草がともだち(まんがのえんがわ)

草むしりの仕事さえなければ、
と思いつつ、草むしりが嫌いではない。
でも草むしりから開放されて漫画を描きたい。

オシロイバナのままごと

2008-08-31 13:35:42 | 栽培植物

オシロイバナ(オシロイバナ科)

 このまま秋になるはずがない、という予想にこたえて今日はまた夏。まだツクツクボウシも、ヒグラシの「カナカナ」も聞いてませんしね。原稿がこの1週間ほどスムーズに進むなと思っていたら、涼しかったせいのようで。単純なものです。

 先日からの雨で庭の雑草はすっかり元気になり、ぐんぐん穂を伸ばし始めました。ああうんざり。メヒシバ、オヒシバ、エノコログサ・・・。また雑草との競争です。

 私の姑の姑が植えたオシロイバナが今年も元気に咲いています。なぜか当時印象的だったと見えて、「お宅のあのオシロイバナ、今でも咲いてますえ?」と聞く人があります。咲いてますえどころか庭中いたるところに広がって、裏の畑にまで生えてまっせ(笑)。

 いろんな色がありますが、家に生えているのはこの紅色だけです。全部1株から広がったんでしょう。



 オシロイバナは花と同じ色をした長いおしべがきれい。子供のころ、近所の家のオシロイバナが咲くと、そっとおしべを抜いて集めてままごとの「おそば」や「お吸い物の具」にしていました。お椀の水に浮かべるとほんとにきれいですよ。花には迷惑な遊びですが、いっぱい咲くからまあいいか、と。





 オシロイバナの種を切って中の粉を出したりもしました。真っ白で良い匂いのする粉が取れるので、おしろいはこの粉で作るのかな、なんて、けっこう本気で思ってました。それはね、おしろいの空き箱に粉を入れてたからでしょ、と大人になって苦笑いしてたんですが・・・。

 いや、今日この写真を撮って、指につけて擦り込んでみると・・・ほんとに良い匂いがします。!。もう、かすかなかすかな匂いですけど、自分の手の匂いとは違う、「花の名残」みたいな匂いが。

 オシロイバナがあったら試してみてください。錯覚じゃないと思います。





   
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ノブドウとヤブガラシの実

2008-08-28 22:26:11 | 野の花・夏

ノブドウ(ブドウ科)

 7月16日に撮ったこの写真、ノブドウだと思うんです。



 こんな風に色づきましたし。

 この色とりどりの実は虫が中に入った虫こぶ(虫えい)の色なんだそうで、食べられません。

 ところで私はノブドウと言うとこんな葉っぱかと思ってたんですよ。



 上のがノブドウだったらこれは違うだろ?という感じなんですが、どうもこれもノブドウらしい。生えるときの条件の違いなどでものすごく変化するらしいんです。よそのお宅の庭の隅に生えていて、これもノブドウであるようなないような、実を見ればわかるかな、と思ううちに刈り取られてしまったのがあったんですが、この両方の中間みたいな感じだった、じゃああれもノブドウだったか?

 惑わされますねぇ。どれもノブドウ以外の何物でもないからノブドウだと思うんですが。




ヤブガラシ(=ビンボウガズラ・ブドウ科)
花の写真は7月2日の記事

 それに比べてこちらは変異がなくてはっきりしてます。ヤブガラシの実。ろうそくのようなかわいい花から、黒々とした大きな実ができています。




   
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センニンソウ

2008-08-22 16:54:46 | 野の花・夏

センニンソウ(キンポウゲ科)

 夏の初めからずっと名前が分からなくて気になっていたこの花。
やっと分かりました。センニンソウ(仙人草)。図鑑を見ていても気がつかないのは“羽状複葉”と書いてあっても小葉と小葉の間が空いていて一見そうは見えないこと。花のつきようも図鑑で見るよりずっとまばらで、とにかく全体に間延びしていて図鑑の絵のイメージと違うんです。

 でもなんだか何かに似ているぞ似ているぞと思っていたら、クレマチスの仲間なんですね。そう言えば手前にピンボケになりながら写っている風車のような実に見覚えがあります。風車の羽根の開いたところを撮ってみたい。また犬と行ってみましょう。




   
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カラスウリの雌花

2008-08-17 00:52:03 | 野の花・夏

カラスウリの雌花

 私、ほんとにマァうっかりしてまして、カラスウリに雌花と雄花があることにやっと気がつきました。図鑑にちゃんと雌雄異株と書いてあるのに。




 7月29日と8月1日に投稿した写真はどれも雄花でした。次々咲くのに瓜ができないので、なんで?と思ってました。これが雌花で、子房が付いているのが分かります。雄花に比べてずっと地味で実用的な感じです。写真で見てわかるように、雄花はつぼみが房のようについて一輪づつ咲いて行きますが、雌花のつぼみは単独です。

 我が家では犬小屋の日よけの上に広がっているのは雄株で、裏の畑に広がっているのが雌株でした。雄花を撮っている時、スズメガのような大きな蛾が飛んできてびっくりしたのですが、そういうものが雄株と雌株の間を取り持っているんでしょう。


花は萎れて子房が膨らみかけます。


これがほぼ実物大。色づくのが楽しみです。




   
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十八ササゲの花

2008-08-15 00:55:19 | 野の花・夏


雑草の茂みの中に薄紫の花が。
プラスチックめいた質感が珍しいこの花は何?とよく見ると・・・。



あれれ、茎が3本? いや、茎みたいに細長い豆です。なんだ、十八ササゲじゃないですか。



 十八ササゲ、ところによっては十六ササゲと言うようです。いずれにしてもさやの中の豆がたくさん並んでいるところから名前がついたとか。畑に植えてあったのが脱走して生えているみたいです。



 八百屋さんで買ってきた十八ササゲ。
我が家ではお盆のお供えに欠かせません。仏壇に供えるのとは別に、今日・・・いやもう昨日ですね・・・の晩御飯に十八ササゲと茄のお浸しを作ってお供えし、家族も食べます。このお浸しをなぜか“七色のおあい”と呼びます。どういう意味でしょう?

 実家では見たことがなくて、ここへ来て初めて知りました。最初は食べ物だとは思えず、こんなもの食べるのは何かの間違いじゃないかと思いました。 

 みずみずしさがなくて、大して美味しいものではありませんが、年に1度しか食べないと思えばそれなりに美味しい、という程度です(笑)




   
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夏の訪問者・オハグロトンボ

2008-08-07 23:21:12 | 小さな生き物

オハグロトンボ(ハグロトンボが正式な名前のようです)

 このあいだから裏庭に来ているオハグロトンボ。林や庭の日陰を4枚の羽を別々にひらひらさせて飛ぶ姿は、奥ゆかしく優雅。このように羽をそろえて止まり、羽先に力をこめるようにゆっくり開いてあおるように素早く閉じる動作を繰り返します。

 息子が通っていた中学校や高校は山手にあったので、体育館や階段教室の中を飛ぶ姿が見られました。でも全国的には少なくなっているようで、これを見るとああ今年も無事に夏が来た、と思います。

 “オハグロ”は江戸時代の女性が使ったお歯黒のこと。子供の頃家の庭でこのトンボを見つけて母に名前を聞くと母は
「オハグロトンボ。オカネトンボとも言うのえ」と教えてくれました。
カネはやはりお歯黒(鉄漿・かね)のこと。“誰に見しょとて紅かねつけて”のカネです。 

 昔、実家は街中にあったので、オハグロトンボは家の庭でだけ見るトンボでした。街中の庭に、どこから来ていたんでしょうか。築百何十年の家の庭の日陰に古風な趣のオハグロトンボがヒラヒラと舞う姿は、見るからにはかなく頼りなげに見えたものです。

 



   
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スギナのクリスマスツリー

2008-08-05 14:08:38 | 野の花・夏


 少しでも涼しい画像を、と早朝のスギナを撮ってみました。先日の、夕立後のシャーベット風カラスウリには及びませんが。

 この露は夜露ではなくて、スギナの根から吸い上げられた水が蒸発せずに葉先にたまるもののようです。ろ過されたきれいなきれいな水滴です。




   
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カラスウリの花の開き方

2008-08-01 00:09:06 | 野の花・夏
 この間は雨に濡れたカラスウリをお見せしましたがあの時は花の開いてゆくところを見損ねて、開きかけのつぼみから開ききったところへ飛んでいました。あのレースのような花がどんなふうに開いてゆくのか見届けたかったので、今日もう一度カラスウリに挑戦。


今日はこの花を追いかけましょう。

 別の花ですが、正面から見るとこんなです。



19時13分

 
19時16分 


19時17分                       

 
19時18分


これも19時18分台                       

 
19時19分 


19時20分開き切りました                     


これからあっという間にそっくり返っていきます。後の姿は先日の記事でごらんください。

 花の表面はビロードのようになっています。ここに水滴が付くとあの写真になるわけです。
 開くスピードは肉眼で動きが見えるか見えないかのすれすれ位です。右下に伸びるレースのからまりがほぐれたときはパサっと一瞬で広がるのが見えました。

 写真を整理しにかかってから、同じことなら同じ時間間隔で撮るべきだったとかカメラの位置も固定しておくべきだったとかいろんなことに気がつきました。あれこれ用をしながらではやはり気が回りません。記録としては中途半端でしたね。




   
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