草がともだち(まんがのえんがわ)

草むしりの仕事さえなければ、
と思いつつ、草むしりが嫌いではない。
でも草むしりから開放されて漫画を描きたい。

星を継ぐもの・ガニメデの優しい巨人・巨人たちの星

2019-02-14 04:45:54 | お知らせ
        



   SFはめったに読まないのですが、“星を継ぐもの”があんまり有名な作品(らしい)ので一度は読んでみようかなと。

   で、シリーズになってるあと2冊をすぐに追加で買って一気読みしたわけですが。



   ものすごく面白かった・・・と言うより、

   どうにも納得いかなくて、

   結局何が言いたいのよと思って最後まで付き合ってしまった・・・という感じです。(読んでる間は面白かったです・・・

   これ、作者の策に完全にはまってますね(笑)


   あまりにも楽天的というか、アメリカ万歳!科学万能!で終始して、葛藤がなさすぎて。   
   
   最初からそういう結論出してるなら書かなくてもいいんじゃない?

   書いてみないとわからないから書くんでしょ?とか思っちゃうんですよねぇ。

   スタンスが違うんでしょうね。
   
   
       威張ることも戦争も知らない巨人が地球人の入れ知恵でガツンと一発くらわす言い方をして
  
       「地球式に押しの一手で行く気分はどうですか?」と聞かれ、

       「何というか、その・・・もりもりと力が湧いてくる心持だよ」と答える。

       これ、権力という麻薬の吸い始めじゃないんでしょうか??

       (そしてこの作中の国連には日本はかけらもない(笑))



   ま、理屈こねずに楽しむとして、最後にまた分からなくなっちゃいました。


   作中の世界の一部が時空の円環の中に閉じ込められ・・・この程度ならネタバレにならないと思いますが・・・

   主人公達はそれを外側から見ているように書かれていますが。

   その円環の経緯には主人公達が分かち難くかかわっているので、繰り返される円環の中には主人公達も

   未来永劫登場しなくてはならないのでは?

   つまりこの作品丸ごと永遠の円環に閉じ込められたということでは??

   すると結びのけっこう長い部分はいったいどこに位置することが出来るのでしょう????


   てなことで、今ちょっと頭がグルグルしてますWWW

   (SFというジャンルのルールを知ってれば問題ないんでしょうか?)



   ホーガンには他にもたくさん作品があるようですが、ここでこの世界が閉じているとなると、

   これ関連のものを書く限り、後は何を書いてもコップの中の嵐にしかならないのではないか?とか。

   それとも他の作品の中でその解に触れているのだろうか・・・読んでみないとわからない・・・とか考え始めると・・・


   これはもう、完全に作者の術中ですね

   

宇野昌磨選手おめでとう(^.^)/~~~

2019-02-12 01:46:18 | お知らせ


   宇野昌磨選手、四大陸選手権やりましたね!

   おめでとう(^.^)/~~~

   もともと実力ありましたものね。

   うちにはテレビがないので遅ればせながらネットで見て

   PCの前で夜中に一人で拍手しちゃいました

   私は羽生ファンですけど、宇野選手も大好きです。

   長い間羽生選手の弟みたいな感じでしたが、去年からなんだか顔つき変わりましたよね。

   ステファン・ランビエールと踊った“四季”がほんと素敵で、

   あの、体幹で音楽に詰め寄っていく感じというのか、宇野選手独特のものがあって、

   前から良いとは思っていたけど、うわー素敵になってきた~!って思ってました。

   シルバーコレクター脱出  けがを治して頑張ってください。


   私の一番は羽生ですけど(笑)

オペラ座の怪人 ガストン・ルルー

2019-02-02 18:39:50 | お知らせ
     

   このところちょっと不気味な話を読みたい気分が続いてまして。つまりちょっとウツなんですね(笑)
   
   怖目なのを読みたいけれど怖がりなんでほんとに怖いのはいやなんで。

   選択難しいんですよ。

   で、読んでみたのがこれです。


   いや~面白かったですよ! 夜更かしして一気読みしてしまいました。

   きっかけは羽生結弦選手が2014年グランプリファイナルで滑った“オペラ座の怪人”です。

   あのぬるぬる滑りに中毒してリピし続けるうちにどうでも原作が読みたくなって。

   羽生選手が何から入ったのか、音楽なのか物語なのかわかりませんが(音楽でしょうね)
   
   ミュージカルのサウンドトラック聞いていても(CDも買った)いまいち話が納得できず(それは舞台を見ないと)

   あまり期待してなかったんですが予想外の面白さでした。

   
   隠し扉だの手品だの道具立てが時代がかっているわりに気にせず読めるのは、

   舞台になったパリオペラ座が今もほとんどこのとおり現存していて、

   バレエ、オペラの殿堂として現役である、というのも大きいんでしょうか。


   クリスティーヌもラウルもミュージカルの荒筋で読んでいたより芯があって魅力的です。

   ヒロインが悲鳴を上げては失神して王子様に救出されるのではなく、それなりに強さのあるところがうれしい。

   そしてこの“エリック(怪人)”・・・!  

   ここまで悍ましくここまで魅力的なキャラクターがあるでしょうか!?

   怪人にエリックなんて似合わない、と思っていましたが彼が自分でつけた名だとすれば、

   彼が何を望んでいたか、もうこの名前で表現できていて切ない。


   これは小説でなくては描けないでしょう、ミュージカルでは“音楽の天使”の実現に限度があります。

   (私は“♪ファントム・オブ・ジ・オペラ”はロンドンオリジナルキャストのマイケルクロフォードより

   サラブライトマンのDIVAに入っているスティーブハーリーの方が支配的で情熱的で気に入ってますが、原作の設定からは離れていますよね)

        “ガラスの仮面”を実写で演じても漫画ほどうまくいかないのと同じです。

        (でも美内さんは漫画ですから、天才の演技を漫画でちゃんと描いたんですから、すごいと思いますよ!!)



   クライマックス部分をそれまであまり出番のなかった“ペルシャ人”の手記に頼っているのは弱点になりそうなものですが

   案外気になりません。

   最初からこの人物の証言を作品成立のきっかけにしてあるという構成の工夫。

   またこの人物がその場にしっくり合っていて、

   信頼に足る人物だとラウルと読者に感じさせるのに成功しているからでしょうか。

   
   比較していないので訳の良しあしはわかりませんが、気にならない読みやすい日本語でした。