ロサンゼルスで、着物暮らし

太陽燦燦のロサンゼルス近郊で接する和なあれこれ。
LAに帰って来ました。肌寒い日が続いています。

J祖母の象形文字小紋

2007年01月30日 | あわせ
国際交流会館での体験茶道を見学するということで小紋を着ました。壺やら動物やらヒエログリフのようなものが図案化された異国の香りがするもので、気に入っています。帯は織り名古屋。帯揚げは着物の地色に合わせて濃い緑、帯締は図らずも昨日と同じものが一番しっくりきたようでした。日本に帰ってきてから何やら足捌きが悪いと思っていたのは、初日に寒さでぶるぶる震えてからの対策で一枚余分に身に付けていた防寒具のせいだと分かりました。この二三日あんまりにも暑くなるので、一枚省略したら何と快適なこと。ようやく体が暖冬と分かったようです。着物は足をすっぽり包むのでちゃんと防寒してくれますね。
見学の前に会った友人と話して、日本でも着物離れが進んでいるのだなあ、と思いました。京都だからこそまだ着物姿で歩いている人を見かけるそうで、滋賀や大阪などでは着物を着ている人を見ると、すわ何事?と感じることもあるそうです。そういえば、先週の神戸への道中では、私以外に着物をお召しの方を見なかったような気がします。ネット上ではたくさんの方がお召しになって活躍されているので着物人口が増えてきたのかしら、と思っていましたが、そうでもないようですね(これについては後述します)。

京はやしやでプチオフ会

2007年01月29日 | おび
ずっと行きたいと思っていた京はやしやで、akeさま、初対面のぴぐさまりえさまとお目にかかりました。いつも懐の深いakeさまはもちろんのこと、聡明でほんわかした雰囲気が魅力のぴぐさま、マダムな雰囲気とちゃきちゃきのお喋りのギャップが素敵なりえさまの素敵なお召し物については、akeさまのこのページでご覧いただけます。いろいろなお喋りがとても勉強になり刺激を受けました。
私はM伯母からいただいた藍大島に母の若い頃の椿柄帯。前の姿はあちらに載せていただいていますので、こちらではお太鼓をアップします。10月頃にぐっと大島に袖を通したかったのですが、持って行ってなかったのと、絵美さまが冬の大島について書かれていたことなど、いろいろあって大島にしました。この大島はどうも私には少し大きくて着るのも動くのも少々難儀。次の機会には祖母の大島を着てみましょう。準備が充分にできず、朝からバタバタということもありぐずぐずの着付けだったことが悔やまれますが、とても楽しいひと時をご一緒できて嬉しゅうございました。
皆さま、今後ともよろしくお願いいたします。

しつけをとって初茶会へ

2007年01月28日 | あわせ
母が誂えてくれた付下げをおろしました。今回の一時帰国での楽しみの一つです。ぼかしの地に扇形の染め、そこに短冊や松や梅などの意匠がされています。帯は母の佐賀錦を借りました。牡丹と菊の柄をお太鼓に持ってきましたら、茶会の濃茶席のお花が立派な寒牡丹で嬉しい符合でした。この帯に決まるまでが一騒動だったのです。アメリカにいるときから佐賀錦がいいわ、と思っていたのですが、それまで時間がなく朝に合わせてみるとどうも意匠が気に入らず、夫とも相談して相良刺繍の帯を締めました。しかし、母に見せるとやはり佐賀錦がいいだろう、ということで締めなおし。結果的には佐賀錦で正解で、帯揚げは金彩加工のもの、帯締めも少し華やかな平組みにしました。取り合わせは楽しくもあり、難しくもあり。自分の今の感覚が京都の感覚とどの程度の乖離があるのか、良く分からないということも一因でしょうか。途中から非常に暑くなって、さっさと帰宅し気がつけば紐を解いてしまっていました。着姿は一枚もありませんので、sachikoさまに倣って置いて写真を撮りました。

京都の寒さ対策

2007年01月24日 | あわせ
昨日帰洛しました。思ったより寒くないとはいっても、やはり底冷えする京都。LAでは帯付でも何とか大丈夫ですが、そういうわけにはいかずコートにショールに手袋の重装備と相成りました。足袋も綿付のものにして、足元もかばいます。そうかと思うと、電車によっては暖房が効いてほてってくるし、体温調節はなかなか難しいものですね。
写真の撮影場所がどこか分かった方は、相当の京都通といえるでしょうか。
六日後の追記:あんまりにも寒いので書き忘れていました。コートもベルベットとレースのドイツ製ストールも母のものです。雨ゴートと思っていたコートはそうではないとのことでした。

結納でいただいた鼈甲

2007年01月23日 | こもの
二年前の今日、結納で非常に緊張した時間が一しきり過ぎた後、義母が箱を一つ取り出されました。木箱を開けると鼈甲の簪。着物を着る私のために予想外のプレゼントを用意してくださっていたのです。そのお心遣いが非常に嬉しく、緊張もほぐれてホッとしたのを思い出します。
改めてみますと江戸鼈甲と書いてあり、同封の説明書によると、全て手作りの鼈甲は古くから世界各国で愛用され、奈良の正倉院にも鼈甲を応用したものが数多く秘蔵されているのだとか。「長寿」「貞淑」「魔除け」などのしるしなのだそうです。湿気を嫌うということで、LAの気候にぴったり。先日一緒に日暮里を散歩した際、何軒か周辺のお店を廻って選んだくださったことを伺いました。改めて、ありがたい思い出の品を大切にしていきたく思います。

初点式に付下で

2007年01月14日 | あわせ
炉開きに続き登場の付下げと帯。新年を寿ぐ初点式ということで小物だけは一段華やかに、金彩が施された帯揚と白地に金、薄い朱、薄い緑が組まれた帯締にしました。雰囲気が変わったような変わらないような?? もう一筋ぐらい合う帯を日本から運び込みたいところです。
福引には反物や帯締めなど着物関連のものも出ていたのですが、年女の運はここでは発揮できずじまいでした。写真は受付の手伝い中です。

ぽかぽかの初釜

2007年01月07日 | あわせ
冷え込みや強風も一息ついたお日和となりました。何と80F(約26.5℃)を突破しており、こんなに暖かい初釜は初めて。パサデナ仏教会のお茶室は、十四代淡々斎ご寄贈で「清風」というのだそうです。腰掛待合前の梅はつぼみもほころび、新年を寿いでいるようでした。
K祖母遺品の訪問着に松菱草花紋の袋帯、薄桃色と卵色のぼかしの帯揚と卵色の帯締で初春らしくなったでしょうか。夫からのプレゼントの帯締は初おろしです。ちゃんとした江戸組紐の品が、LAでも秘かに流通しているようです。母と色違いのみその袋もようやくこちらでの陽の目をみました。草履も少しよそ行き。
師との1枚は、茶室前にて撮っていただきました。

幼少時のお正月

2007年01月01日 | あわせ
ようやくこちらも年が明けまして、2007年元旦です。旧年中はありがとうございました。着物繋がりの新しいご縁にも恵まれ、嬉しい一年でした。今年もよろしくお願いいたします。
この写真は、子どもの頃、父の実家へ年始の挨拶のため行ったときの一枚です。四半世紀ほど前のことになるでしょうか、後年この家に移り住むことになるなんて、露ほども思っていませんでした。七五三の時と同じものを姉妹で取り替えて着ています。賑やかな源氏車の柄は着る者を晴れやかな気持ちにさせるのか、今度は私が破顔一笑し妹がすまし顔。きっと正月生まれの亡父が撮ってくれたのでしょうね。