草がともだち(まんがのえんがわ)

草むしりの仕事さえなければ、
と思いつつ、草むしりが嫌いではない。
でも草むしりから開放されて漫画を描きたい。

カラスウリの花 一夜の夢

2008-07-29 22:14:18 | 野の花・夏

カラスウリの花

 暑さにグッタリの皆さんにプレゼントしたいなと狙っていたカラスウリの花の写真。何度も失敗してやっとお見せできるようなものが撮れました。私からのプレゼントと言うより夕立からのプレゼントです。

 闇の中で一時間ほどで開き、あっという間にそっくり返り、朝にはしぼんでしまうので、タイミングが難しい。ず~っと粘ってればいいんですけど、夕方の忙しい時間「やっとられんわ」って感じで。台所と庭を行ったり来たり、走り回ってこんなもの写してる物好きは私くらい?(笑)

 一日で撮ったものではないので同じ花ではありません。昨日は久しぶりの雨で庭が潤って、早めに暗くなったのでいい条件でした。暗さに応じて開くのかな?ではごらんください。


昼間のつぼみです。


夕方、薄闇に包まれる頃に咲き始めます。


暗闇の中でみるみる開花!
全体がしおれているときにはこんなに元気に開かないように思います。夕立のおかげですね。


バレリーナがアラベスクをしているみたい。
この姿で夜を過します。


朝日が昇る頃にはしぼんでしまいます。まさに一夜の夢。





   
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ヘとチの間でヘチマ

2008-07-28 00:12:33 | 栽培植物


 犬と散歩していて鮮やかな黄色の花がフェンスにいっぱい咲いているのを見ました。これは何?

 
どうやらヘチマですね。

 
ヘチマの花って初めて見ました。

 
意外にきれい!

 これで実物大です。なかなか見応えがあります。でも私が植えたらこうはいかないんだろうな、きっと。
ヘチマは昔は糸瓜と書いて、いとうり→とうり→トはイロハのヘとチの間だからヘチ間、となったとか。シャレてるじゃありませんか。




   
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ハマスゲとクグガヤツリ

2008-07-21 00:12:26 | 野の花・夏

ハマスゲ

 はじめ、アゼガヤツリかと思っていたのですがハマスゲのようです。同じカヤツリグサ科。
 海岸によく生えるから浜スゲですが普通に空き地や畑にも生えるようです。赤茶色でなかなかきれいですが地下茎を伸ばしていくらでも増えるやっかいな奴だとか。



クグガヤツリ

 どこにでもよく見かけるカヤツリグサの仲間です。
我が家ではクサイ(臭い、ではありません。草のイグサでクサイ)に押されて遠慮気味。




   
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ヒオウギの『しぼみ』

2008-07-19 23:07:44 | 野の花・夏


 16日の「祇園祭の花ヒオウギ」のヒオウギのその後の姿です。
こんなふうにキュルキュルと巻きます。
『つぼみ』ならぬ『しぼみ』ですね。
なかなか愛嬌があります。



 こんなふうに。



 こんなふうにタオルを絞るように見事に巻いてます。
しぼんだ花の付け根が膨らみかけています。実になったらまた写真にとってみましょう。




   
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祇園祭の花ヒオウギ

2008-07-16 12:17:07 | 野の花・夏

ヒオウギ(檜扇)

 庭に今年初めてのヒオウギの花が咲きました。

祇園祭の花と言われ、今の時期山鉾町ではこのヒオウギの花を活けるそうです。
今日は宵山。まさにドンピシャです。

 園芸品種もあるようですが、このヒオウギがたぶん、もともと自生していた種類かなと。



 びっしり咲いたら夏の日盛りにはけっこう暑苦しいんじゃないかと思える色。花がまばらだから涼しげで風流です。


全体の姿。庭の一画なのに深山幽谷みたいに見えてしまうのがちょっと考えさせられます(笑)

 この平らに重なって広がる葉っぱの形がヒノキを削って作った檜扇に似ているからヒオウギ。
(余談ですが扇子の一番初めの形は檜扇なんだそうで。板を薄く細く削って作った木簡をかさねて、片方の端を止めて作ったのが扇子の始まりだそうです。)

 うちでは毎年勝手に生えて勝手に咲いて勝手に実がつきます。花に似合わぬごつい実で、中に黒い種が入っています。種のことをヌバ玉と呼ぶそうです。これがまた勝手に落ちて来年生えてくるわけです。何人かの方が珍しがって「植えてみるわ」と持って帰られましたが、さてどうなりましたことか。





   
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カヤツリグサとコゴメガヤツリ

2008-07-14 22:59:54 | 野の花・夏

カヤツリグサ(蚊帳吊り草)

 子供の頃、カヤツリグサ科の中で初めて見つけて調べてカヤツリグサという名前を知ったのがまさしくこのカヤツリグサそのものでした。
涼しげな姿と気の利いた名前。すっかりファンになったのですが、コゴメガヤツリに押されたか案外見かけなくなったような気がします。


コゴメガヤツリ(小米がやつり)

 こっちがコゴメガヤツリ。カヤツリグサよりつぶつぶとして丸い感じがします。

 ところで私はカヤツリグサのファンなのに子供がこの草で蚊帳を吊って遊ぶという遊び方が実は分かっていませんでした。今の今ネットで調べて夜の庭からアオガヤツリを切ってきてやってみて、やっと分かりました。こうだったんですね。



 茎だけにして断面が三角形の茎を片側から裂き、反対側から違う向きで裂いて開くと四角形。蚊帳に見立てたり升に見立ててマス草ともいうそうです。

 私は穂の形に引かれていたんですが、昔の子供は穂なんかあっさりちぎっちゃって茎を裂いて遊んでいたんですね。




   
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アオガヤツリとヒメクグ

2008-07-14 00:10:13 | 野の花・夏

アオガヤツリ

 カヤツリグサ科の草はよく生えて困る雑草なんですが、姿が良くてつい引かずに残してしまいます。

 アオガヤツリ(青蚊帳吊り)は我が家の庭によほど良く合うと見えて、今の季節、隣との境のしけった道のふちはアオガヤツリでいっぱいです。これでほぼ実物大。雑草のくせに気品と高級感があって、退治しにくい困った奴です。


ヒメクグ

 ヒメクグ(姫くぐ)は名前がかわいい。クグはカヤツリグサの類の古い呼び名だそうです。玉の直径は1cmも無いくらいです。
 もっと小さい玉が品の字の形に並んだヒンジガヤツリ(品字がやつり)を見てみたいものです。

 他にもミズハナビ(水花火)とかヒナガヤツリ(雛がやつり)とか、思わず見つけてみたくなるような良い名前の付いたものがなぜかカヤツリグサの仲間には多いですね。




   
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ハスの花 咲くときポンと言いません

2008-07-08 14:55:07 | 栽培植物

 ハス田でハスの花が咲き出しました。

もっと暑くなるとハス田の周りにはいい匂いが漂います。といってもなんとなく空気が違うな、という程度なので気づかない人もいます。

 暑くて暑くてもうダメ~!というくらいの炎天下、花の盛りのハス田のそばに行くと、かすかなかすかないい匂いが・・・。どんな匂いとも言えないのですが、体の中に清涼感の泡がシュワッと立つような。

 息子が保育園に行っていた頃、帰り道のハス田のそばに自転車を止めて、二人で幸せな気分に浸ったものです。ああ~、これが極楽の匂い・・・。

 ところでハスといえば、花が咲くときポンと音がすると思っている人が多いようです。
はっきり言います。音はしません。つぼみを見ても分かりますが・・・。



 こんなふうに咲く前から花弁の間が開いているので音の出るわけがないんです。



 で、こんなふうに外から順に静かに静かに開いていきます。

 でも「ポンと言うのよね!」と言う人にいくら説明しても「ああそうなのそうなの」と言いつつ最後に

「で、ポンって言うのよね!」

 ・・・で、私はこう言おうと思ってたんです。

「“咲くときポンと言いそうな”って俳句があるけど“言いそうな”であって“ポンと言い”じゃないでしょ。はちきれそうなつぼみの生命感をポンという音に託して表現したので、ほんとにポンと言ってたら、それはあんまりベタだから音を言わずに、音を感じさせる別の表現を探したんじゃないかしら」


 ところが・・ところがです。恥ずかしながら私は今の今まで
“ハスの花 咲くときポンと言いそうな”
と言う俳句があって誤解が生まれたんだと思い込んでたんですが、調べた限り、そんな俳句は無いんです。

 かわりに加賀の千代女の
“桔梗の花 咲くときホンと(=ポンと)言さうな”
という句が出てきました。

 この句は知りませんでしたが、私はこの“桔梗”をどこかで“蓮”とカン違いしていたんでしょうか?
 じゃあ世間の、ハスの花がポンと音を立てて咲くという強い思い込みはどこから出たんでしょう??
 
 



   
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ヘクソカズラにビンボーカズラ

2008-07-02 13:37:52 | 野の花・夏
 
ヘクソカズラ(屁糞かずら又は屁臭かずら)

 レディとしてはオオイヌノフグリと並ぶ言いにくい名前の代表です。
早乙女花、やいとばな(お灸の痕に似ている)という別名もあるのになぜこれが正式な和名になったのか?名前を知ったときガックリきて、しばらく何も言いたくありませんでした。でも古名のクソカズラに比べれば“屁”が付いただけ婉曲的な表現になったような・・・?

 この臭さは標本にしても消えません。乾燥用にはさんだ新聞紙の何枚も前から匂います。また、どう丁寧に乾燥しても黒く変色しますし、名前とともに採集した子供の頭に強烈にインプットされる・・・という点では“勝ち組”なのか?あかね科です。

 
ヤブガラシ

 ヤブガラシまたの名をビンボウカズラ。屁糞に比べるとはるかに上品に聞こえます。藪に絡み付いてはびこり、林を枯らしてしまうというので藪枯らし、その結果家が貧乏になるので貧乏かずら。

 地味な花ですがよく見ると実に可愛い。赤やピンクに見えているのは花びらではなくて緑色の花弁が落ちたあとの花盤だそうで、ピンクに色あせていくことでよりきれいに見えるようです。

 こんなに地味なのに蜜が多いのかアゲハチョウがよく来ます。よく見ないと気づかない小さな花にアゲハチョウ。不思議な感じもしますが定番の風景です。
 (真後ろに写っている丸い葉は別の草。脇のほうにあるぎざぎざの葉がヤブガラシの葉です。ぶどう科。)


どう撮ってもまとまりのない花ではあります。




   
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