ヘルズブログ

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【ヘルズ文庫】EAT-MAN

2009-03-14 00:01:32 | マンガアニメ映画とかの感想
ビブリオマニアの俺が通勤の30分すら我慢できず
蔵書を忘れた頃読み返して面白がるコーナー

今回は作・吉冨昭仁「EAT-MAN」全19巻

最初はアニメ化&筋肉少女帯がOP&ローンナイトの人じゃん!
程度の食いつきだったのだが
アニメとも違った夢もウィットも渋さもある展開で
地力のある物語を魅せてくれた。

科学も魔法もモンスターもある世界、
あらゆる難事を引き受ける「冒険屋」
主人公は世界一の冒険屋で、ネジを食べる謎の男「ボルト・クランク」
ボルトはネジを食べては手から食べた機械を再構築する能力を持っていて、
再構築するのは時に機械に限らず、時に人の想いすら作り直してくれる。

ボルトは時に愛憎劇をその力と冒険で解決し、
時に悪漢をウィットに飛んだ撃退をし、
もう一人の自分と謎の恋人を追いながらも
身に覚えの無い事で色んな人との縁があり…

読みきりのキャラ同士が知り合っていき
過去、未来、もう一人の自分
一つ一つの冒険が繋がり大きなストーリーになっていく感覚は
独特の快感すら覚える。

最終回は…当時は読解しきれず
「こんなのアリかよー」と思ったものだが
今にして見ると「あぁ、そうなのか…」と言う
理解とも納得とも違う味わい深さだけが残る
オトナ向けの終わり方だったように思う。

また3~4巻の頃にアメコミの大家、
マーブル・コミックスのジム・リー氏との交流があるのを書いているが
そのキッカケが
ジム・リーの方から吉富氏のセンスに惚れて
交流やイラスト交換をもちかけたとか

ヲタ女子中学生か!w

るろ剣の和月氏がサインを貰っただけで感涙した作家が
コラボを持ちかけてくるなどと悪意ある深読みをしてはいけませんw

ちなみにヘルズ文庫とは外れるがアニメ1期は
ラヴィオン編と呼ばれ原作よりも洋画の渋さだけを抽出したような
また違う味わい深い作品になっているので
こちらも是非見て欲しい。