藤井聡太七段（16歳、高校2年生、ここ大事）が5月31日（金曜日）、
大阪市内の関西将棋会館で指された竜王戦ランキング戦4組決勝で
菅井竜也七段（27）と対局しました。
菅井七段は２７歳ながら２０１７年にタイトル戦のうちの一つ
「王位戦」のタイトルを取っている強豪です。
藤井七段とは過去２戦し２連敗している苦手の対戦相手でした。
この日は藤井七段の先手で午前10時に始まりましたが、
午後8時6分になんと千日手となってしまいました。
千日手とは双方が同じ指し手を繰り返して勝負のつかない状態で、
三度繰り返した場合、無勝負として指し直しとなります。
元々の持ち時間は各5時間ですが、この時点で藤井七段が残り36分、
菅井七段が1時間27分でした。
少ない藤井七段の持ち時間を1時間になるよう両者に加算し
、午後8時36分から先手・後手を入れ換えて指し直し局を始めました。
この時点で１０時間も戦っていて、くたくたになったところで
また最初からやり直しです。
そして、最終的に対局が始まった午前10時から14時間以上が経過し、
日をまたいだ午前0時5分。
過去2戦していずれも勝てず“壁”となってきた元タイトルホルダーの実力者・
菅井七段が頭を下げ、熱戦に終止符が打たれました。
藤井七段も対局日が金曜日、翌日は休みで本当に良かったなと思いました。
なにしろ高校二年生ですから・・・。
（高校の出席日数足りてるのかなぁ）
死力を尽くした薄氷の一戦を「最後までわからなかった」と振り返った藤井七段。
「今年も本戦で戦えることをうれしく思う。
本戦は強豪ばかりなので、目の前の一局一局に集中できれば」と挑戦者を
目指す今後の戦いへの抱負を語りました。
これで竜王戦４組の優勝を果たし（優勝賞金２０５万円！）、このまま勝ち続ければ
竜王（優勝賞金４３２０万）への道も開かれます。
私もAbemaTVでLIVE中継を見ていましたが、プロ棋士の集中力は半端ないです。
１４時間も一つのことに集中して考えられますか？
タイトル戦ともなると二日間にわたって戦うことになります。
私はそこに将棋プロ棋士への畏敬の念を禁じ得ません。
以前「ハチワンダイバー」という将棋漫画がありましたが（TVドラマにもなりました）、
その中の”指し手を読む表現”に「9×9＝81マスの将棋盤に潜る（ダイブする）」というのがあるんですが、
まさにその感覚です。
息をとめて深く深く暗い海の底に潜り、その底にある勝利への勝ち筋、
一筋の光明を見つける感覚ではないかと思います。
正に沈思黙考。
私はその姿に憧れます。
別府店 カマフチ
本日はいい天気ですね！
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