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草がともだち(まんがのえんがわ)

草むしりの仕事さえなければ、
と思いつつ、草むしりが嫌いではない。
でも草むしりから開放されて漫画を描きたい。

また描き直しですぅ

2010-09-09 12:37:17 | お知らせ

 センニンソウ(キンポウゲ科・9月7日撮影)

 このくそ暑さの中、第7部をず~っと描き直し描き直ししてました。
下描きがようやく完成してラスト近くまでペン入れ。ラムシンの気に入りの顔が描けたのに。

やっぱりここ、おかしい、と手が止まり、描き直すことに・・・。
そこをそう描き直すと第6部から直さないとつじつまが合わず・・・。
外はさすがに秋めいた風。いつになったら完成するんでしょう、この24枚は・・・。






   『風の王国』第一巻公開中
   

ブッダガヤの少女たちの刺繍展

2010-08-28 12:26:32 | お知らせ



   友人が久しぶりに開く、インドの少女たちの刺繍と、自作のろうけつ染めの作品展です。
   「もうこれが最後」と聞いてから何年経つやら(笑)
   8歳から通っていた少女が10年経って“15歳の”美しい女性になった、というあたり、すでに悟りの世界。
   インドからは抜けられないようです。
   お気が向きましたらお越しください。

山本おさむ『、マンガの創り方』(正しい努力の仕方トラの巻)

2010-07-14 13:09:09 | お知らせ
 たいていの本は注文しないと手に入らない地元の書店。3800円は高いので見送っとこう、と思ったのですが。めったに見ない趣味実用書のコーナーにデンと置いてあるのを見つけて、ついつい買ってしまいました。やっぱり実物は強いです。

 担当が付いたのにつぶれてしまう新人が多いのはなぜか、等々、何十年のベテランでなければ書けない本音がずばり書かれていて面白い。ストーリーの組み立て方、演出の仕方。漠然とインスピレーションに任せるのではなく、一つ一つ段階を追ってアイデアを作品に組み立てていくやり方。ものすごく実践的で、今までこういう本はなかったんじゃないでしょうか。

 『箱書き』という言葉は始めて知りました。私が『シーン』と呼んでいたものと同じですが、アイデアからプロット、プロットから箱書き、箱書きからシナリオ作り中心のネーム第一稿、第一稿から演出中心に磨きをかける第二稿、と、武骨なほどに段階を踏ませるのが特色です。作品が描けているなら誰でも一応こういう手順は踏んでるわけですが、“なんとなく”になりがちなのをがっちり段階分けされてみると、自分がどこでつまづいているのか、プロットなのか、演出なのか、よく分かって、道に迷わないですみます。

 ネットで見ると作例として掲載された二作品のうち、高橋留美子さんの『Pの悲劇』は良いけれど、筆者の『UFOを見た日』は面白くない、と言う意見が多いようです。私もそう思って、最初はその部分の解説ごと軽く見てしまいました。でも考えてみると、この“ほとんどデビュー作”を見る限り全然天才型でない筆者が、その後何十年プロとして漫画界を生き抜き、商業誌に描き続け、日本漫画家協会賞を受賞し、海外にまで愛読者を持つに至った、その実績を支えた方法・・・“60点の作品を90点に引き上げる方法”がここに書かれているわけで。これはものすごく説得力ありますよ!この方を選んだ編集者さんの選択が素晴らしい。
 
 この本は、天才じゃないけど漫画を描いている者にとって、実を結んだ実績に裏書された“正しい努力の仕方トラの巻”です。








     



桔梗の庭

2010-06-24 18:24:52 | お知らせ


 ついでがあって、新緑の東福寺の界隈を歩きました。紅葉のころが有名で大変な人出になりますが、新緑の季節の平日とあって、静かなもの。観光バスも見当たらず、空気もさわやかです。

 山門の近くの天得院が公開されていたのでふらりと入ってみました。不勉強で知りませんでしたが、桔梗の寺として有名なんだそうです。一面の杉苔の中の桔梗は咲き初めたばかりでまだちらほら。予定外のことでカメラを持ってなかったので、上の写真はパンフレットからの借り物。これでは実際の緑の鮮やかさは分かりませんね。けっこう雑草も生えるので手入れが大変なんですと、お抹茶を持って来てくださった方の話。一本目立つチャボヒバは非常に成長の遅い木で、樹齢400年だそうです。桔梗の花の形の美しいお菓子をいただいてお抹茶を飲んで、ほっこり。それから日下門をくぐって国宝指定の三門へ。
 
 日本最大最古と言われる東福寺の三門はいつ見ても圧倒されます。あの大きさが自分の感覚の中にうまく入ってこないんですよね。コマの中でああいう堂々たる大きさが実感させられれば、といつも思うんですが。

 梅雨の晴れ間のさわやかさに誘われて、方丈の「八相の庭」も初めて拝観。渓谷に面した北向きの縁に座って谷川の音、ミツバチのうなりを聞いていると時間を忘れ、こせこせした日常を忘れてものすご~く単純な気分に。こういうなかに“はまりこむ”と脱出するのが大変という気がしますが、たまにはいいですね~。







   『風の王国』第一巻公開中(第一部の絵はとっても下手ですがメゲないで。だんだんマシになります。)
   

長谷川等伯展

2010-04-28 20:42:27 | お知らせ
                  

 京都国立博物館で開催中の長谷川等伯展、行って来ました。連休に入ってしまったら大変な混雑だろうからその前に・・・と思った人がたくさんいて(笑)1時過ぎに着いたところが2時間20分待ち!!
 
 行列は大嫌いなんですが、お天気は良し、風はさわやか、新緑がきれいで、必要なら傘も貸してくれるし、思ったほど苦痛じゃありませんでした。(昨日雨風の中を並んだ人は大変だったでしょう。)

 ただ、この様子では中に入っても「止まらないでください!」と、チューブの練り歯磨きのように押し出されてしまうんじゃないか?「2時間並んで観るのは20分や!」とか言いながら出て来る人もいるし・・・?

 実際には1時間半で入れました。だいぶサバ読んでますね。入ってみれば中は自由で、人気のある展示としては普通の混み方。せきたてられることもなく、私は1時間半、ゆっくり見て歩きました。これくらいの環境を確保するために入場制限して並ばせてるんですね。作品と向き合ってひとり思いにふけるというわけにはいきませんが、やむを得ないと思いました。ゆっくり作品に向き合いたければ一点一点訪ね歩くしかないのでしょう。

 有名な松林図の向いに弟子が描いたらしい月夜松林図が展示してありましたが。「こうだ!」と確信に満ちて描いた絵と「こうかな・・・?」と探りながら描いた絵と、・・・大変な違いがあるものですねぇ。













第6部最終回

2010-04-17 17:11:05 | お知らせ


 

 どうやらこうやら第6部の最終回にこぎつけました。今友人の批評待ちです。
描いては削り描いては削り、砂山に岩を担ぎ上げるような感じで、結局167ページになりました。

 自分の作品を167ページまとめてチェックするのはしんどいですね!本になってしまっていると諦めがつくんですが。アラばかりが目に付いて、トーンを貼り足し、セリフを直し、切り抜いて描き直し、・・・きりがなくてくたくたになって、花粉症だか風邪だかよく分からないものにつかまって少々ダウンしてました。



  それでも数ヶ月ぶりに部屋に掃除機もかけたことですし
                  
  元気出して次に取り掛からなくっちゃあ。



 ここまでは第一巻を出す前に叩き台になる絵コンテができていて、成り行きに心配はなかったんですが、ここからは絵コンテがありません。叩き台作りから始めなきゃなりませんのよ~!うが~!何でもいいから描いときゃよかった!脳細胞が減る前に!
 大丈夫なんでしょうか、ガラスが曇って読み取れなくなった羅針盤をつけて嵐の海に出るような感じです。いや、目的地の港は見えているんですが、転覆せずにたどりつけるでしょうか??










   『風邪の王国』第一巻公開中(第一部の絵はとってもヘタですがめげないで。だんだんマシになります)
   








涙の没コマ

2010-03-19 22:40:40 | お知らせ


 絵がどうもうまく行かないな、と感じて修正して切り貼りして。散々てこずった挙句、ようやく絵としては形が付き始めた頃に、こんなにてこずること自体おかしい、このシーンの設定が間違ってるんじゃないか、となって、結局何日もかかったシーンが丸ごと没!

 よくあることです。初めからなんで気が付かないか、何でもっと早く見極めがつかないか、といつも思いますが、やっぱり行くところまで行かないと、結論が出ないんですよねぇ

 面白いもので、このコマを没にするなんて考えられないわ!と思ったコマも、原稿から切り離してみると何の未練もなくなるものです。漫画の絵って、作品の中にハマっていてこその値打ちなんだなぁ、とつくづく思います。イラストと漫画の両方をこなされる方もありますが、私はストーリーがなければ絵を描く理由もないタイプなので、よけいそうなのかもしれません。






『風の王国』第一巻公開中(第一部の絵はとってもヘタですがめげないで。だんだんましになります。)
   

「ののちゃん」再開

2010-03-01 12:08:14 | お知らせ
 朝日新聞朝刊の漫画「ののちゃん」、再開されてホッとしてます。作者があんまり無理なさっているのでなければいいんですけど。

 作者のいしいひさいちさんと、一度だけ口をきいたことがあります。学生時代、漫研どうしでお付き合いがありました。いしいさんはその頃プロを目指して「OH!バイト君」を自費出版なさっていました。¥300のその本を私は¥100で買ってしまいまして。こちらの大学の大学祭にいしいさんの本を並べ、だれかがふざけて「¥100」と書いておいたのを私はあろうことか、あんまり売れないのでダンピングしているのかと考えて、協力するつもりで100円で!買ってしまったのです
 売っていた子が「あっ、違う!」と叫んだのに、何を思ったか、お祭り気分のノリでしょうねぇ、「もう買っちゃったよ~」とふざけ半分押し切ってしまったのです。

 その後大阪の漫画フェスティバルの廊下の片隅で、本を売っておられるのを見かけて挨拶すると、
 「あなた、僕の本を100円で買ったでしょう。これ、原価いくらしてると思います?」
と言われたんです。もう、冷や汗、脂汗!!!

 今さら、あと200円払いますとも言えず・・・。(言えばよかったんでしょうか)その後友達にセールスして何冊か売らせていただきましたが・・・。

 もうとっくの昔に大家になっておられるわけですが、その頃のイメージが忘れられなくて、いしいさんが活躍しておられることが私にとっては「まだ終わらない青春の1ページ」になっています。無理をしないでいつまでも描き続けてくださいね。






   『風の王国』第一巻公開中(第一部の絵はとってもヘタですがめげないで。だんだんましになります。)
   

レクイエム~麦畑のひばり~

2010-02-28 12:51:16 | お知らせ
 昨日は夫と一緒に、ご無沙汰ばかりしてる親戚へ“親戚めぐりクルーズ”の一日でした。こういう夫の義理堅さが昔はうっとうしかったんですけどね。だんだんこんな人がいるから人と人がつながるんだと思えてきました。私みたいなのばっかりだったら世の中は風通しよすぎてパサパサでしょう(笑)

 車の中でラジオを聴いていたら、美空ひばりさんの詩を、岡林信康さんが手直しして曲をつけたという“レクイエム~麦畑のひばり~”が聞こえてきました。美空ひばりさんって、うまいけどそんなに好きじゃないし、なんかテーマソングみたいなのだったら嫌だな、と思ってたんですが・・・いや、よかったですね!
 シンプルで、深くて。美空ひばりさんの作詞じゃなくても、すごくいい。ちょこっと聞いてみてください。

   http://www.emimusic.jp/artist/okabayashi