テールライトのトラブル
サンバートラック。ブログ開設早々から故障ネタがあるっていうんだからいやはやなんとも・・・。
サンバーの左のテールが、ブレーキ踏むと消えてしまう、という現象発生。
その際、左のブレーキランプも点かない。つまり真っ暗。スタンドに給油に寄ったときに見つけた。
なお、テールが点いていなければ(つまりはライトを点けなければ)ブレーキランプは点灯するが、やや暗い。
これは割によく起こるトラブルだ。
サンバーのテールランプには、ダブル球などと呼ばれる、ひとつの電球に大小2本のフィラメントが付いた電球が使われている。
バイクのテールなんかも大概そうだな。12V23/8Wとかって表示されるようなタマだ。
ダブル球のケツには、二つの接点が並んでいる。通常この接点が各フィラメントの+極になり、二つのフィラメントのアース(-極)は、電球のボディに共通で落とされている。
そのW球のアースが悪くなったために、テールかストップのどちらか片方だけが点灯するときに、点灯していないほうのフィラメントがアースになってしまっているのだ。本来のアースよりも抵抗が大きいため、点灯してもやや暗くなる。
この状態で両方のフィラメントに電力がくると、同じ電圧同士でカチ合ってしまい(大雑把に言えば、だけど)、どちらも点灯しなくなってしまうのだ。
さて、理屈はかように明快なのだが、アースのどこが悪いのか、をつきとめなければ、解決にならない。これが往々にして厄介なのだ。
サンバーのテールライトは、ウインカーと一体のプラスチックケースになっている。プラスチックは普通は電気を通さないから、ウインカーとテール/ストップのソケットからは、各々アース線が伸びていて、+ライン3本と共に、4極カプラ(4本のコードを一度に接続できるコネクタ)で車体ハーネスとつながれている。まずはそのカプラを切り離してみる。
カプラの中身は、平端子のタイプだ。後輪の撥ね上げの影響範囲(泥よけの陰で直撃はないけど、巻き込みにより濡れる)にあるカプラなので、4本すべてが錆びて、2本は折れかかっていた。
これじゃどのみち長いことない。4本とも切断して、ギボシ端子でつなぎ直すことにした。
さて、腐った平端子はカプラボディから抜けそうにないので、ボディをプライヤで潰して壊し、配線を取り出した。平端子は根元で切断し、配線の先端の被覆を剥いてみる。
配線も、水分の影響で、やや黒っぽく錆びていた。しかしこれは、サンドペーパーで撫でれば地肌が出るレベル。
で、ペーパーで地肌を出し、テスターでソケットとの導通をチェック。案の定、テール/ストップのソケットと、アース線の導通がなくなっていた。アース線は、プラのランプケースと、そこに埋め込まれたソケットの間から、ケースの穴を通して出されている。このどこかが切れているのだ。
線が新しければ、被覆の内部で芯線が切れていたら、そこでクニャッと折れ曲がったりするので、断線を見つけやすい。しかし、20年近い車体で、しかも雪がちらつく寒さ。配線のビニール被覆はカチカチに硬くなっている。
こういうときは、もう配線全とっかえが手っ取り早くて確実だ。
てことで、古いアース線を根元から引きちぎった。新しい線を用意し、ソケットに半田付けしてやることにする。
しかしこれがなかなか、作業性が悪いのだ。ソケットの内側に半田付けはできない(電球入らないもね)から、外側に付けなきゃなんないんだけど、ソケットとプラケースの間が狭い。アースの通るとこだけ3mmくらいの隙間があるだけなのだ。
半田付けするには、下地をきれいにしてやらなければならない。普通はペーパーで磨いたりするのだが、3mm四方の隙間ではそれも無理。
そこで、ガラクタの山の中から、ワイパーブレードの芯だったステンレスの細い平棒を見つけてきた。ソケットに当ててみると、隙間に程よく入るサイズだ。
そのステンの先端を一度180度曲げて、曲げ戻すと、曲げたとこで折れる。その折れ口を隙間に入れて、ソケットをガリガリ引っ掻いて、下地を出すのだ。
引っ掻くことしばし、頃合を見て、引っ掻いたあたりに半田付け用のペーストを載せる。新しいアース線は先端を半田メッキして、所定の位置にセット。長年愛用しているガス半田ごての「コテライザー」をあたため、ケースを溶かさないように注意して、半田付け。
一発で決めた。
あとは相手方のカプラも壊して、接続部にギボシをかしめる。このとき、+線の車体側にはギボシの♀を使うと、切り離しているときにも万一のショートを防げる。
さて、ギボシを仮につないで、作動点検。テール/ブレーキ、ウインカーともOK。
あとは復旧。ついでに排気温度センサーのカプラも腐っていたので補修。気休めに、つないだとこにシリコングリスを塗っておいた。
こういうブログは写真を入れたりすれば大変見栄えがいいのだが、氷雨まじりの雪がちらつく寒さで、日没も迫っていたので、正直写真撮ったりする余裕はなかった。
まあだいたいいつもそんなもんだ。寒かったり、手が油でベトベトだったり。何しろ一人で黙々とやってるからね。
サンバーの左のテールが、ブレーキ踏むと消えてしまう、という現象発生。
その際、左のブレーキランプも点かない。つまり真っ暗。スタンドに給油に寄ったときに見つけた。
なお、テールが点いていなければ(つまりはライトを点けなければ)ブレーキランプは点灯するが、やや暗い。
これは割によく起こるトラブルだ。
サンバーのテールランプには、ダブル球などと呼ばれる、ひとつの電球に大小2本のフィラメントが付いた電球が使われている。
バイクのテールなんかも大概そうだな。12V23/8Wとかって表示されるようなタマだ。
ダブル球のケツには、二つの接点が並んでいる。通常この接点が各フィラメントの+極になり、二つのフィラメントのアース(-極)は、電球のボディに共通で落とされている。
そのW球のアースが悪くなったために、テールかストップのどちらか片方だけが点灯するときに、点灯していないほうのフィラメントがアースになってしまっているのだ。本来のアースよりも抵抗が大きいため、点灯してもやや暗くなる。
この状態で両方のフィラメントに電力がくると、同じ電圧同士でカチ合ってしまい(大雑把に言えば、だけど)、どちらも点灯しなくなってしまうのだ。
さて、理屈はかように明快なのだが、アースのどこが悪いのか、をつきとめなければ、解決にならない。これが往々にして厄介なのだ。
サンバーのテールライトは、ウインカーと一体のプラスチックケースになっている。プラスチックは普通は電気を通さないから、ウインカーとテール/ストップのソケットからは、各々アース線が伸びていて、+ライン3本と共に、4極カプラ(4本のコードを一度に接続できるコネクタ)で車体ハーネスとつながれている。まずはそのカプラを切り離してみる。
カプラの中身は、平端子のタイプだ。後輪の撥ね上げの影響範囲(泥よけの陰で直撃はないけど、巻き込みにより濡れる)にあるカプラなので、4本すべてが錆びて、2本は折れかかっていた。
これじゃどのみち長いことない。4本とも切断して、ギボシ端子でつなぎ直すことにした。
さて、腐った平端子はカプラボディから抜けそうにないので、ボディをプライヤで潰して壊し、配線を取り出した。平端子は根元で切断し、配線の先端の被覆を剥いてみる。
配線も、水分の影響で、やや黒っぽく錆びていた。しかしこれは、サンドペーパーで撫でれば地肌が出るレベル。
で、ペーパーで地肌を出し、テスターでソケットとの導通をチェック。案の定、テール/ストップのソケットと、アース線の導通がなくなっていた。アース線は、プラのランプケースと、そこに埋め込まれたソケットの間から、ケースの穴を通して出されている。このどこかが切れているのだ。
線が新しければ、被覆の内部で芯線が切れていたら、そこでクニャッと折れ曲がったりするので、断線を見つけやすい。しかし、20年近い車体で、しかも雪がちらつく寒さ。配線のビニール被覆はカチカチに硬くなっている。
こういうときは、もう配線全とっかえが手っ取り早くて確実だ。
てことで、古いアース線を根元から引きちぎった。新しい線を用意し、ソケットに半田付けしてやることにする。
しかしこれがなかなか、作業性が悪いのだ。ソケットの内側に半田付けはできない(電球入らないもね)から、外側に付けなきゃなんないんだけど、ソケットとプラケースの間が狭い。アースの通るとこだけ3mmくらいの隙間があるだけなのだ。
半田付けするには、下地をきれいにしてやらなければならない。普通はペーパーで磨いたりするのだが、3mm四方の隙間ではそれも無理。
そこで、ガラクタの山の中から、ワイパーブレードの芯だったステンレスの細い平棒を見つけてきた。ソケットに当ててみると、隙間に程よく入るサイズだ。
そのステンの先端を一度180度曲げて、曲げ戻すと、曲げたとこで折れる。その折れ口を隙間に入れて、ソケットをガリガリ引っ掻いて、下地を出すのだ。
引っ掻くことしばし、頃合を見て、引っ掻いたあたりに半田付け用のペーストを載せる。新しいアース線は先端を半田メッキして、所定の位置にセット。長年愛用しているガス半田ごての「コテライザー」をあたため、ケースを溶かさないように注意して、半田付け。
一発で決めた。
あとは相手方のカプラも壊して、接続部にギボシをかしめる。このとき、+線の車体側にはギボシの♀を使うと、切り離しているときにも万一のショートを防げる。
さて、ギボシを仮につないで、作動点検。テール/ブレーキ、ウインカーともOK。
あとは復旧。ついでに排気温度センサーのカプラも腐っていたので補修。気休めに、つないだとこにシリコングリスを塗っておいた。
こういうブログは写真を入れたりすれば大変見栄えがいいのだが、氷雨まじりの雪がちらつく寒さで、日没も迫っていたので、正直写真撮ったりする余裕はなかった。
まあだいたいいつもそんなもんだ。寒かったり、手が油でベトベトだったり。何しろ一人で黙々とやってるからね。