ささやかな感動

映画ブームが来てます。いえ、個人的に、ここ1年ほど。
なんだかんだと生きてきた11110年で（なんとはなしに10進法で書きたくないお年頃ということで…）こんなに映画館に足を運んだのは初めてではないかと思ってみたものの、多分映画好きな方から見ればブームと呼ぶのはおこがましい本数なのに違いない、と自分の考察を見直してみたりみなかったり。

皆さんは上映終了後、どのタイミングで立ち上がりますか？
私は館内が明るくなるまで余韻に浸っているクチですが、エンドロールの最中に出るという方も、結構多いですよね。
劇場のキャパに関わらず、最後の最後までその場の全員が動かずにいるような映画ってあるんだろうか、と思っていたら。

ありました。
その場に遭遇してしまいました。

もう上映は終わっていますが、今夏に公開された『スカイクロラ』というアニメ映画です。

エンドロールに突入しても、誰ひとり席を立たないんです（後から気付いたのですが）。
全てが終わって、
館内に照明が戻って、
全員が言葉にならない溜息を吐いて、
そこでようやく座席から身体を起こして。

館内に漂う一種不思議な一体感は、ある意味で映画以上に感動モノでした。
この体験は、後にも先にもあれっきりです。

別にその感動を求めるわけではないですが、とりあえず来週は『容疑者xの献身』を観に行って来まーす


　大分店　タカハシ