老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

442;恋

2017-10-02 03:49:58 | 老いびとの聲

  

歌 :布施 明
作曲:平尾昌晃
作詞:平尾昌晃


恋というものは
不思議なものなんだ

逢っているときは なんともないが
さよならすると 涙がこぼれちゃう
逢うたびに うれしくて
逢えばまた せつなくて
逢えなけりゃ 悲しくて
逢わずにいられない
それというのも 君のためだよ
ぼくのこの胸も 恋にふるえてる

逢えばそれだけで 楽しいくせに
わかれたあとの 涙がつらいのさ
逢うたびに うれしくて
逢えばまた せつなくて
逢えなけりゃ 悲しくて
逢わずにいられない
そんな恋だけど 君が好きだよ
ぼくは君だけを 愛しつづけたい
ぼくは君だけを 愛しつづけたい


北原白秋『白金ノ獨樂』 《#435;「他ト我」掲載》

二人デ居タレドマダ淋シ
一人ニナッタラナホ淋シ
シンジツ二人ハ遣瀬ナシ
シンジツ一人ハ堪エガタシ


布施明が歌う
『恋』の歌はなんとも言えないほど
詩も歌も好きである
あなたに逢えなければ 悲しくて
あなたに逢えたはずなのに 切ない
その気持ちは
北原白秋の4行詩に
表現され
こうして二人で居るのに
寂しいのは何故なんだろうか
逢えばまた別れる時間が訪れ
一人になったときは
なお悲しく切なくなる

枯葉散る夕暮れ
雨が降り
錆び壊れたベンチに
あなたは居なく
愛をささやくこともできない

歌詞は途中省いているところはあるが
五輪真弓の『恋人よ』は
別れの詩である

公園のベンチに佇み
紅葉を美し感じているとき
恋をしている自分がいる

紅葉から寂しさを
感じている自分は
恋人が居ない

一人ニナッテナオ寂シク
耐エガタイ自分ガイル



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