老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

676;格差社会に喘ぎながらも「生きる人」

2018-03-19 01:48:41 | 老いの光影 第2章
格差社会に喘ぎながらも「生きる人」

人生いろいろ(色々)
12色のくれよんで自分の人生を描いたら
どんな色合いになるか

私自身まだこうして生きている、が
50代後半に大きな躓きを経験し
人生の憂き目に遭った
死んだとき妻に遺す生命保険も無く
貯金も無い
年金は雀の泪よりは多いけれど
健康で文化的な最低限度の生活を暮らすには足りず
生活保護受給対象にはならず
市町村税非課税世帯とはなり貧困世帯の仲間入り
65歳になり介護保険被保険者証が届き
(身体障害者手帳1級であることから)後期高齢者医療保険被保険者証の対象ともなった

しかし少ない年金額から
介護保険料、後期高齢者医療保険料は容赦なく通帳から引かれ
年金額は更に痩せ細る

働かねば喰うてはいけず
介護相談や介護計画作成などの仕事に従事できることに感謝

慢性疾患を抱えている吾身
無いないづくしの私
入院費用を持ち合わせていない
疾病保険、生命保険もかけていない
72歳まで「健康」「元気」で働き終えたとき
8桁になる数字の借入金やリース料を完済できる
こうしていま働けることに「感謝」し
上を見すぎると烏から糞をかけられてしまうから
上を見ず前を見る
格差社会にあるけど
死ぬまで「生きる」
無いないづくしで財産も無く名も無い村民だけれど
いま自分がしたいことができる
それだけで幸せ
私が死ぬときに遺るものは
「ひとりの妻と一匹のビーグル犬、他には何もない」
でも「負債だけは遺さず返したい(完済するまで生きる)」

金のある人は
病気でなくても
人間ドックに入り
健康チェックができ
早期発見早期治療ができる

金のない老人は
4人部屋 6人部屋の病室(なかには8人病室もある)で
寝たきりのまま
口腔ケアはなされず
口腔内は粘々の糸が引き、蜘蛛が棲むような有様
肘膝は拘縮し 胎内にいるときと同じような姿勢
手足が「く」の字に曲がってしまうと
棺桶の蓋が閉まらず
祭壇の裏側で「ポキポキ」と四肢の骨を折ることで
棺桶の蓋が閉まる

良い看護、あるいは介護とは
四肢を折らずに棺桶の蓋を閉めれる身体にすること

安らかに眠りに辿り着く
そんな介護をめざしていきたい
どんな老いを迎え
どんな死を迎えたいか
65歳になり介護保険被保険者証を手にしたときから
考えねばならないテーマである
誰もが平等に老い病み死ぬのである

何だか暗いblogになってしまった
でも人生いろいろです








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