草がともだち(まんがのえんがわ)

草むしりの仕事さえなければ、
と思いつつ、草むしりが嫌いではない。
でも草むしりから開放されて漫画を描きたい。

シャガ

2011-04-27 12:53:21 | 栽培植物



 シャガ(アヤメ科・4月19日撮影)

 北山などで、山影の斜面にあふれるほど咲いているのを見かけたので、
 日本古来の自生する植物だと思っていました。

 調べてみると遠い昔に中国から渡ってきたもののようですね。

 3倍体で種を作らないので根茎でしか増えない。

 つまり自分では移動できないので、あまり山奥には生えず、
 人里の近くで広く見られるのは人間が植えたのではないか、とのこと。

 そういえば鞍馬寺の近くとかハイキング道の脇でよく見たような・・・。
 でもずいぶん寂しい登山道にもありましたけど。

 実家の庭に咲いていたのを小学校に持っていくと、意外に先生もご存じなかったので、
 すごく珍しく貴重なものと思っていました。
 町内の遠足で行った鞍馬寺に見飽きるほど咲いていたので、いささかがっかりしたのを覚えています。

 花は一日で終わってしまいますが次々に咲き、品種改良されたものでないのが信じられない美しさ。

 シャガの名は葉の形がヒオウギに似ているので、ヒオウギの漢名“射干”からとったそうです。

 写真に撮ったのは近所のお宅に咲いていたもの。





   漫画『風の王国』第1巻公開中
   

スズメノテッポウ

2011-04-19 13:41:41 | 野の花・春



   スズメノテッポウ(イネ科・4月15日撮影)


   「狐の剃刀とか雀の鉄砲とか、いい加減なことをよく云うぜ」
   「なんだ、その植物なら本当にあるんだよ」
   「顔が赤いよ」
                   梶井基次郎作『雪後』



 都会育ちだとスズメノテッポウを見たことがない人も居るんでしょうか。

 春の田んぼをレンゲと一緒に、絨毯のように埋め尽くすスズメノテッポウ。

 これが一斉に漉き込まれると、田植えの準備の始まりです。

 細い穂の外側に、粉をまぶしたように見えるのが雄しべの葯。

 最初白くてすぐに黄褐色になります。

 小さい頃、この葯を集めてままごとの七味にしていました。

 昔の人は、断面が丸くてまっすぐで細長い形を、鉄砲の筒に見立てたようですね。







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ナガミヒナゲシ

2011-04-16 17:02:19 | 野の花・春



   ナガミヒナゲシ(ケシ科・4月15日撮影)


 以前一度掲載したナガミヒナゲシ。

 ようやく見られる写真が撮れたので再度掲載。

 ふらふらと風に揺れる上、

 このオレンジ色の花弁はハレーションを起こすのか、

 ピンボケ写真の山を築いてしまいました。

 この日は偶然成功(笑)







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