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科学が教えてくれた、もっと幸せになれる10の方法

2016年04月05日 08時27分43秒 | お役立ち情報
Inc.:宇宙空間を高速で移動する彗星への探査機着陸、天然痘の撲滅、原子の分裂――これらはすべて、科学によって実現した成果です。であれば、科学の力で人をもっと幸せにする方法が2つや3つ、生み出されていてもおかしくないはずですね。

最近になって、「ポジティブ心理学」と呼ばれる新たな学問分野が生まれました。この10年ほどの間、科学は人を幸福にする方法の研究に取り組んできたのです。研究者はこぞって人間の幸福感を支える仕組みを説き明かし、人を心から幸せにする要因を特定したうえで、人が一番朗らかで最高の状態になるために、具体的にやるべきことについても提案を行っています。この記事では、最新研究で明らかになった幸せになるための方法について、いくつかご紹介しましょう。

1. 「感謝する心」を鍛えよう


ジムに出かけてウエイトトレーニングをすれば、筋肉を鍛えられます。練習を重ねるうちに、同じ重さのウエイトをだんだん楽に持ち上げられるようになりますよね。実は、ポジティブな態度も、同じように鍛えることができるのをご存じでしょうか?

ある研究によると、感謝した回数を意識して数えるようにすると、これが脳の「感謝する能力」を鍛えるエクササイズとなり、だんだん楽にポジティブでいられるようになって、ひいては幸福感も増すのだそうです(逆に不満ばかり言っていると、反対の効果が生じ、憂鬱な状態が脳のデフォルトになってしまいます)。人生の明るい面を評価する態度を育むために必要なことについては、こちらの記事に、実現可能で、なおかつ科学に裏付けされたアイデアがいくつか掲載されています。


2. 「今この時」に集中しよう


白昼夢は心地よい体験と思われがちですが、最近の複数の研究では、とりとめもない思いをめぐらせても、かえって惨めになるだけという結果が出ています。一方で、自分が今やっていることに集中すると、幸福感が増すことが科学により明らかになっています。これは、皿洗いのような、一見退屈きわまりない用事でも当てはまるそうです。

日常の感覚とはズレがあるようにも思える話(洗濯物を畳むのを楽しめる人なんているんでしょうか?)ですが、どうやら、シンプルなマインドフルネスの実践法として、今やるべきタスクに集中すると、心が静まる効果が期待できるようです。将来への不安を断ち、過去をほじくり返すことをやめると、瞑想にも近い効果が得られるというのです。


3. もっと運動しよう


カウチポテトのみなさんには悪いのですが、研究結果ははっきりしています。体を動かすと、幸福感が飛躍的にアップします。ある研究では、定期的に運動する習慣は、うつ状態を緩和するためによく処方される抗うつ剤「ゾロフト」と同じくらいの効果があると結論づけています。なぜでしょう? 多くの抗うつ剤と同様に、汗をかくような運動には、脳をめぐっている神経伝達物質の量を増加させる効果があります。また、ストレスも軽減されますし、当然ですが身体の健康を保つのにも役立つのです。


4. 自然に触れよう


心身ともに活力に満ちた生活を送るため、人間は運動が必要なようにできているとするなら、同じことは自然についても当てはまります。人類という種は、何百万年もの日々をサバンナで過ごしてきました。都市生活を営むようになってからの時間は、進化のものさしでみれば、まばたきするほどの短期間にすぎないのです。自然との触れ合いには、私たちの気分を上向きにする大きな効用があるとする研究結果が次から次へと発表されるのも、これが理由なのでしょう。鉢植えをデスクに1つ置くだけでも(それが無理なら植物の写真でも!)、幸福感がアップすることがわかっています。


5. 人には親切にしよう


親切心というのは、ほかの人を助けることに重点が置かれていると思われがちですが、人助けは、助けた側の人にも幸福感をもたらすことが、多くの研究結果から判明しています。「親切心を発揮して利他的な行動を起こすとき、その人の脳内では、心の健康を育むうえでカギとなる回路が作動していることを示すデータは、今では数多く存在します」と説明するのは、ウィスコンシン大学にある「健康な心育成センター」の創設者で、『脳には、自分を変える「6つの力」がある』の著者でもあるリチャード・デビッドソン氏です。


6. 人とつながろう


人間は社会性を持つ生き物ですから、ほかの人との付き合いによって幸福感が増すのはいわば当然です。たとえば、どうも虫の居所が悪い日には、できるだけ早く仲の良い友だちと会うと、ふさいだ気分がたちどころに和らぐという研究結果もあります。

また、知り合い同士を結びつけるだけでも、幸せな気分になれるようです。バージニア大学とハーバード大学による研究は、縁結びをすると、橋渡し役になった人も幸せになると指摘しています(しかも、縁結びと言っても、恋愛だけでなく、仕事上の人脈作りでも当てはまるそうです)。ですから、友だちと連絡を取るなら、1人だけでなく何人かに声をかけて、お互いを紹介し合うと良いでしょう。


7. ソーシャルメディアの利用はほどほどにしよう


友だち同士を結びつけることで自分も幸せになれるのなら、顔合わせの計画に役立つさまざまな手段は大いに活用したいものです。このように積極的な目的で用いるなら、Facebookをはじめとするソーシャルメディアは、人の精神状態にプラスの効果をもたらすはずです。ただし、ほかの人のフィードを受け身で眺めているだけの場合は、これは当てはまりません。

ソーシャルメディアに投稿される人々の生活は、良い部分だけを上手にピックアップしているので、実情からかけ離れたものになりがちです。こうした投稿をただ眺めているだけだと、ねたみや孤独感がつのり、人生への満足感が減退することが明らかになっています。Facebook断ちをすると心身の健康が向上するという研究結果さえあるほどです。ですから、ソーシャルメディアへの接し方には気をつけましょう。


8. 物欲を抑える術を学ぼう


ここで残念なお知らせがあります。「もっと良いモノを、もっとたくさん欲しい」と求める気持ちは、幸福感の妨げになることが数々の研究から明らかになっています。けれども、これには良い面もあります。逆に、物欲をコントロールして心身の幸福感を増すことも可能であると、科学的研究からわかっているからです。そのためには、自分の価値観について意識的に考え、出費に目を光らせ、できるかぎり広告に乗せられないようにするのが肝心です。


9. お金は賢く使おう


物欲がメンタルヘルスに悪い影響を及ぼすと言っても、お金を費やすことで幸せな気分が絶対に味わえないかというと、そうではありません。確かに、大型のテレビに買い換えたときの幸福感がいつまでも続くと期待するのは間違っています。むしろ、一生懸命稼いだお金の使い道としては、モノよりも体験を選ぶほうが幸福感が大きくなると、科学は教えてくれています。

たとえば、旅行にお金を費やす場合は、旅行の計画を立てる楽しみや(プランニングの楽しさは旅行そのものに匹敵するとの研究結果もあります)、旅の仲間と絆を深める機会が得られます(この記事のその6に通じる話ですね)。さらには、一生ものの愉快な思い出が得られます。ショッピングモールで売っているどんなモノを買っても、ここまで楽しめることはまずないはずです。


10. クルマでの通勤はできるだけ控えよう


さまざまな活動が人の幸福度に及ぼす影響を調べた研究で、常に最下位近くにランキングされるのが通勤です。渋滞にハマって身動きができない時間が、誰にとっても楽しくないのは自明の話ですが、通勤が人の心に及ぼすマイナスの作用がどれだけ大きいかを知ったら驚く人もいるでしょう。「渋滞時の運転は、毎日違った種類の地獄を味わわされているようなもの」と、ハーバード大学の心理学者ダニエル・ギルバート氏も評しているほどです。

それほど悪影響があるのなら、職場から遠く離れた場所に家を買おうとしている人に対し、そのマイナス面をよく考えるよう専門家が強く促しているのも納得がいく話です。専門家たちはまた、クルマでの通勤に時間を使うくらいなら、自転車や電車で通うか、あるいは自宅勤務を考えるよう勧めています。


How to Be Happy: 10 Science-Backed Ways to Become a Happier Person|Inc.

Jessica Stillman(訳:長谷 睦/ガリレオ)
Photo by Shutterstock.
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