいます。

どちらもその人の脳の使い方なので
よい悪いはありません。

やってみてやっぱ違うわという判断をするのもOK
じっくり事前に検討してから判断するのもOK

ただ、そこに自分の「判断」が
冷静にできるかどうか。

弊社の講座で提供している講座の中にも
「おおお！」と受講生が驚く手法はたくさんあります。

ですが、それを手に入れただけでは
すぐに使いこなせるわけではありません。
（どこの団体の手法でも同じですが・・・）

やはり大切なのは次の３つ
-------------------------------------
「自分で思考しているか」
「継続して自分なりに実践しているか」
「結果につていて、考察しているか」
-----------------------------------

残念なのは、それをしない人は
ちょっとやってみてうまくいかないと
「これ、だめだよね。」と
また新しい特効薬を求めて彷徨ってしまうこと。

どんな手法もとことん突き詰めて継続し、
自分で考察していけば、自分なりに本質に
たどり着きます。

でも、それがめんどくさいって思う人は
やらないんです。

なぜなら、自分が問題だと思っていることに
1ミリ（どころか1ミクロンも）ずれのない
すぐに「特効薬」となる手法ばかりをもとめるから

うまくいかなかったときこそが
本質を理解するチャンスなのに
問題にぴったり果てはまる「正解」ばかり
ほしがるのです。

そうすると
「こういう子がいるんですがどうしたいいですか」という
丸投げの質問が飛んでくる！（笑）

そもそも、表面的に見えている問題だけをとらえて
その問題をなくそうとすること自体が
ちょっとずれていたりします。

問題の本質からずれていると
アプローチがずれてきます

病気でも同じですが
「特効薬」だけを手に入れても
決して健康になれないのと同じです。

別に桑原の講座を受けろと
言っているわけではありません。

今、あなたが取り組んでいること
学んでいることを、とことん、思考し
試行錯誤し、その本質が見えるまで
継続してくださいということです。

それがあれば「特効薬」に出会った時
「継続してたどり着いた本質」とリンクさせ
より深い学びとなるからです。

体験し、自分が日常で自分のために活用し
気づいた分がその人の影響力となります。

逆に一つのことをやり続けた人が
必死に知識だけ詰め込んだ人より

本質にたどり着くということも
多々あることです。

すると新しいことを学んでも
それがすぐに本質的な理解につながり
応用力が生まれるのです。

あなたは、自分が取り組んでいることや学んだことを
自分で思考し、自分で考察し
本質にたどり着いていますか？

それでは、今日も
素敵な１日を！

この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2022年7月3日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

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姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

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