壁屋の十勝情報

出来るだけ十勝(帯広)情報を提供しようと思っています。北海道のなかでも北海道らしい十勝地方を知って!!

カムイコタン公園キャンプ場

2006-05-28 16:08:51 |  大樹町・広尾町
 昨日とは打って変わって、寒いス!
 天気が悪いので、仕事は中止です。。

 今回は、『カムイコタン公園』で~す。。


 最初に、少し説明が必要でしょう。。。
 今回紹介する、『カムイコタン公園』は、十勝の大樹町にあります。
 北海道では、他の地域にも同じ名前の場所があります。それは、アイヌ語による地域名をつけたことによって生まれたことなのです。

 例えば、神居古潭(カムイコタン)駅(跡)が、深川と旭川の中間位にありますが、同じ呼び名です。


 恒例(?)の、アイヌ語講座にしますか・・・

 カムイコタン。。この言葉は、二つの単語によって出来ています。

 まずは、『カムイ』ですが、普通に訳すと、『神』となります。他にも、『霊』とか、『自然』とか訳します。
 この『カムイ』という言葉は、現在の日本語の『神(カミ)』の語源になった可能性があるそうです。私には、それ以上の知識はありません。
 『コタン』。直訳ですと、『』になります。『宅地』という意味もあります。
 ですから、『カムイ・コタン』を直訳すると、『神の住む場所』となります。

 神が住むくらい美しい所なのですが、逆に神を怒らせると、恐ろしいことになります。
 後で、また書きます。。。



 恒例の案内掲示板です。
 帯広から行く場合は、まず中札内村上札内から大樹町方面に行く、道道清水大樹線を使い、大樹町尾田という場所に存在しています。

 車でだと、約一時間位かかります。



 キャンプ場が見えてきました。。
 一応、オートキャンプ場になりますが、一見すると狭いです。
 ただ、案内掲示板を見てもらうと分かるのですが、道を挟んでキャンプ場もあります。



 歴舟川まで降りてきました。。
 ん?? カヌー遊びをしている人達がいます。。 近づきます。。。



 不審者に思われたくないので、この距離までです。。

 自前のカヌーで遊んでいます。。歴舟川は、清流日本一になるほどの清流ですので、素晴らしい透明度を誇っています。



 分かりづらいスね・・・



 川原に車で行ける様に、スロープが付いています。
 カヌーなんかで遊ぶ人達は、車に荷物を積んでいるので、便利です。



 川原にも、テントスペースがあります。
 現在は、タンポポに囲まれていますね


 再度、アイヌ語講座です。。

 歴舟(れきふね)川ですが、元々のアイヌ語では、『ペ・ルプネ・ナイ』と呼ばれていました。訳すと、『水・大きくなる・川』となりますが、『ナイ』(川)
を省き、『ペ・ルプネ』が『ヘルフネ』と呼ばれるようになり、歴舟という漢字が当てられたそうです。

 『神』の話を戻します。

 この歴舟川ですが、清流というのは間違いないのですが、実は、少しの雨でも降るとすぐに増水します
 日高山脈を水源に持っている為なのですが、川原で遊んでいても、雨が降り出したら、即刻、高台に退避です。

 そうです。自然の神は、決してやさしくは無いことを、この川は教えてくれます。


 なにはともあれ、『神様』を怒らせなければ、素晴らしい景色が見られます。



 通常、キャンプ場などは、ゴミは持ち帰りなのですが、ここでは、分別をすると収集します。
 『自然は汚さないように!!』です。


【北海道十勝 ・・大樹町HP・・】
【カムイコタン公園 ・・地図・・】

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余談・・・
 キャンプ期間ですが、『7月1日から9月第一日曜まで』となっています。
 ペットは禁止。となっていますが、期間以外は、自由と書いてあるので、期間外の場合は、何をしても良いってことか~

 と思った、神を恐れない、Hikaruでした


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
川清ければ (木こり)
2006-05-28 19:57:02
こんばんは。

歴舟川は本当に水がきれいですよね。

後志の尻別川に匹敵するきれいな川だと思います。

こういう綺麗な景色を見ると、本当に癒されます。
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木こりさんへ (Hikaru)
2006-05-28 20:39:58
清らかな川というのは、北海道でも少なくなりました。

現在の河川工事では、自然にいかに近づけるか・・という、形になっています。

しかし、本当に自然の清流には、やはり敵わないと思います。



知床が自然遺産に登録されましたが、この様な自然はやはり、残していかねば・・・

そう。思いますよ。。
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へ~!! (めろん)
2006-05-28 22:08:46
カムイコタンっていう名前の所=旭川

と思っていましたが他にもあるんですね~!

アイヌ語って面白いですよね。

「アイヌ語辞典」持っています。
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めろんさんへ (Hikaru)
2006-05-28 22:26:02
アイヌ語は神聖で、その地域の特色、及び生い立ちも含めての表現があって、調べれば調べる程、「よく見てるな~」と感心します。



現在の北海道の地名の殆どがアイヌ語に因んでいるので、調べてみると面白いですよ(笑)

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わ~すごい (まゆら)
2006-05-29 16:57:17
川原まで車で行けるようにスロープがあるんですね。これはすごい。ご老人や足の悪い方にもいき易いですね。

さすがHikaruさん、たくさん十勝を歩き回っていらっしゃる。尊敬・・・。
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まゆらさんへ (Hikaru)
2006-05-29 18:23:38
いやいや、仕事で回っているから、どうしても情報量は多くなりますよ(大笑)



通常、河川に車両系は入れないのだけど、ここはOK!

ただし、ルールは守って遊んで欲しいと思ってま~す。。
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なるほど (卯月 蒼)
2006-05-29 19:03:38
歴舟川の名前の由来は初めて知りました。

なるほど、ここもアイヌ語からだったんですね。



コタンという言葉は良く聞きますね。

冬の然別湖は氷の上の湖上に氷の家のコタンが出来るんですよね。

あと阿寒湖にはアイヌコタンが、屈斜路湖周辺にはコタン温泉なんてのもありますね。



そもそも、札幌もアイヌ語「サト・ポロ」からだって話も聞きました。「乾いた広い大地」って意味だったかなあ・・・



こういうのって、深く知ろうと思えば思うほど、逆にその深さに気付いて分からないことだらけの自分に気が付きますね。

でも、だからこそ面白いと言えるのかもしれませんけど。
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卯月 蒼さんへ (Hikaru)
2006-05-29 19:53:51
アイヌ語は、ひとつの単語に色々な意味を持っている場合が多くて、かなり難しいと思っています。



「コタン」ですが、やはり地名で多く使われています。

「積丹(シャコタン)」、「色丹(シコタン)」等です。これらの意味は追々、紹介していきますよ(笑)
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