ロサンゼルスで、着物暮らし

太陽燦燦のロサンゼルス近郊で接する和なあれこれ。
LAに帰って来ました。肌寒い日が続いています。

「2008お着物ご縁ありがとうの会」へ

2008年12月17日 | そのた
sachikoさまにお誘いいただきまして、「お着物ご縁ありがとうの会」へお伺いいたしました。お目にかかったことがない方ばかりのところへ、ドキドキしていましたら、会場のビルの入り口に見覚えのあるお顔が。akeさまのブログで何度もお顔を拝見していました、ももの母さまです。お店の待合ではsachikoさまと感激の対面。ブログでの印象どおりの方でした。と思っていましたら、会が進むうちに何とも素敵なお人柄!LA滞在経験のあるまりんかさまとはもっとお話がしたかったですし、可愛いお孫ちゃまがいらっしゃる彩の花さまには「ブログ読んでます」と言っていただき恐縮し、モダンな着こなしのJKさまのバイオリン柄江戸小紋にはびっくり。あきさまのユーモアが場を盛り上げ、皆さまの会話がとても楽しく、心を残しながら失礼いたしました。突然お邪魔しました子連れ若輩者をあたたかく迎え入れてくださり、心よりお礼申し上げます。とても和やかな会に参加させていただき、楽しゅうございました。

京縫

2008年12月09日 | そのた
京都文化博物館の入り口すぐのところに、伝統文化紹介コーナーがありました。色とりどりの絹糸の光沢のあでやかなこと。針の繊細なこと。生地を張って、実際に刺しておられるところを初めて見ました。ただ刺すだけではなく、糸を撚ったり、裂いたり、混ぜたりする技もあるのですって。相良刺繍はフランス刺繍のフレンチナッツと同じ手法であるとか。知らないことばかりでした。岡崎のみやこみっせでは短期のお教室も持っておられるとの由、在洛でしたら参加したかったところです。お隣では家紋屋さん?もいらして、こちらも細かいお仕事振り。よくある舞舞妓ちゃんや芸妓さんの団扇なども作っていらっしゃるそうです。朝一番のすーのために、名前由来の文様で可愛い記念品を作ってくださいました。

デモンストレーションのお手伝い

2007年07月27日 | そのた
大学生6人がやってくる茶の湯体験のお手伝いのために、浴衣を着ました。自分が普段上から見ているほど、横から見た五ヶ月のお腹は出ていないものですね。前回に引き続き帯板はなしで着付けました。三年ほど前にさくら子ちゃんが臨月近くで浴衣を着たときは、もう丸々としていた記憶があります。祇園さんの後祭でしたかしら、懐かしいですね。
さて、立礼席の亭茶で学生たちがおっかなびっくりお菓子と薄茶を飲んでいる姿はとても微笑ましいものでした。よく考えると、日本の学生だって初めてならば同じ反応でしょうね。夫だって今でもおっかなびっくりの手つきですから。
デモンストレーションの後に雑談では、床柱について、Sushiについて、スターバックスの抹茶フラペチーノについて、北海道弁についてなどなど、盛り上がっていました。来ていた面々は、家庭環境、大学などの背景は異なれども日系アメリカ人。引率の女性を除き日本語を殆ど喋れず、日本の空気を多少は知っていても視点はアメリカ育ちですから会話や質問が新鮮で、聞いているだけで楽しゅうございました。

戌の日に帯祝い

2007年07月15日 | そのた
こちらで報告いたしましたとおり、赤ちゃんを授かりました。
腹帯は医学的に何の根拠もないそうですが、無事に安定期に入ったお祝いと安産の祈りをこめて、巻いてみました。調べたところ、今は現代風の腹巻風のものやサポートタイプなどいろいろあるようです。私は、母の一番の勧めである晒に決めました。京都の神社で祈祷される特別の腹帯も一瞬考えたのですが、リトル・トーキョーの和物全般を取り扱うお店で、ちょうど晒を発見。これに決めました。
半幅に折って、下腹から巻き上げていきます。一周目はまっすぐ、二週目からお腹の出っ張りにあわせて一箇所折り返し、何週か巻いてから最後に折りこめば出来上がり。安定感はあるので、いいかもしれません。
日本では妊婦は冷やすといけないとよくいいます。一方、こちらでは、妊婦は熱を体に溜めてはいけない、という指導もあるようで、まったくの正反対。不思議ですね。後者をしっかり守った方も玉のような女の子を産んでらっしゃいますし、自分の体の声に耳を傾けていきたいと思っています。

「染の聚楽」展示会を訪ねて

2007年02月01日 | そのた
銀座泰三さまにお声掛けいただき本社での展示会に寄せていただきました。LAでのJapan Expoでお目にかかって以来、こんなにたくさんの商品を拝見できるとは思ってもいませんでした。
まず、社長室で着物業界の現状、窮状などをうかがいます。一番驚いたのが、最盛期と比べると五パーセントを割るという着物人口の減少と、高品質の着物は三十年後には消えるだろうということ。今後は二極化が進み、良いものとそうでないものが残り、それ以外は淘汰されるだろうと思っていたのですが、言下に否定されてショックでした。絹は生き物であるが故にせいぜい三世代は伝えられても、それ以降は教養の裏づけのある着物文化は途絶えるだろうと。後継者問題は、消費者とも相互関係にある業界全体の問題なのです。
展示場では本当に綺麗な着物がたくさん。一見するだけでは刺繍とは思えない精緻な手作業と柄行の上品さは、間近で見てこそのものでしょう。手に取ったときの軽いこと。教えていただいたたくさんの工程でのそれぞれの職人さんの技が凝縮されているようです。豊富な知識を持つ作り手に説明していただきながら、拝見できる経験はまたとなく非常に勉強させていただきました。今の私に出来ることについても考えさせられました。
泰三さまとの写真はわざわざ展示室に動かしてくださった西陣の織物から作った几帳とともに。長いお時間を割いてくださり、ありがとうございました。この日は東京への移動日でしたので、私は洋服で失礼します。

銀座 泰三さんとJAPAN EXPOで

2006年11月18日 | そのた
神奈川絵美さまsachikoさまのところで取り上げられていた銀座泰三さんが、LAでのJAPAN EXPOという催しに参加されると知って、会場に足を運びました。沢山あるブースの中で、異様に格が高い商品を展示されていたのが泰三さんのところでした。
写真に写っている着物ともう1枚は泰三さんのブログトップに使われている鶴のお着物。お着物姿の男性がいらしたので勇気を出してお声がけし、ブログを読んでこちらに参りました、とご挨拶をいたしました。飾ってある手の込んだ着物が一般ブースの並びのあるのがもったいないと思い、エキスポ入り口の正面などにどんと飾るというのはいかがでしょうか、と申し上げましたら、不特定多数の、ものの価値の分からない人たちが通るところに飾るなんてそんな怖いこと、とのこと。確かにそうかもしれません。
日本の素晴らしい文化を残していきたいというお気持ち、アメリカ文化についてのお考えや今後のアメリカでの活動の可能性など伺いました。持ってこられた反物も少し拝見させていただき感激。またこのような美しい着物たちとロサンゼルスで会えたらいいなあ、と次の機会をお待ちしております。火曜日午後になさるUCLAでの講演は残念ながら聞けそうもありませんが、一時帰国の折には銀座のお店へお邪魔したいと考えています。最後にお願いして写真を一緒に撮っていただき、厚かましくブログ掲載も許可していただきました。
泰三さま、お忙しいところいろいろとありがとうございました。

Japanese Kimono Modern

2006年07月17日 | そのた
ロサンゼルスで着物制作をされている方の個展に伺いました。会場はKALDI という小じゃれたカフェで、壁面のコルクボードに着物と帯がそれぞれ4セット展示されています。カフェの家具がアンティークっぽいのと相まって、独特の雰囲気。
長めの袖の黒地の着物の袖から、真っ赤な長じゅばんが顔を出していて、目を引きます。しかもその襦袢には赤いビーズと垂れ下がるシルバーオーナメント。色合わせからもパーティや観劇などでさぞ目立つことだろう、と思いました。

日本で染めてもらったオリジナルてぬぐいやヘアピンなどの小物も置いてあり、私は胡桃釦をつけたピンを分けていただきました。どちらかというと、洋服の時に重宝しそうです。
作者の女性yukiさんには残念ながらお目にかかれませんでしたが、ホームページやブログによると、お母さまが日舞のお師匠さんでいらっしゃるという環境ゆえに、幼い頃から着物に親しんでいらした由。何となく華やかなのはその影響でしょうか。
着物がディスプレイされているとアメリカ人のお客様にも評判いいですよ、とカフェのオーナーRiさんがおっしゃっていました。

ありがたい夫たちの手助け

2006年07月04日 | そのた
独立記念日BBQに呼んでくださったYoさん宅に、ここぞとばかりに早めに集まらせていただき、三たびの着物会を開催しました。
きっかけは少し前にAさんに着物が届けられたこと。Aさんも日本では親御さんに着付けてもらっていたそうで、自分で着るのは初めて組です。やはり、帯の後ろの部分に難儀されていたので、別室でワールドカップのドイツ対ウクライナ戦を観ていたご主人に助けを求めました。今時の青年ながら、地元のお祭り時はご祖母さまに着流しを着せてもらっていたというだけあって、なかなか筋がよく一安心。Yuさんもハーフタイムを見計らってご主人に来てもらい、こちらも心得てくださったよう。協力的な夫たちをそれぞれ「うちの男衆(おとこし)」と冗談交じりに呼び、大変感謝しております。
基本は自分で着るけれど、特に慣れないうちは帯の後ろの部分を少しだけでも助けてもらえると本当にありがたいもの。わが夫も私好みのお太鼓チェックなど、プロ級です。

端切れ

2006年05月25日 | そのた
亡J祖母の家を整理していましたら、こまごまとした端切れが出てきました。格子やら梅、牡丹、菊の柄に無地などなど。自分で仕立てた様子の襦袢を解いたものもあります。実際の着物姿はとんと記憶にありませんけれど、お茶の水師範の家政科を出た祖母のことですから、後々何かしようと思って取っておいたものなのでしょうか。ふと本棚を見やると、今まで気づかなかった和裁の本の間に新聞の切抜きが沢山挟まっていました。いつの頃のものなのか、かつては紙上に和裁の記事が載っていたのですね。
裁縫に縁なく今まで来た私は、これらをどう活用してよいのか分からず、母と顔を見合わせて、またしまいこんでしまいました。それほどの量でもない端切れの活用法、どなたかのお知恵を拝借できますととてもありがたいです。

着物についてお喋りする会

2006年03月16日 | そのた
着物や着付けについてお話しよう、と有志四人が集まりました。
一応講師役らしきものを仰せつかったので、『なごみ別冊 京都で、きもの』、『婦人画報別冊 着物に強くなる』、『美しいキモノ』などを持参しました(特に前の二冊は喜ばれました)。私は着付け教室に行ったことはなく、本を見ながら着せてくれる母をまねて自分で着はじめた身。何度か習いに行こうかしらと検討したことはあるものの行動に移すことはなく、その分、結婚式や仕事でイベントがあるときなど特別な場合にいろんなところで着付けてもらうたびに、気になることを質問したり教えていただいたりした全くの我流です。というわけですので、結局は情報交換の場といった感じで、実際に身に付けながら「ああだ、こうだ」と楽しいお喋りに花が咲きました。
面白かったのは、makさんがお茶とお三味線の師匠から聞いてこられた、帯の締めはじめに「わさ」を首に近い方にかけて腰の部分で90度上に折り上げ、体に巻いていくというお話。今まで私は「わさ」を反対の首から遠い方にしてかけていました。実際に「わさ」を首から近い方にかけてみたところ、何となくこちらの方が無駄がないような気もするのです。皆さまはいかがなさってますでしょうか。ご意見いただけますと嬉しいです。
さすがにそのときの模様は到底お見せできるものではないので、写真はYokさんが素敵にセッティングしてくだすったダイニングの様子です。