少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

うまくいかないとき考えること

2008-04-03 22:18:01 | その他
仕事でも趣味でもうまくいかないときがある。いやうまくいかないときのほうが圧倒的に多いだろう。少なくとも私はそうだ。使っていた道具が壊れることがある。残念で仕方がない。そういう時はがっかりしてしまうだろう。自分はだめだと思うと自信などどこかへ吹き飛んでしまう。

でも長年、そういう失敗や挫折を繰り返していると、あることに気がつき始めた。どうやら自分がうまくいかないと思った時というのは、自分の中で大きな進歩が進行中であるということだ。それは後になって振り返ってみるとはっきりする。

大きな壁にぶつかりながらも目的に向かってくじけず進んでいると、ふっと視界が晴れるように新境地に達することがある。そして厳しかった道のりを振り帰ってみると、辛い一歩一歩が力となって身についていたのだということを実感できるのである。

まあ、人生を山登りにたとえて同じことを言う人はたくさんいるかもしれない。でもここで何が言いたいかというと、目の前でうまくいかないなあと思っている状態とは、実はその人にとって最もおいしい瞬間であるということである。撮った写真が思ったようにきれに仕上がらない瞬間、机の上が散らかって一向に仕事がはかどらない瞬間、取引先の会社との打ち合わせでよけなことを言って上司に叱られた瞬間、すべては一番おいしい瞬間に違いない。その状態において人はグッと進歩しているのである。こういうときをおいしいといわずになんというのであろう。

大切なことはなにか。それは、歩みを止めずに前に進むこと。目の前で進行中の事柄がうまくいったかどうかはどうでもよい。とにかくあきらめずに進むことが大切なのだ。もちろん、目の前に起こったことがうまくいくような選択肢を探すことも大切には違いがない。目の前にあることがうまくいくように頑張っているのだから当然だ。でも、もし目の前で起きている事柄が思ったように進まなかったとしたら、そういう時はうまくやることよりも、それを続けるための方策を考えたほうがいい。ちょっとした気分転換かもしれないし、スピードダウンして負荷を軽くするのもいいかもしれない。

うまくいかないと感じるということは、自分がうまくいっている状態でないということを認識していることである。それは裏返すと、うまくやるということを認識できているともいえるのだ。答えはきっともう目の前にあるに違いない。

何かがうまくいかないとき、その意味を考えてみよう。良い悪いではなく、その意味を考えてみるのだ。そうすれば何かが見えてくる。はず。