老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

短い秋

2020-09-21 16:54:18 | 阿呆者

               自宅前の桜 葉は衣替え 秋の訪れ 2020,9,21撮影
1686 短い秋

今年の秋は
いつもの年の秋よりも短そうな気がする

猛暑が長く続いた夏が過ぎ去り
今年の長月は朝夕の冷え込みがあり
家の前の桜の葉は色づき 
なかには虫が喰い穴があいている葉もある
何だか速足に秋が通り過ぎてゆく感じがする

秋が短いと
その分寒く冷たく厳しい冬が長くなり
春がさらに遠くなり
老いを重ねて往く者にとり
辛くなりそうな冬の季節
めぐる来る季節の寒々さを思う
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『すみなれたからだで』の「あとがき」から

2020-09-21 05:31:39 | 読む 聞く 見る
1685 『すみなれたからだで』の「あとがき」から


「あとがき」のなかで
窪美澄さんは
『「性」の先に「生」がつながっていることは書けるのではないか。』
『性の先に何があるのか』

そして『生のすぐ先に死があることも、年齢を重ねている私は知っています』(窪美澄『すみなれたからだで』河出文庫  260頁)

「性」の先につながっているのは、「命(生命)」である。
「性」の漢字は「心」と「生」からできており、性は心で感じるもの。

窪美澄さんが書かれてあるように「生」のすぐ先は「死」である。
「老い」を重ねた先も「死」である。

「性」も「生」も
深い意味をもつ言葉である。


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