今日から長野。
泊まったホテルからの風景はじつに見晴らしが良かったんでラッキーな気分になれた。

一段落した17時過ぎに、善光寺まで歩く。
駅前から善光寺まで、およそ1.5kmくらいか。
静岡とはうってかわった涼しさで、
通りを歩く人の中には長袖を着ている人もちらほら見えた。

地蔵盆とかいう行事の日であるらしく
子ども連れが境内にいっぱい。
そのうち、読経が聞こえてきて、僧侶たちが歩いてくるのが見えた。

人並みの信仰心しか持っていないが
こういう場に居合わせると、
何か、尊いもの、侵してはならない仏性のものを感じてしまう。
見れば、子ども連れは一列に参道に並び、僧侶から何かを授かっているようだ。
何十億年後に、やっと弥勒がこの世を救ってくれるんだっけ?
するって~と、何十億年経っても、人間って奴は救われない存在なんだなぁ。
などと不謹慎なことも頭をよぎる。
ああ、凡夫そのもの。
せめてとばかりに、お堂に向かい、お賽銭を放り投げ、家族の安泰を願う。
気がつけば、周囲が暗くなり始めている。
提灯に灯がともりだした。
