ヘルズブログ

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バカ帳面:レイザーラモン

2005-10-23 17:26:12 | バカ文化
最近ハヤりのレイザーラモン住谷ことHGさんである。
自分はあまりバラエティとか見てなくて
知名度が結構上がった頃に弟が爆笑してたのを聞いて
録って見てみたのだが面白い!

ここで言う「面白い」はネタが可笑しいの面白いでもあるが、
同時に「興味深い」でもある。

なぜならこの「ハードゲイ」と言うのは
その実、高度なバカマンガと同じロジックで成り立っているからだ。
勘繰りかもしれないがそこら辺の考察をしていきたいと思う。

第1に出オチ
マッチョがビザールを着て腰を動かすと言う
見た目だけで問答無用に笑いをもぎ取る強引な手法は
パピヨン、変態仮面、ヤコペッティに繋がる
基本にして最大のバカマンガ的手法である。
この登場により観客は「その者(主人公なり住谷なり)の世界」の
ルールに則って観る事を強制させられるのだ。


次いで単語の湾曲
変態仮面だったら「おいなりさん」、パピヨンで言えば「変態」であり、
レイザーラモンだったら「ハードゲイ」であるが、
コレを本来の意味から切り離し作中内で面白い意味合いの単語に湾曲する事で
「その単語」を面白い意味でいくらでも拡大解釈できる利点と、
本人と観客の間にその「言葉の暗黙の了解」と言う密接感が生まれ
一層引き込っむ事が出来る。

最後に自己の喪失
これはレイザーラモンに限った事だが
レイザーラモンは一人称を「ハードゲイ」にして、住谷とは名乗っていない。
これはお笑いで基本の自分の売り込みをしないで
自己を喪失すると言う逆の手法だが、
このコミカルなキャラに限っては自分を無くして
「ハードゲイ」と言うキャラと同一化する事によって
「人一人の持つ面白さ」から脱却して、
先の段階で意味を歪めた「ハードゲイ」と言う
広く「面白さ」を表す単語から
自分以上の面白さを無尽蔵に引き出す事が可能なのだろう。

つまり最後の工程においてレイザーラモンは
高度なバカマンガ的存在と言えるのでは無いだろうか?

以前、ベテランの漫談に感銘を受けた事はあるが
新人の芸人にも特有の可能性を感じた。

余談1。
レイザーラモン住谷氏は同志社卒のインテリらしい。
いい所出ておいてこんな事をして親には嘆かれてるとかw
笑いの為には色々な物を捨てていかねばならないと言う好例か。

余談2。
ラムネ&40EXの主題歌「イクぜ!パワートリップ」の歌詞をフラリと思い出す。
「セイセイセイ!」「フゥフゥフゥ!」
「これがン~快感」「見てみろよこの腕の力コブ」

まるでレイザーラモンの登場を予見しているようじゃないか!?
な、なんだって~!?

おわり。