草がともだち(まんがのえんがわ)

草むしりの仕事さえなければ、
と思いつつ、草むしりが嫌いではない。
でも草むしりから開放されて漫画を描きたい。

ノビルの花 コーヒー色の宝石

2008-05-30 18:31:15 | 野の花・春

ノビルの花 (ユリ科)

 ノビルは花の咲かないことが多いのだそうで、つぶつぶとした“むかご”が落ちて増えるらしいのですが、花の咲いているのを見つけました。

 たくさん花の咲くものだとあまりむかごが付かないようです。
見つけたのはコーヒー色のむかごと白い花の取り合わせがいっそう美しい。

 ネギ、ニラ、ニンニクの仲間ですから、ちぎると臭いし花は地味だし、子供時代の遊び仲間にはどっちかというと嫌われ物。いくらでも増えるので農家出身の父も嫌ってましたね。
真っ白い球根で酢味噌和えを作ったときも「そんなもの!」と食べてもらえませんでした。でも山菜好きの方には人気の野草のようです。

(写真では花弁が4つに見えますが開ききっていないためで、本当は6弁です。)




   
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葉っぱの上のキセル貝

2008-05-29 16:17:28 | 小さな生き物


 雨上がりの庭でキセルガイ(煙管貝)を見つけました。

 昔の煙管に似た陸生の貝だからキセルガイ。カタツムリの仲間です。

 私の生まれ育ったところでは“♪で~んでんむ~しむしか~たつむり~”
に歌われるコロリンとしたカタツムリしか見たことがなかったので
キセルガイは標本で見るものかと思っていました。

 夫の実家に来てみたらコロリンのカタツムリより多いくらい普通にいます。なんだ。

 この細長いおうちを持ち上げて歩いてくれたら、も少し注目されると思うのですが、ごらんのとおり引きずって歩くのでなんとも地味です。
だから見ていても気づかなかったのかも。

 柿の木の幹にたくさん付いていたのを、写真用に茗荷(みようが)の葉っぱに乗ってもらいました。長さは2.5cmくらい。

 日本には百種類ほどのキセルガイがいるそうですが、ネットの図鑑で調べてもほとんど見分けが付きません。
むかし鞍馬山の(だったと思います)博物館で、小さな小さなキセルガイの、素人目にはどれも同じに見える標本がズラ~と並んでるのを見て、物好きな人もいるものだと感心したと言うかあきれたと言うか・・・。
俗人には理解されない仕事のひとつですね。




   
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ハモに似たカズノコグサ

2008-05-28 15:38:54 | 野の花・春


花しょうぶの畑に生えたカズノコグサです。

 子供向けの小さな植物図鑑を買ってもらうまで、母に聞いて名前が分からない草は自分で勝手な名前をつけてました。

 おこうこ(たくあん)とかおこわ(赤飯)とか食べ物ばかりなのは、ままごとに使ったからです。

 そのころ「はも」と言っていたのがこのカズノコグサです。
骨切りしたハモにそっくりだと思いませんか?
 
 もとはミノゴメと呼んだのを、牧野富太郎博士が「ミノゴメはムツオレグサのことだから」と、ご自身でカズノコグサ(数の子草)と名づけられたそうです。

 良い名前ですがハモの方がよりいっそう似ている気がします。
でもハモはあんまり全国版じゃないのかな?
牧野先生は土佐の方ですが、数の子のほうが身近だったんでしょうか。

 だいぶ前に、水田に普通の草だが最近あまり見なくなった、と書いてあるのを読みましたが、今いる所では普通に生えています。





   
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ヴィーナスの姿見

2008-05-27 15:44:58 | 野の花・春



 日陰のキキョウソウがてっぺんまで咲きました。
先に咲いた下のほうから果実になって種を落とし始めています。
この果実の形からキキョウソウの英語名を Venus´Looking glass ヴィーナスの姿見と言うのだとか。
これはぜひ見なくっちゃ。

ということで下手なカメラで四苦八苦。

ちょっとボケてますが分かりますか?
ひとつの果実に楕円形の窓が三つついて、ふたが開いて種がこぼれています。

写真ではふたが持ち上がって人の顔のようにも見えますがこれはもともとカーテンのように垂れているのだそうで、きれいな布をかけた鏡に見立てたのだそうです。
すてきな名前ですね。

種が落ちきって空になった果実をのぞくと、中は広い窓が三方にある明るい部屋のようです。

うちの庭にも咲いてくれるよう、少し種をもらうことにしました。
こんなことをしてるから草引きがますますはかどらないんですが。





   
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こんな所にキキョウソウ(ダンダンギキョウ)

2008-05-24 17:48:57 | 野の花・春

キキョウソウ

 初めて見つけたキキョウソウです。
ダンダンギキョウという別名も可愛く、きれいな花だけど横に何か無粋なものが・・・。実はこういう場所です。



ご近所の家の裏手の水道管のわきに生えていました。
色が薄いのは日当たりが悪いせいでしょう。本来はもっと明るい場所に生えるようです。
どこからどうやって来たんでしょう。
これ一本だけです。
北米原産の帰化植物ですがわりあい増えにくいとか。
図鑑で見ると果実が面白くて、カーテンのかかった窓から少しずつ種がこぼれ落ちるそうです。
見届けて写真に撮れるといいのですが。




   
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これ、黄色のニワゼキショウでしょうか?

2008-05-22 17:54:19 | 野の花・春



この実、この花、この姿。ニワゼキショウだと思うんですけど、黄色なんてはじめて見ました。
下に掲載したミゾカクシの写真を撮りに休耕田に入って見つけました。

5センチくらいの草丈でいっぱい実をつけているので来年はもっとたくさん咲くでしょう。



ミゾカクシ

可愛いでしょう。溝のあたりにはびこるので溝隠し。あぜにはびこるので畔むしろとも言うそうです。

キキョウ科ですが一見して花が半分しかないように見えます。
1センチくらいの小さな花ですが、びっしり広がってたくさん咲くのできれいですよ。

ずっと前から気になっていて、最近やっと名前が分かりました。





   
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ニワゼキショウ アメリカから来ても可愛い

2008-05-21 17:41:33 | 野の花・春

ニワゼキショウ

今日のこの花はニワゼキショウ(庭石菖)。
芝生なんかによく咲いています。菖の字がつくようにあやめ科の花。

牧野図鑑によれば明治20年頃アメリカから日本に来て、はじめ植物園にあったのが広がったらしいです。やって来た年が分かってるのはすごいなぁ。

花も可愛いけど拳か棍棒を振り回しているようなツルンツルンでまん丸の実が笑えます。

ピンクのものもあるようですが私はこの色しか見たことがありません。


 ところできのう書いたスイカズラの蜜、吸ってみました。ほのかに上品な甘味が・・・。

この程度の蜜の吸える花は他にもたくさんあるように思いますが、吸いやすい形が良いんでしょうね。





   
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スイカズラみっけ

2008-05-20 15:29:23 | 野の花・春


 テイカカズラにまぎれて見逃しそうなところにスイカズラも咲いていました。一度見たら忘れない面白い形です。風情のある植物ですが、葛とともにアメリカに渡って悪さをしているそうな。

 咲き始めは白く、だんだん黄色に変わるので金銀花とも言われるそうです。

 甘い匂いがするというのですが、テイカカズラの匂いに気をとられて気がつきませんでした。花をくわえて蜜を吸うので「吸いカズラ」だとか。この次見たらぜひお味見しなくちゃ。


※追加

 
 スイカズラの実:12月2日撮影




   
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ヘビイチゴのじゅうたん

2008-05-14 15:47:00 | 野の花・春




 ヘビイチゴ(蛇苺)がびっしり生えると、下の写真のようなグランドカバーになって草引きが助かるのですが、わざとやってもなかなかうまくいきません。これはよその茶園の入り口にたまたま広がった様子です。

 赤い実がおいしそうに見えるので、小さい子供を連れたお母さんが「毒だからさわっちゃだめ!」と叱っているのをよく見ます。

本当は食べられないだけで毒はありません。
蛇、という名前のイメージが悪いんでしょうね。

 噛んでみると「こんなもん、人間が食えるか!食べるとしたら蛇ぐらいじゃ!」って感じです。名前の由来もそんなところみたいです。

 がみがみ言わなくても、一度食べたらフガフガで「まぢゅい!」ので、二度と手を出さないと思いますが。





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