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花粉症は日本「特有」の風物詩?なぜ中国には花粉症の人が少ないのか

2016年04月18日 07時08分41秒 | お役立ち情報
 それぞれの季節にはそれぞれの風物詩があるものだ。中国メディアの人民網はこのほど、日本の春の風物詩として花粉症を紹介、中国ではあまり見かけない、この日本特有の風物詩を日本人の「春の痒さ」と表現した。

 記事は最初に花粉症が発生する仕組みについて簡単に説明。花粉が目や鼻から入ってくると、体内のリンパ球は花粉を異物(アレルゲン)と判断し「IgE抗体」を作り出す。IgE抗体は鼻や目の粘膜にある肥満細胞と結合して、いわば肥満細胞のセンサー役を担当する。

 次に花粉が目や鼻に侵入してIgE抗体に接触すると、IgE抗体は花粉が侵入したことを肥満細胞に知らせる。肥満細胞はこの時に化学物質を分泌して花粉を対外に排出しようとするが、その結果くしゃみや涙がとまらなくなるなどの症状が出るわけだ。

 実によく出来た体内の仕組みだが、この仕組みから予防法を考えるなら肥満細胞にヒスタミンを分泌させない、そのために花粉センサーであるIgE抗体をリンパ球に作らせない、そのためにリンパ球に花粉を接触させない、そのためにはマスクなどで花粉を体内に入れないようにすることが必要ということになる。

 記事は日本の春の風物詩となっている花粉症が、中国では風物詩でもなんでもない理由を説明。日本は第2次世界大戦後に大量に樹木を伐採して復興に打ち込んだが、結果として自然災害が頻発したと記事は説明。そのため日本は1950年代から杉やヒノキを全国各地に大量に植林した。30年後の1980年代、十分に成長した杉やヒノキが花粉症という日本の春の風物詩を演出することになった。

 中国では実際に花粉症に苦しむ人を見かけることはあまりない。一部の資料によれば中国には杉の木はあまり多くないようだ。そのため日本で花粉症に苦しんでいた人が中国で生活を始めるようになったとき、春にも関わらず症状が発生しないことを不思議に感じたという経験もある。これは花粉症に苦しむ日本人にとって中国生活の大きな魅力の1つだと言えるかもしれない。(編集担当:村山健二)
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