レジ袋有料化の行方
政府は法律でのレジ袋の有料化の義務付けを見送った。
見送ったというか、事実上の断念。
有料化するにはその値段や、罰則、そして有効性の議論に時間がかかる。
それに、民間に知恵を絞らせた方がよい案が出るに違いない。
という安易な職務放棄だな。こら。
でもね。こんなきったないことをゆうとる。
「レジ袋は、小売業者などに使用量を減らす努力義務を課し、
その手段として、有料化を有力な選択肢としてあげている。」
それだけにとどまらない。
「指針などを策定して、企業に削減目標の設定や実施状況の報告などを求め、
削減努力が不十分な事業者名を公表したり、勧告、命令などを行って、
実質的に有料化を促し、買い物袋の持参を進める方針。」
要するに、行政(お役人様)の好きなように、削減状況を解釈し、
自由に罰則を課すことができるという、いわゆるフリーハンド。
本来法律で行政の暴走を止めるべきなのに。
お役所のお役所によるお役所のための法律。
で、そのお役所は経済産業省と環境省。
...まあ真相はこのふたつがけんかして、結論出さずに妥協したというところか。
しかし主管官庁が二つもある場合どっちが、どっちの都合で罰則を課すのだろうか。
なんか有名無実化しそうな法案でもある。
どうなるんかね。レジ袋有料化できるスーパーなんてあるんかの。
だってさ。単なる客離れにとどまらない。
まずだね、会計前に袋がいるかどうか尋ねねばならん。
有料化なら当然枚数も聞かねばならん。場合によっては、大中小も。
今までは例えアルバイトといえども、プロが判断して入れてた。
しかもちと多めに。(感覚では1.3倍くらい。)
有料となれば、素人が(そのうちプロになるでしょうが)少なめに言うにきまっとる。
で、入れてみたら足りないので、またレジへ行って袋を買うわけだ。
ほかの客の会計中に。
これまでは、万が一足りなくても、ひとことこと言われればぽいって渡せたわけだ。
それをこれからは、しょっちゅう五円だ十円だと売らねばならない。
これは大変。負担増。人件費増。お客の不満増。
というわけで、たぶん有料化はないです。そんなめんどくさい。
たぶん今のレジ袋断るとスタンプもらって、二十回ためると百円相当のお買い物。
というスタンスで、もうちっと派手にアピールするくらいなんだろうと思います。
あと、多めに渡すのは明文化しないとか。(口頭で密かに指示。闇化が進むだけだ。)