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【バカマンガ】 シグルイ

2006-06-24 20:39:26 | バカ文化
みんな推すが買いそびれてたのをフラッと買ったら
あまりに面白くて一気に全巻集めてしまった!

あらすじ
残虐を好む暗君・徳川忠長は
とどまる所を知らず真剣での御前試合を開催。
そこで組まれた試合は隻腕の剣士・藤木と
盲目の剣士・伊良子と言う異色の組み合わせだった。
二名ともにその技量と執念はケガを補ってあまりある物で
死闘を前に物語は二人の因縁へとさかのぼっていく。

濃尾無双と謳われる剣士、岩本虎眼が開いた虎眼流。
そこに現れる野心溢れる美剣士伊良子清玄、
迎え打つの若き師範代藤木源之助。
二人の剣と因縁が交わる。
 


面白い!!!!!
原作付きなんだけど山口テイストの中でも
劇画で培った物を最大限に発揮できる組み合わせがいい!

覚悟のススメは大好きで山口テイストの原点はここにあると思っているのだが
(正しくはブレイク前にあったテイストが完成したと言う意味)
短編集から悟空道は覚悟後半のポップテイストが先行してる感じ。
一方「蛮勇引力」は覚悟の新年と中盤くらいの絵柄な感じ。
友人は悟空道好きみたいだけど俺は蛮勇派。

だがシグルイはそのどちらも受け入れられる
原点の更に原点「劇画」「残酷」を主に置いているのがいい!

剣の鬼、岩本虎眼の容赦の無さ。
実直だが堅くまっすぐな藤木。
野望と執念に燃える伊良子。
そしてそもそもが残酷を許容する世界において
剣に生きて死ぬ三者の絡み合いに浪漫を見る。

また残酷だけに限らず「剣」もいい。
創作の流派にもかかわらずかなり練られていて
かつバトルにおける華と剣術の一触即発感が上手く出てる。
またそこに山口テイストの「間」が
華麗かつ凄惨な剣の世界を描いているように思える。

またいつも言ってるが
バカマンガの中でもマジメに熱過ぎる部類なので
ネタとしても豊富。
覚悟が好きだった人なら読まない意味が分からないと言えよう。
読もうぜ。