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ガムはNG 報道されない本当は歯を悪くする習慣

2016年12月21日 08時03分34秒 | 健康
 歯によいとされること、悪いとされることは時代により異なる。医学が進歩した結果、最新の研究結果が明らかにした事実もあるからだ。
 また、本当は歯によくないことでも、メディアの広告主にとって都合の悪い内容なために報道されないこともある。

 ゆかしメディアでは、複数の歯科医師に取材し、彼ら彼女らから「匿名を条件に」歯によい習慣、悪い習慣を聞いた。

ガムは歯によくない
 いきなり常識を破壊することを述べるが、事実である。
 これこそ、ほとんど報道されないことだろう。



 ガムは一体何がよくないのか。
 実は、ガムは噛みあわせを悪くするのだ。
 皆さんは、食べものを噛むとき、どのように噛んでいるだろうか?
 虫歯があって痛むといったことがない限り、右の歯と左の歯で、均等に噛んでいるはずだ。前歯で食べ物を小分けにし、そのあと両方の奥歯にほぼ均等に送り、すりつぶしていく。奥歯にかかる力は右、左ともにほぼ同じだ。

 一方、ガムを噛むときはどうだろうか? 基本的に、右の奥歯か左の奥歯かのどちらかを中心に噛む。片側だけ使うのは歯のバランスを崩し、噛み合わせを悪くしてしまうのだ。

 さらに、ガムにはもっとまずいことがある。
「粘着性があり歯にくっつく」ということだ。
 歯にくっつくものを長時間噛んでいると、歯はどのようになるだろうか?
 歯が引っ張りあげられてしまう。
 上下の歯は、アゴの骨に埋まっている。
 いわば植木鉢に収まっている植物と同じだ。
 そして、噛むとは、歯が骨にめり込む動きだ。
 ただ、歯はこの動きには強い。
 例えば、するめのような固いものを咬むと強い力が歯と骨にかかるが、これは平気だ。
 歯はこのような押される力には慣れているからだ。

 一方、引っ張り上げられる力に対してはどうか?
 実はこれにすこぶる弱い。
 何故か? 歯にくっつく食べ物は、自然界にはあまりないからだ。
 数少ない例で、モチがある。
 モチは歯にくっつき、歯を引っ張り上げる力を生じさせる。
 とはいえモチは数回咀嚼するとゴクンと飲みこめるため、気にするほどのものではない。
 それに比べ、ガムは30分でも1時間でも平気で噛める。
 これが問題だ。
 ガムの持続する粘りが、歯に悪影響なのだ。

 最近は「歯によいガム」が増えていて、「キシリトール配合」を謳うものもたくさんある。
「キシリトールは歯の再石灰化に効果があるのでよいのでは?」と思われる方もいるかもしれない。

 実は最新の研究結果によると、キシリトールに再石灰化の効果はあまりない。
キシリトール入りガムを噛んでも、「虫歯菌」ことミュータンス菌群がその成分を利用できない、という状態にするにすぎない。

 口の中で一番大切なのは“唾液“である。
 再石灰化を促し、歯を守るのにも、唾液は大きな働きをしている。
 たとえば、口の中の唾液のPHは、中性に近い6.8だが、糖分の多く含まれた甘いものを食べると、プラーク(歯垢)の中は一気に酸性に傾く。
 歯も溶けてしまう、PH4程度の強い酸性だ。

 しかし時間が経つと、口の中は中性に戻っていく(約40分)。
 何がそうさせるのか?
 これも 唾液だ。
 アルカリ性の唾液が増えることで、酸が中和されるのだ。
 そして、先ほど述べたように、唾液には再石灰化促進の効果もある。
 口の中のことは、唾液がほとんど解決してくれるのだ。
 私たちがするべきは、唾液の活躍を邪魔しないこと。唾液の質と量を上げること。
 それにはよく噛むこと。
 なので、ガム以外の唾液がたくさん出る、固い食べ物を数多く噛むことも大切だ。

野菜は自然の歯のクリーナー
「歯磨きをしているのと同じ効果がある食べ物がある」と聞いたら驚くだろうか。
 ある医院の歯科衛生士が「2週間歯を磨かなかったらどうなるか」を自分たちの口で実験したことがある。

 来る日も来る日も歯磨きを我慢していると、日を追うごとに、だんだん歯茎が自然に出血するようになってきた。



 口臭もひどいことになり、患者さんに申し訳ないので、リステリンの原液でこまめにうがいをし、歯を食いしばってなんとかやり終えたという。

 さて、2週間かけてたっぷり汚した歯を、今度は何を使えばきれいになるか?

 おそらく二度とされない(したくない)であろう貴重な実験でもあるので、清掃効果をいろいろと試してみることにした。

 その歯科衛生士はまず歯磨きガムを噛んでみた。
 ガムには粘着性もあり、歯をきれいにしてくれそう、と思ったからだ。
 しかし、汚れを取る効果はほぼゼロに等しかった。
 ガムにプラスの効果がないことを、ここでも証明してしまった。

 次に、セロリを食べてみた。
 今度は何と、荒くブラシをかけたかのようにきれいになったという。
 セロリに限らず、キュウリなど他の野菜にも、高いブラッシング効果が認められたそうだ。

 ガムを噛むよりも、野菜を生でバリバリ食べる。そのほうがよほど歯のためになる。
 もちろん、一番よいのはブラッシングで常に清潔にすることだ。
 歯茎に細菌が入ると、歯は菌を追い出そうとして、勝手に動いてしまうという。
 歯が動くことは、噛み合わせに悪影響を与える。
 歯を余計に動かさないためにも、歯と歯茎は常に清潔にしておく必要がある。

 実は、歯磨きの大事な役割には、歯だけではなく、歯茎をマッサージすることもあるのだ。
 それをしなければ歯茎は炎症を起こしてしまい、ついには自然に出血をするまでになってしまう。
 
歯磨きは1日1回でいい。ただし必ず
 最後に、歯磨きはいつ行うのがいいか聞いてみた。
 実はきちっと磨くのは、1日1回、夜にやれば充分だという。
 私たちが日中、活動しているときは口内に唾液が出ている。唾液がきちんと出てさえいれば、口の中の問題が起こることはほとんどない。

 問題は、唾液の出ないときだ。
 人は寝ているとき、唾液が出ない。
 虫歯を引き起こすミュータンス菌にしてみれば、絶好のチャンスということになる。日中に自分たちを抑え込んでいる唾液がないのをいいことに、一気に繁殖する。
「虫歯は寝ている間に起こる」のはそのためだ。
 虫歯を予防するために、きちんと寝る前に歯を清潔にしておきたい。汚れや食べカスなどは、ミュータンス菌に活躍の場を提供するようなものだ。
 しっかり磨き、デンタルフロスなどで歯の間の汚れやつまりも取り除こう。

 歯科医での検診は、できれば月に1回受けるといい。歯ぐきの歯のプラーク(歯垢)は、自身の歯磨きでかなり落とすことができる。
 しかし、歯ぐきの下のプラークは、歯科衛生士が行わなければ落とすことができない。

 加えて、歯周病の悪玉菌は、一度きれいに清掃をしても、また3カ月経つと増えていく。
 なので、歯科医院でのメインテナンスは最低3カ月に1回。
 できたら1か月に1回を目安にしよう。
 それを繰り返していくことが、もっともよい歯周病の予防になる。

 歯はすべての健康のもと。
 常にきれいに保ち、健やかな生活を心がけたいものだ。
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レアル相手に圧巻2ゴール!鹿島MF柴崎を世界が称賛「2億5000万円で買えるスター」

2016年12月19日 07時00分11秒 | スポーツ
 FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016決勝が18日に行われ、開催国代表の鹿島アントラーズ(日本)は欧州サッカー連盟代表のレアル・マドリード(スペイン)と対戦した。

 鹿島は開始9分にレアル・マドリードFWカリム・ベンゼマのゴールで先制を許したが、44分にMF柴崎岳が同点ゴールを決めると、後半立ち上がりには柴崎が豪快なミドルシュートを決めて逆転に成功する。しかし、レアル・マドリードのFWクリスティアーノ・ロナウドに同点PKを決められると、2-2のまま延長戦に突入。欧州王者相手に最後まで健闘したが、延長前半にC・ロナウドに2ゴールを許して2-4で敗れた。

 スペイン紙『マルカ』はレアル・マドリード相手に2ゴールを挙げた柴崎について「柴崎、価値あるスターが…たったの200万ユーロ(約2億4700万円)」との見出しをつけて紹介。「世界の半分のスカウトたちの目をひきつけたはずだ」とそのプレーを絶賛すると「トランスファーマーケット(ドイツのサッカー情報サイト)によると鹿島では最も高額な選手だが、それでもたったの200万ユーロ」と報じている。

 また、イギリス紙『ザ・サン』は「日本のイニエスタ」と、バルセロナでプレーするスペイン代表MFアンドレス・イニエスタのようだと評した。

 柴崎は今夏にも欧州移籍の可能性が報じられていたが、今大会のプレーによりさらなる獲得競争が起きるかもしれない。
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太陽光買い取り 段階的に7円下げ

2016年12月13日 09時37分53秒 | 太陽光発電
 経済産業省は12日、再生可能エネルギーでつくる電気を買い取る「固定価格買い取り制度」で、2019年度までの価格を固めた。住宅用太陽光(出力10キロワット未満)は、現在の1キロワット時当たり31円を段階的に引き下げ、19年度に24円とする。陸上風力(出力20キロワット以上)は22円を19年度までに19円へ引き下げる。13日に開く同省有識者会議の調達価格等算定委員会で示す。

 価格の引き下げは、国民が負担している買い取り費用の抑制が狙い。12年に制度が始まり、太陽光などの導入が増えたが、事業者のコスト削減が進まず、買い取り費用は約2兆3000億円に増大している。
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トランプ氏成功の秘密は「朝型」にあった!?

2016年12月12日 10時02分15秒 | 起業
■トランプ、シュルツ、田中角栄……あの成功者たちは、「朝一番」で何をしているのか?
古今東西見回してみると、朝型の成功者はたくさんいる。古くは歴史上の偉人から、近代の政治家、そして文化人、経営者。成功者に関する幅広い知識を持つ経済・経営ジャーナリストの桑原晃弥氏に、代表的な「朝型成功者」のエピソードについて教えていただいた。
■村上春樹や村田沙耶香……早朝に執筆する作家
時間はみんなに平等に与えられているが、その使い方は人さまざまだ。そして限られた時間をどう活かすかで成果の度合いや生きがいはずいぶんと変わってくることになる。
「週90時間働け」と言ったスティーブ・ジョブズや、「起業家は週100時間働け」と言い切るイーロン・マスクあたりになると、朝も昼も夜もなければ、休みも関係ない。
ジョブズやマスクは滅茶苦茶働くことで世界を変えたが、朝の時間をとことん活用することで成果を上げた成功者もとても多い。
思いがけないボブ・ディランの受賞によって話題になったノーベル文学賞で毎年、受賞が期待される作家の村上春樹氏は典型的な朝型だ。
作家というとかつては夜型のイメージが強かったが、村上氏は朝早く起きて、4時間から5時間は小説を書き、それが終わると走りに出るという生活を続けている。
村上氏は33歳で専業作家の道を歩み始めているが、同時に走ることも始めている。きっかけは体重を落とすことだったというが、朝早く起きて小説を書き、そして走るという生活こそが村上氏のすぐれた作品を生む原動力となっている。
同じく朝型の執筆スタイルを続けているのが『コンビニ人間』で芥川賞を受賞した作家の村田沙耶香氏だ。
芥川賞作家がコンビニでのアルバイトを続けていることに驚いた人も多かったが、村田氏は朝2時に起きて小説を書き、週に何回か午前八8時から午後1時までコンビニでアルバイトをして、再び小説を書くという生活を続けていた。
村田氏は村上氏のように走ることはしないが、コンビニのアルバイトで人間を見つめ、朝と違って午後はパソコンではなく、あえてノートなどに自分の手で文章を書くという独特のやり方を続けている。
■田中角栄の即断即決も早起きから始まっていた
話題の人というと、アメリカの新大統領に選出されたドナルド・トランプと日本の元首相・田中角栄氏もはずせない。
トランプが大統領に相応しいかどうかはともかく、不動産経営者としての経歴は輝かしいものだ。トランプにこれほどの成功をもたらした要因の一つが早朝の読書である。
見かけによらず酒も飲まず、煙草も吸わないトランプは早起きだ。たいてい朝5時頃に起きて、3時間くらいをかけて地方、国内、国際、業種を問わずあらゆる種類の新聞や雑誌、本などを丹念に読むことを長年の習慣にしている。
性格は外交的だが、だからこそ1日の出来事をゆっくり振り返り、これからやるべきことを整理する内省の時間が欠かせない。「目隠しをしてビジネスはできない。視野を広める努力を続けなければならない」と考えるトランプにとって早朝の時間ほど貴重なものはない。
かつて「今太閤」として圧倒的な人気を誇り、今また大きな注目を集めている元首相の田中角栄氏も早起きで知られていた。
たいてい朝5時に起きて、わかめの味噌汁、煮物、漬物の朝食をとり、椅子に座って新聞にさっと目を通すのが1日の始まりだが、それから先はたしかに「コンピュータ付きブルドーザー」だった。
田中氏の自宅には新潟県などからたくさんの陳情団が訪れた。陳情に訪れた人の話を聞きながら、机の上に置いた紙に赤鉛筆で図面などを書いて、即座に「それはできる」とか、「それは難しいなあ」と答えた。
「それは3年先、これは5年先」と期日を示し、言葉を濁すことはなかったし、返事だけでやらなかったこともない。
ざっくばらんな性格と、即断即決こそが田中氏を首相の座へと押し上げることになった。
■早朝から「人より10倍」働いていた伝説の経営者
一流の経営者の中にも朝型の人は多い。スターバックスの創業者ハワード・シュルツは朝四時半に起きて、まず妻のためにコーヒー(当然エスプレッソ?)を淹れ、朝6時には出社して、夜7時には自宅に帰るというし、アップルのCEОティム・クックもやはり朝4時半に起きて、部下にメールを送ったのち、夕方五時にはジムに行って身体を鍛えることが日課だという。
一方、日本の経営者はどうかというと石川島重工業(現IHI)や東芝の社長を務め、経団連会長と臨調会長も務めた土光敏夫氏も早起きだった。
かつては「重役出勤」という言い方があったように社長や役員のなかには遅く出勤する人が少なくなかった時代、早起きの土光氏は社長時代、8時前には出社している。
そして社長室を開けてどんどん仕事をしていると、他の役員も重役出勤をするわけにはいかなくなる。
土光氏は決してみんなに「早く来い」と言うことはなかったが、「社員は3倍働け、重役は10倍働け」と言う以上、トップが最も働かなければならないというのが土光氏の信条だった。
キヤノン社長を務め、日本経団連会長も務めた御手洗冨士夫氏も朝型経営者の典型だった。キヤノンには創業の頃から続く「朝会」がある。
朝の7時50分に始まり、メンバーは取締役以上。正式な会議ではなく、議題も特定せず、それぞれの担当部署で起こった出来事や気になったニュースなど何でも話題にするが、御手洗氏は社長時代、この朝会をとても重視していた。
社内コミュニケーションの円滑化にはコミュニケーションの質と量が欠かせない。それらは正式な会議だけでなく、日常のざっくばらんな意見交換を通して築き上げられる。
当時、キヤノンの決裁スピードは速いと言われたが、それを可能にしたのは朝会の自由な討論だった。
朝会が8時前には始まるだけに、御手洗氏も午前7時過ぎには出社、朝会までに決裁を終え、各責任者との電話連絡などを行なっていた。
「普段のコミュニケーションがスピード経営につながる」が御手洗氏の持論だが、それを可能にするものの一つが早朝出社であり、朝会だった。
現代を代表する経営者の一人、新浪剛史氏(ローソン社長を経てサントリーホールディングス社長)も朝型経営者だ。
ローソン時代、会社に出社するのは朝9時だったが、出社前にジムなどに行ってトレーニングをすることも多かったし、最近では若手の経営者たちとホテルで朝食をとりながらの「朝会」を行っているという。
忙しい新浪氏は夜も仕事や会合などがたくさん入っているため、自由に使える時間は朝に限られる。だからこそ、優先的に時間を確保してジムで身体を鍛え、朝会などでみんなと情報交換を行っている。
■朝型成功者に共通する八つの習慣とは?
こう見てくると同じ「朝型成功者」でも朝の時間の使い方はさまざまだということが分かる。朝型成功者の朝の習慣として多いのは、(1)読書する、(2)情報収集する、(3)メールを送る、(4)健康的な朝食をとる、(5)運動する、(6)自問自答する、(7)一日の計画を立てる、(8)瞑想する――などだが、どれを選び、どれを重視するかはまさにその人次第だ。
作家と政治家、経営者と立場が違えば違うのも当然だが、ただ一つ共通しているのは「朝の時間」をとても大切に思い、「朝の時間」を活かし続けていることだ。
時間はみんなに同じように与えられているし、朝の時間を活かす効用だってみんなが知っているが、それを「習慣」として何年も続けられるからこそ彼らは「成功者」となることができた。
「自分は夜型だと思っていたが、朝型に変えたらとても良かった」と言う人もいる。この記事を読んで「朝型っていいな」と思ったら、「そのうち」ではなく、「明日から」朝早く起きてみることだ。
桑原晃弥(TeruyaKuwabara)経済・経営ジャーナリスト
1956年、広島県生まれ。慶應義塾大学卒業。業界紙記者を経てフリージャーナリストとして独立。トヨタからアップル、グーグルまで、業界を問わず幅広い取材経験を持ち、企業風土や働き方、人材育成から投資まで、鋭い論旨を展開することで定評がある。著書に、『ウォーレン・バフェット巨富を生み出す7つの法則』(朝日新聞出版)、『「ものづくりの現場」の名語録』(PHP文庫)などがある。(『The21online』2016年12月号より)
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大手広告マンが見つけた年収1000万円と大富豪の違い

2016年12月08日 05時59分32秒 | お役立ち情報
「お金持ち」と一口に言っても、その種類はたくさんだ。稼いでいる、持っているお金の額によって、その生態はまったく異なる。

 年収が1000万円を超えるくらいの「そこそこのお金持ち」と、「大富豪」といわれる、
 超富裕層な人たちはどんな風に違うのかを、大手広告代理店グループで市場調査やデータ分析を行う傍ら、大富豪の実態や行動についても分析している成功データアナリストの高田晋一氏に語っていただいた。



「私がその生態をいろいろ調べたお金持ちは、言ってみれば『身近なお金持ち』大手企業、外資系、広告代理店などに勤務しているような人たちで、年収で言えば1000万円台です。

 独自にデータを集め、分析したところ、その人たちには、大体5つの共通するパターンがあると結論づけることができました。

1.情報収集に熱心
 彼ら彼女らは、常に新しいことに興味があり、本や雑誌などをチェックし最新の情報に触れることを大切にしています。『最新の情報をいちはやく入手する』と答えた人は、年収400万円未満の人では27%だったのに対して、年収1000万円以上の人では48%と、20%以上も高くなっていました。
 また『情報収集に投資している』と答えた人は年収400万円未満の人では12%だったのに対して、年収1000万円以上の人では50%と、実に30%以上の差が開いています。

2.キャリアアップにつながる勉強を怠らない
 これも稼ぎが多くない人との間に顕著な差が出ました。年収1000万円以上の人たちは、日常の仕事をこなしているだけでなく、もっといい仕事ができるためにはどうしたらいいか、どうすれば新たな仕事につながるかを常に考えています。
 例えば『仕事に関わる勉強をしている』と答えた人は、年収400万円未満の人では43%だったのに対して、年収1000万円以上の人では75%と、これも30%以上も高くなっています。

3.コミュニケーション能力が高い
 彼らは、社内の限られたコミュニティーでも、社外やまったく異なる業界の人たちとも積極的に交流を多く持っています。アフター5の時間や週末などを利用して、知り合いを増やしたり、アクティブに遊んだりしています。
 ことに、昨今はSNSを上手に利用してこうした機会を増やしている人が多い傾向にありますね。

4.投資や資産運用に興味があり、お金に関することをいろいろしている
 自分が働いて稼ぐ以外にも、お金に働いてもらっている人が多いこともわかりました。例えば『資産運用に興味がある』と答えた人は、年収400万円未満の人は25%だったのに対して、年収1000万円以上の人では57%と、2倍以上も高くなっていたのです。

 また、年収1000万円以上の人では4人に1人(25%)が実際に『資産運用をしている』と答えているのに対して、年収400万円未満の人は6%しかいませんでした。『稼ぐ』に興味がある人が多いのかという印象を受けています。

5.多趣味
 空き時間や休みの日にフットサルなどスポーツをやっている、という人がたくさんいました。スポーツをしない人でも趣味にお金をかけ、その腕前は玄人はだしな人が大勢です。

 例えば、週末に『運動を行っている』と答えた人は、年収400万円未満の人では16%だったのに対して、年収1000万円以上の人では54%と、倍以上も高くなっていました。
 他にも、ゴルフ、ジョギングなどのスポーツや、食べ歩き、ドライブ、キャンプなどの趣味において、年収が高い人ほどこうしたことを行っている人が多くなる傾向があります。
 趣味の世界を通じて、仕事ではまず出会わないような人に出会うことも多いですから、それも交流の広さにつながっているのではないかと思います」
大富豪はダメなビジネスパーソン!?
「この5つを並べるだけでも『稼ぐ人はここが違う』と言えそうですが、面白いもので、大富豪、ビリオネアクラスになると、この5つが当てはまらない人がほとんどです。

 この5つは言ってみれば、優秀なビジネスパーソンになるための手段です。大富豪はもっと自由というか、型にはまらない人がたくさんいます。
 ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグ、ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリンといった世界を動かすアイディアを生み出している人たちが、せっせと自分磨きのような努力をしているとは考えられません。

 ビリオネアは、もっと高みを見ています。『世間ではこういうものがウケている』という情報に振り回されるよりも、自分の価値観やこだわり、好きなことかどうか、から物事を判断しているのです。

 彼らはものすごい努力をして大成功したように私たち凡人は思いますが、彼らの話を聞くと、自分が好きなこと、実現したいことに対して熱心にやってきただけだといいます。そこには努力という感覚すらないのかもしれません。

 この部分に、非常に大きな差を感じます。

 高収入のビジネスパーソンは、仕事に対し前向きではあるけれども、勤めをしているわけですから、『自分の仕事をどう楽しむか』という感覚だと思います。
 大富豪の人たちは『自分がやりたいこと、突きつめたいことをどう納得できるまでやりとげるか』という感じだと思うのです。

 そこには、仕事であるという感覚すらないのかもしれません。仕事としてではなく、ゲームとして、楽しんでいるのです。

 世界一の投資家、ウォーレン・バフェットは投資でお金を稼ぐというよりも、数字で遊ぶことを楽しんでいる、そんな風にしか思えないときがよくあります。
 バフェットに限らず、大富豪の生き方からは、やっていて楽しかったことを続けていたら、たまたまお金が儲かった、そんな感じの印象を受けています。

 儲けたい、というよりも、知的好奇心が高く『もっとよくしたい。もっといいものをつくりたい。そのためにはどうしたらいいか』を追求したいように感じるのです」

金持ちケンカする!
「お金のある人は生活にも心にも余裕があり、そのためあまり怒ったりしないとされています。
『金持ちけんかせず』なんて言葉の通り、争いごとを起こさない人がほとんどだ、ということわざもどこ吹く風で、大富豪には癇癪持ちな人がたくさんいます。

 スティーブ・ジョブズが部下を容赦なく罵倒したりしたエピソードは有名です。多くの人が『彼とは二度と仕事したくない』と言いました。


『経営の神様』と呼ばれた松下幸之助さんなども、よく部下を怒鳴るなど大変厳しい人だったといわれています。

 ですが、彼らは短気なわけではありません。彼らには思い描いている世界、実現したい未来があり、それが現実のものになったらどれだけ楽しいか、どれだけ世の中が良くなるかという確信も持っている。

 必ず良いもの、絶対的な正義。それに向かって進んでいるところで、『よくわからないし、こんなもの要らないよ』と言う人、実現のために必要な工程をやらせても『できませんでした』と言う部下、そのような、正義の実現を邪魔する存在が我慢できない、心から許せないのだと思います。

 そのパワーが、ほとばしるのだと思います。大富豪には、年を重ねても好々爺というタイプの人はいませんね。
 考えてみれば、怒るのはエネルギーがいる行為です。怒るくらいのパッション、パワーがあふれているということですね。

 大富豪にはなかなか決まった枠がなく、いろんな人がいますが、少ない共通することとして言えるのは『いい暮らしをしたいから稼ぎたい』というモチベーションで働く人はいない、ということです。

 彼らは、稼ぐお金の額には執着します。彼らにとって仕事は、自分が好きで行っているゲームですから、ゲームでどれだけ勝てたか、どのくらいうまくいったかを計るバロメーターが、金額だからです。

 ただし、額にはこだわっても、稼いだお金でわかりやすく贅沢三昧という方はあまりいませんね。
 ビル・ゲイツがマクドナルドを好んだり、ウォーレン・バフェットがコカ・コーラをよく飲んでいるのは有名な話です。稼いだという事実は大事でも、そのあとには関心がないのです」

大富豪の意外なお金の使い方
「だから多くの大富豪が、ものすごい額のお金を寄付しています。
 稼いだお金を使いきれないからというのも理由の1つでしょうが、ほかにも意味はあると思います。

 1つは返報性の法則です。人間は、人にしてもらったことは相手にもしてあげたいと思うものです。寄付を受けた相手は、当然寄付してくれた相手に好意を持つでしょうし、そのことを知った人たちも『寄付をするあの人はいい人』と思うことは間違いありません。
 いやらしいといえばそうですが、寄付のメリットは大きいのです。

 もう1つは、というよりもこれが理由のすべてのように感じますが、大富豪は人にお金を使うことの気持ちよさ、得られる幸福感の大きさを知っているのだと思います。

 お金持ちほどプレゼントしたりすることが好きです。脳科学者の方が言っていましたが、人に喜んでもらうと脳内で幸福を感じる物質が分泌される、すなわち幸福感を得られるのだそうです。


大富豪について調べた
高田氏の著書
 実際に、実験で『自分のためにお金を使ってもらった被験者』と『他人のためにお金を使ってもらった被験者』を比べると、『他人のために使った』グループの方が顕著に幸福度が高まったという実験結果もあります。

 大富豪には、先ほどお話ししたようにエネルギーにあふれていて、すぐに怒りますからあまり近くにいてほしくないタイプの人が多いですが(笑)、彼らの枠を飛び出しているその生き方には、学べるところがたくさんあるように思います」
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