29日午後1時、ソウル中区北倉洞のセンテタン(タラ鍋)食堂。正午過ぎだが、120席規模の食堂に客は10人ほどしかいなかった。さらにメインメニューのセンテタンではなく、他の料理を食べている人が多い。従業員が「国産で味もおいしい」と勧めても、客は他のメニューに目を向けた。クォン・ジョンイルさん(71)は「放射能が心配で、魚を食べるのが怖い」と語った。食堂を経営するチョン・ドホンさん(55、女性)は「福島原発から放射能汚染水が一日300トンずつ漏れているという報道があった後、客があまり来ない」とし「売り上げが従来の半分以下に減った」と話した。
この日午後、釜山チャガルチ市場。約200店舗ほどあるが、客は少なかった。30年前から魚を売っているチョン・ヒョンギさん(52)は「最近の一日の売り上げは普段の半分の30万ウォンほど」と話した。インドネシア産のタチウオを販売する女性は「5匹3万ウォン(2600円)」「3匹2万ウォン」と大きな声で呼びかけたが、客は来なかった。
放射能汚染水の流出後、水産物に対する恐怖が広がっている。太平洋などの水産物も放射能に汚染されるのではないかという懸念もある。
大型スーパーなどの水産物販売現況からもその恐怖が確認できる。イーマートが今月1-27日の水産物の売り上げを分析した結果、日本に近い東海(トンヘ、日本名・日本海)などで漁獲されたタチウオ・サバなどは前年同期比で40%以上も減った。一方、西海(黄海)のタラ・コハダ・ワタリガニなどの売り上げは360%増えた。大西洋産輸入タチウオ・サケなどの売り上げも最大90%ほど増えた。
イーマートのイ・カプス販売本部長は「放射能測定検査を全国物流センターで実施し、安全性の検査をして販売しているが、全体的に水産物の売り上げは減少している」と話した。
オンライン上では放射能怪談が広まっている。「政府は日本産水産物の放射能検査結果を公開しない」「周辺国は日本産水産物の輸入を禁止しているが、韓国だけが輸入している」などだ。
しかし専門家は「国産の水産物は安心して食べてもよい」と強調している。水産物に関する疑問点を国立水産科学院など専門機関の支援を受けてQ&A形式で説明する。
Q:韓国の海水の汚染については調査しないのか。
A:海流の動きで見ると、ひとまず汚染される可能性はほとんどない。福島原発の汚染水は太平洋側に流れる。この汚染水が海流に乗って地球全体を循環し、韓国に到達するまで5年ほどかかる。その間、放射能が薄まるため影響はないと、専門家は話している。国立水産科学院が2011年から韓国の周辺の海と東中国海(東シナ海)の計75地点の海水を調べた結果、放射性のヨウ素(131 I)とセシウム(134 Cs)は検出されなかった。
Q:なら、私たちの食卓の水産物は安全なのか。
A:日本産の魚類が沿岸に来る可能性はない。お互いに生息する水が違うからだ。マグロ・サメは南太平洋群島が主要漁場だ。タラ・サンマの漁場は福島から遠く離れている。遠洋魚類は全量放射能検査をする。しかし今まで基準値以上検出されたことはない。福島近隣海域の定着性魚種であるメバル・カレイ・アイナメなどは輸入を全面禁止している。
Q:サケなど回遊性の魚種は日本近海を通過することもあるというが。
A:回遊性魚種が汚染した地域を通過しないと断定することはできないが、心配するほどではないという。国立水産科学院のイ・ドンウ資源管理課長(53)は「サケは東海(トンヘ、日本海)を離れてアラスカを経てまた戻る時、北海道の北側の海岸を通って東海に戻るので心配しなくてもよい」と話した。
Q:政府が輸入水産物の放射能検査の結果を隠しているという声もある。
A:日本産水産物は全量放射能検査をした後、国内に搬入する。放射能が少しでも検出されれば、その内容を食品医薬品安全処のサイトに公開する。食品医薬品安全処は福島など日本8県の近隣海域で漁獲された水産物49品目の輸入を禁止している。世界的に日本産食品を全面輸入禁止とする国は一つもない。むしろエクアドル・マレーシア・コロンビア・ペルーなど11カ国はすべての輸入規制を解除した。
この日午後、釜山チャガルチ市場。約200店舗ほどあるが、客は少なかった。30年前から魚を売っているチョン・ヒョンギさん(52)は「最近の一日の売り上げは普段の半分の30万ウォンほど」と話した。インドネシア産のタチウオを販売する女性は「5匹3万ウォン(2600円)」「3匹2万ウォン」と大きな声で呼びかけたが、客は来なかった。
放射能汚染水の流出後、水産物に対する恐怖が広がっている。太平洋などの水産物も放射能に汚染されるのではないかという懸念もある。
大型スーパーなどの水産物販売現況からもその恐怖が確認できる。イーマートが今月1-27日の水産物の売り上げを分析した結果、日本に近い東海(トンヘ、日本名・日本海)などで漁獲されたタチウオ・サバなどは前年同期比で40%以上も減った。一方、西海(黄海)のタラ・コハダ・ワタリガニなどの売り上げは360%増えた。大西洋産輸入タチウオ・サケなどの売り上げも最大90%ほど増えた。
イーマートのイ・カプス販売本部長は「放射能測定検査を全国物流センターで実施し、安全性の検査をして販売しているが、全体的に水産物の売り上げは減少している」と話した。
オンライン上では放射能怪談が広まっている。「政府は日本産水産物の放射能検査結果を公開しない」「周辺国は日本産水産物の輸入を禁止しているが、韓国だけが輸入している」などだ。
しかし専門家は「国産の水産物は安心して食べてもよい」と強調している。水産物に関する疑問点を国立水産科学院など専門機関の支援を受けてQ&A形式で説明する。
Q:韓国の海水の汚染については調査しないのか。
A:海流の動きで見ると、ひとまず汚染される可能性はほとんどない。福島原発の汚染水は太平洋側に流れる。この汚染水が海流に乗って地球全体を循環し、韓国に到達するまで5年ほどかかる。その間、放射能が薄まるため影響はないと、専門家は話している。国立水産科学院が2011年から韓国の周辺の海と東中国海(東シナ海)の計75地点の海水を調べた結果、放射性のヨウ素(131 I)とセシウム(134 Cs)は検出されなかった。
Q:なら、私たちの食卓の水産物は安全なのか。
A:日本産の魚類が沿岸に来る可能性はない。お互いに生息する水が違うからだ。マグロ・サメは南太平洋群島が主要漁場だ。タラ・サンマの漁場は福島から遠く離れている。遠洋魚類は全量放射能検査をする。しかし今まで基準値以上検出されたことはない。福島近隣海域の定着性魚種であるメバル・カレイ・アイナメなどは輸入を全面禁止している。
Q:サケなど回遊性の魚種は日本近海を通過することもあるというが。
A:回遊性魚種が汚染した地域を通過しないと断定することはできないが、心配するほどではないという。国立水産科学院のイ・ドンウ資源管理課長(53)は「サケは東海(トンヘ、日本海)を離れてアラスカを経てまた戻る時、北海道の北側の海岸を通って東海に戻るので心配しなくてもよい」と話した。
Q:政府が輸入水産物の放射能検査の結果を隠しているという声もある。
A:日本産水産物は全量放射能検査をした後、国内に搬入する。放射能が少しでも検出されれば、その内容を食品医薬品安全処のサイトに公開する。食品医薬品安全処は福島など日本8県の近隣海域で漁獲された水産物49品目の輸入を禁止している。世界的に日本産食品を全面輸入禁止とする国は一つもない。むしろエクアドル・マレーシア・コロンビア・ペルーなど11カ国はすべての輸入規制を解除した。
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