グッキー。
ヒグマの剥製。
かなり古いもので、毛は色褪せて、金白色というかプラチナブロンドになっているし、爪も欠けていたり、皮も縮んでしまって、歯茎ムキダシ状態だ。
毛皮の処理が悪かったのかもしれないな。
よく見ると、下あごの牙、すなわち犬歯が、前半分削られている。
これは、犬歯を薄くスライスして薬液で処理すると、歯の根元側に季節によって成長率の異なるセメント質が年輪のように観察できるので、そこからクマの年齢を推定するためだ。
クマを獲ったら、この歯は提出しなければならないと聞いている。だから、たとえせっかくクマを獲っても、下あごの骨を歯が付いたまま柄にする「ベア・ジョウ・ナイフ」は、残念ながら作れないのかもしれない。
上あごの牙でもいいならいいんだろうけどな。
このクマ、説明板には、4歳のオス、と書かれていた。こないだの毛皮のヤツよりはだいぶ小さかった。
このクマは、ここのロビーにいる、というか、ある。