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『セバリオスさんとルフィアさん。』

2017年02月19日 19時58分15秒 | -ためぞう の ぼうけん。『番外編。』-

    『セバリオスさんとルフィアさん。』


 いつでも会いに行くという約束を、

 本来、リンカさんの中に封印されている、

 黒髪の美しい乙女さんのルフィアさんに、

 約束しちゃった、セバリオスさん。


 そんな二人は、たいして時間も経たないうちに、

 長崎ドラゴンタウンにて、再会を果たしたのです。


ルフィアさん
「えぇーーーーっ!!!」


 いつの間にか、トレンドの冬コーデに着替えさせられ、

 ルフィアさんは、セバリオスさんの会社のある、

 街のランドマーク、ネクサスビルの22階へと、

 連れて来られたのです。


 そこは、勤勉な社員さんたちが、

 国際的な商取引に励んでいる職場で、

 何カ国もの言葉が交わされ、

 海外のビジネスマンさんたち相手に働く、

 国際的なオフィスでした。


 無理矢理この場所へと召喚され、

 秘書のセリスさんに着替えさせられた、

 ルフィアさんは、そのノリに面を喰らったような感じで、

 何も言えずにただ、立ち尽くしています。


セバリオスさん
「ルフィアさん、お久しぶりですっ。」


 大企業のトップであるセバリオスさんが、

 直々にゲストをもてなす姿なんて、

 社員さんたちも、海外のビジネスマンさんも、

 ほとんどの方が、初めて見る光景です。


 セバリオスさん、普段たいして働いていませんので・・・。


ルフィアさん
「・・・これは、

 どういうおつもりですか?」

 すると大きな鏡を持ってきたセリスさんが、

 その鏡にルフィアさんの姿を映し、

 こう言ったのです。


セリスさん
「お気に召しませんでしたかー?


 ほら、周囲の殿方の視線を、

 一手に集めているですよー♪」


 確かに、セバリオスさんの手前、

 社員さんはチラ見が限界ですが、

 海外の方たちは、ルフィアさんのその可憐な美しさを、

 大絶賛しているのです。


ブラザーA
「OH-! ビューティフォーガール!!」


ブラザーB
「コノ レディーハ、

 ホォワーーイッ!?

 何処ノ素敵ナ、ゴ令嬢サマデショウカ?」


 女性として、これほど好意の視線を集めた事など、

 ルフィアさんは初めての経験です。


 また、映し出された自分の姿に、

 驚いてもいる様子です。


 そんなルフィアさんは、セバリオスさんの耳元で、

 どうして封じられている自分が、

 ここに平然といられるのかを、


 少しもじもじした感じで、

 こそばゆいように小声で尋ねたのです。


セバリオスさん
「ハッハッハッ!!

 それはこの私の『最大限界』のスキルの成せるワザだねっ!!」


 セバリオスさん、声大きいです・・・。

 周囲の方たちは、あえてその言葉を、

 聞かないような素振りを見せています。


 知ってしまうと、いざ実家へ戻る時に、

 その情報源として、恐るべき方々たちに、

 拘束される可能性があるのですっ!!


ルフィアさん
「なるほど、

 あの強固な結界が、私の力の暴走を、

 こんなにも容易く押さえ込むのですか・・・。


 それで、確かに再会は楽しみにしていましたが、

 まさかこんなに早く叶うとは思いませんでしたが、

 何か急ぎの用でもあったのですか?」


 セバリオスさんが近くにいると、

 何だかちょっと落ち着きを感じるルフィアさんです。


 彼の能力の範囲内にいれば、

 この世界を傷付ける事無く、安心して留まる事が出来るからです。


セバリオスさん
「ちなみに今、効果の有効範囲は、

 この星全体にしてますので、そこはお気になさらず~。」


ルフィアさん
「ひろッ!!!」


 思わず口に出て、少し照れた感じを誤魔化している、

 そんなルフィアさんが、

 どうやら、殿方にはたまらないようです。


ブラザーA,B、C
「グッジョブ、ミスターセバリオスッ!!」


 そんな中、ルフィアさんに外の世界を見せたいと思う、

 セバリオスさんが、秘書のセリスさんを呼んで、

 何やら相談し始めました。


セリスさん
「ルフィアさんが本名を名乗るのは、

 古蔵さんにとって、健全ではないのですー。


 もう可愛い愛称とか、付けてしまうしかありませんねっ!!」


セバリオスさん
「なるほど、確かに婚約者に逃げられた古蔵君に、

 その婚約者の名を語るのは、

 ルフィアさんに迷惑がかかってしまうかも知れないね。


 ということで、ルフィアさん。

 何か呼ばれたい愛称とかあったりしますか?」


 話が見えないまま、いきなり振られたルフィアさんは、

 そんな事を言われても、返事に困ってしまいます。


 それをさも待ち受けていたかのように、

 セリスさんが、愛称の書かれたボードを、

 後ろから、ひょいっと取り出してみせます。


セリスさん
「ささ、遠慮なさらず選んでみて下さいねっ。」


 この時!

 何かの強制力のようなものが、

 その申し出をルフィアさんに、頷かせますっ。


ルフィア
(!? この得体の知れないプレッシャーは何ッ!!


 ・・・か、勝手に目線がボードへと、

 吸い込まれるッ!!!)


 この時、ルフィアさんは、

 力以外の、もっと恐るべき何かが、

 それを選べと、まるで自身の身を守るように、

 従わなくてはならないと感じます。


 それは、ルフィアさんにとって、

 新たな脅威を、第六感のようなもので感じたような、

 世界の奥行きを知った瞬間でした・・・。



◇ 通り名を、選んでみてねっ♪


 → ・ 港の『キャシー』嬢

   ・ 花園の『百合重(ゆりえ)』様

   ・ 渚の『ジェシカ』さん

   ・ 熱血の闘将『リンダ』中将

   ・ 青春の帰国子女『ギャラクシー』マークIIIさん

   ・ 第三のラスボス『ルフィ子』さん

   ・ 選ばれし女勇者『ルフィアン』殿



ルフィアさん
「!? ・・・。

 (どれも選ぶ気にはなれないですョ!!!

  こ、困りましたね、


  でも、このプレッシャーには、
  
  あのセバリオスさんでさえ、一目置いている事だし。)」


セバリオスさん
「ほら、ボードの端っこの、

 ちっちゃいのも、ちゃんとみてねっ。」


 なんと、セバリオスさんは、

 7つもの選択を出現させたセリスさんに、

 さらに+1の選択を加えていたのですっ!!


 そんなこと、常人でも超人でも、

 例え覇王でも、

 セリスさんの脅威の知力、

 『98(+10回の計略上書き。)』という、

 圧倒的な策謀を、超えなくては無理な話です。


 セバリオスさんは、いい仕事しますネ。


 ☆ その+1の選択。


   ・ 『ルフィア』さん

     (古蔵君の知人とは違う、同名の乙女さん。

      有効期間は、古蔵さんがセバリオスさんを超えるまで。)



ルフィアさん
「では、+1の選択の『ルフィア』で、

 お願いしますッ!!」


 こうしてルフィアさんは、

 そのままルフィアさんとして、

 この長崎ドラゴンタウンに舞い降りたのです。


 ・・・当然、『ルフィア』さんといえば、

 ある一部の人たちには、有名人ですので、

 きっと、騒ぎの一つや二つ、

 起こると思われますが、


 セバリオスさんにセリスさんという、

 最強の戦士と至高の軍師さんのおかげで、

 そんなに荒波立てずに、過ごせるような雰囲気です。


  ◇ 『ルフィアさん(初代)のこれまでの実績。』


   ・ その名は天下に轟く女傑さんで、

     世紀末覇王伝説の最高の英傑のお一人です。


   ・ 武力100という脅威の強さで、

     セバリオスさんにも匹敵する文武両道の姫将軍さんです。


     彼女を相手に矛を交える事が出来る英雄さんなんて、

     天下広しとはいえ、数える程もいないくらいでした。


   ・ あの古蔵さんがフィーバーなバブル時代、

     彼の実家を覇王最大級にまで育て上げた、

     凄まじい武勇伝があり、


     どこの覇王さんも登用したいと願う、

     とても出来たお嬢さんで、

     さらに容姿端麗という、非の打ち所のない女性で、

     姫将軍ランキングで、堂々の殿堂入りを果たした実績もお持ちです。


   ・ その後も、何処かの「グランドクロス」という、

     銀河最強軍団に、エースとして在籍したり、

     新たなフロンティアで、六極神の第一位にランクインしたりと、

     その英雄譚は、おとぎ話で語られるレベルにまで達しています。


   ・ どういう訳か、現在は『リンカ』さんとして、

     とあるジャパンという国に転生し、

     その強力過ぎたステータスで、双子として誕生しています。



ルフィアさん
「・・・。


 知りませんでした、

 プ、プレッシャーになりますね。」


 そんなルフィアさんの隙に付け込むように、

 セリスさんが、何やら色々吹き込まれているようです。


ルフィアさん
「!? ・・・。

 色々と教えていただき、ありがとうございますっ!!!」


セリスさん
「いえいえ~、

 いつでも気軽に、声をかけて下さいネッ♪」


 どうやら、キラメキ青春ライフの事を、

 セリスさんから吹き込まれたらしく、

 ルフィアさんの異性を見つめるその瞳に、

 なんだか恥じらいのようなものが見て取れます。


 その白肌の端正な顔立ちの頬が、

 少し桜色に染まっている感じで、

 かなり可愛らしく見えますが、


 リンカさんと双子設定ということは、

 年齢は15才という事になりますので、

 年のわりには、凄く大人びて、

 お美しいという感じですねっ♪

 はっきりいって、とてもナイスバディさんです。


 その辺が、どうやらセリスさんに、

 気に入られた理由の一つみたいです。


 いいように、策を巡らされている感じではありますが・・・。


セバリオスさん
「ということで、一度外に出てみてはと思うのですが、

 ルフィアさんは、それでいいのかな?」


ルフィアさん
「あ、はい。

 ・・・よろしくお願いします。」


 後の事は任せて下さいと、セリスさんは、

 セバリオスさんに意気込んで見せています。


 ・・・きっと残された社員さんや、

 海外のビジネスマンさんは、


 豹変するセリスさんの、

 凍り付くような、その強烈な本性に振り回され、

 春の訪れも、もう僅かだというのに、

 今年一番のブリザードに、見舞われる事でしょう。


 こうして、外の世界へと初めて出たルフィアさんは、

 広がる澄みきった空と、緑豊かな街並みに、

 思わず見入ってしまいました。


 まだ、風は少し冷たいですが、

 その艶やかな黒髪を揺らす感じは、何とも心地よく、

 ほんの少しですが、潮の香りも感じられます。


 この時ルフィアさんは、

 世界の美しさと言うものを、

 言葉では言い表せないような想いで、

 その胸の奥に感じました。


セバリオスさん
「さて、ルフィアさん。

 何処か行ってみたい希望とかあります?」


 そう言われても、

 ずっと鳥かごの中ような狭い場所で、

 眠っていたルフィアさんには、


 何処に何があるかなんて事はわかりませんし、

 そういう目線で、何かを見る事も初めての事なのです。


 そのあまりの強さ故に、忌み嫌われるように封じられ、

 自由というものを手にした事のなかった彼女にとって、

 今、この瞬間も驚きの連続で出来ていたりします。


 改めて思えば、彼女はとても不幸な女性でした。

 ですが、彼女はそんな事は一切気にしてはいませんし、

 どちらかといえば、前向きな一人の女の子です。


 セバリオスさんという、

 彼女の暴走する力を、完全にコントロール出来る、

 そんな彼との出会いは、

 彼女に訪れた幸運と言ってもいいのでしょう。


 そこを意識してか、今のルフィアさんは、

 セバリオスさんにたいして、とても恩義のようなものを感じて、

 出来るだけ迷惑をかけたくないという想いが先走りしてか、

 言葉使いが、以前よりも丸くなったように感じられます。


 二人は並木道を少し歩きながら、

 特に会話するような事もなく、


 ルフィアさんは興味深げに、

 その黒く美しい瞳に風景を映しながら、

 何処までも遠く開かれた世界に、

 感じる生命の力強さをその肌で感じながら、


 少し嬉しそうな笑みを浮かべて、

 渇いていたその心が、水を吸うように満たされ、

 様々な事を学んでいるようです。


 この美しい世界を傷付けないようにしてくれた、

 頭一つ背の高い、セバリオスさんを、

 横目で少し眺めると、


 いつの間にか、常に張り詰めていた緊張感が、

 緩やかにとかされていくのを、

 胸の鼓動の高鳴りと共に感じ、


 それを悟られまいと、紅がさした頬を見えないようにして、

 散策を楽しんでいるのでした。


セバリオスさん
「ところで、ルフィアさん。

 何処か行ってみたいとか、あったりします?」


 そのセバリオスさんの問いに、

 言葉を詰まらせるルフィアさん。


 今でもたくさんの物を理解しようと、

 やや戸惑い気味な上、

 行きたい場所どころか、何処に何があるのかさえ、

 わからないルフィアさんに、

 その時、セリスさんがコソコソッと囁いた、

 幾つかの言葉が、スッと頭を過ぎったのです。


 どう答えていいかわからないルフィアさんは、

 セリスさんの言った事を、

 そのまま、セバリオスさんに伝えたのです。


ルフィアさん
「(確か、デートでしたね・・・。)


 えっと、

 お食事が出来る高級ホテルに行って、

 楽しい時間を過ごして、


 ・・・その後、

 セバリオスさんが予約したお部屋に行って、


 セ、セバリオスさんと私との、

 愛の結晶を授かるというか、

 そういった感じなのでしょうか?」


セバリオスさん
「ぶっ!?


 それ、思いっきりエンディングとか、

 すっ飛ばして、

 その後のエピローグになってるよね・・・。


 お、落ち着くのだ私。

 ルフィアさんの口から、そんな直球ど真ん中の、

 言葉がどうして出てくる。」


 めずらしく、セバリオスさんが動揺しています。


 もしや、とんでもない事を発してしまったのではと、

 ルフィアさんも顔をいっそう赤らめて、

 下を向いてしまいます。


 ですが、セリスさんの願う、

 面白い展開に巻き込まれてしまっては、

 上司のセバリオスさんは、

 彼女に頭も上がらなくなってしまう事でしょう・・・。


セバリオスさん
「(こんな試練の数々を、

 ためぞう君は、乗り越え続けているのかぁ・・・。


 ああ、マジでリスペクトしてしまうよ。)」


 セバリオスさんの予想通り、

 周囲には助け船を出してくれそうな人物どころか、

 人影一つ確認する事は出来ません。


 セリスさんの策略に抜かりが無いのは、

 セバリオスさん自身が、一番良く知っているからです。


 声の届く距離に見えるのは、

 セレブの中で有名な、高級ホテルの送迎車が一台のみです。


 ルフィアさんは、身体さえ火照らせるような、

 恥ずかしい思いで、セバリオスさんの言葉を待っています。


 実はセバリオスさん、

 女性にいくら憧れられても、そのパーフェクトさが災いして、

 女性から声がかかった事など、

 過去の一度もなかったのです。


 ・・・当然、そこだけは免疫なんてありません。


 さらに言うなら、その眼前で答えを待つ乙女は、

 この地上に舞い降りた、絶世の女神のように、

 可憐で清らかな、美しい女性なのでぇす!!!


 セバリオスさん包囲網は、どんどんと狭められ、

 送迎者の運転手さんの微笑ましい笑顔さえ、

 セバリオスさんの脅威となっていますっ。



ルフィアさん
「・・・。

 あ、あの・・・。」


 その先の言葉をルフィアさんに言わせた時点で、

 セバリオスさんの敗北が決まります。


 仮に彼女がその身を引いてしまっても、

 忘れえぬトラウマとなって、

 セバリオスさんのそのパーフェクトさを、

 見事に粉砕する事でしょう・・・。


 その額に、焦りの汗が流れたセバリオスさんに、

 突然、何処からともなく言葉が溢れ、

 素晴らしい『とんち』を授けるのですっ!!!


セバリオスさん
「(!?

 ためぞう君のトランシーバーなのかッ!!)」


 そして、奇跡を得たセバリオスさんは、

 ルフィアさんに顔を上げるように告げて、

 堂々とこう言って聞かせるのです。


セバリオスさん
「ルフィアさんは、確か15才だったよね。


 そういう先の話は、16才になってからでも、

 いいと私は思うんだ。

 でないと、私が無責任という事になってしまいますよね。」


ルフィアさん
「あっ、そうでしたねっ!!


 順番を間違えてしまって、すいません。」


 そういうルフィアさんは、

 急に極度の緊張から開放されたのか、

 とても優しい顔になりました。


 でも、高鳴る気持ちの心地良さだけは、

 しっかりと今も感じられるのです。


 そんな天上の微笑みを見せられては、

 セバリオスさんでも、

 思わず道を踏み外してしまいそうな気持ちにさせられますが、


 遠くから親指を立てて、グッジョブ! と送る、

 送迎車の運転手さんに、何処かフフッと笑わされてしまう、

 セバリオスさんでした。


セバリオスさん
「でも、お食事だけでもご一緒したいのですが、

 あちらに車も見えている事ですし、

 良かったら、貴女を招待させていただけませんか?」


ルフィアさん
「はは、はいっ!!」


 こうして二人を乗せた車は、楽しいドライブの後に、

 二人を素敵なディナーへと誘ったのです。



セバリオスさん
「この感謝は、忘れないからねっ!

 ためぞう君っ!!」



 こうして、この長崎ドラゴンタウンの地に、

 ルフィアさんという新たなヒロインが加わったのでした。



遠くの海のエストさん
「・・・。


 私、戦力外にはならないからねっ!!

 もっと、レベルアップして、

 返り咲いてみせるんですからーーーっ!!!」



               つづく・・・。
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