ロサンゼルスで、着物暮らし

太陽燦燦のロサンゼルス近郊で接する和なあれこれ。
LAに帰って来ました。肌寒い日が続いています。

借り物の帯で花月之式

2007年03月18日 | おび
昨年の利休忌では帯に苦労をしたので地味目の帯を用意していました。ところが花月之式に出ることになり、喪の帯をお借りしての参加となりました。黒い帯を締めるのは父の葬儀の時以来で少し感慨があったものの、もう当日の朝になると緊張も手伝ってそれどころではありませんでした。この帯はLAで入手されたそうで、裏は絽になっている優れもの。帯締も一色の地味目のものを社中の方に貸していただき、帯揚げは確か弘法さんで見つけた薄紫地に流水と桜の花びら。豊臣秀吉公に自決を命ぜられた利休さまの散り際を思います。
舞台のほうもつつがなく終わり、ほっと一息です。

京はやしやでプチオフ会

2007年01月29日 | おび
ずっと行きたいと思っていた京はやしやで、akeさま、初対面のぴぐさまりえさまとお目にかかりました。いつも懐の深いakeさまはもちろんのこと、聡明でほんわかした雰囲気が魅力のぴぐさま、マダムな雰囲気とちゃきちゃきのお喋りのギャップが素敵なりえさまの素敵なお召し物については、akeさまのこのページでご覧いただけます。いろいろなお喋りがとても勉強になり刺激を受けました。
私はM伯母からいただいた藍大島に母の若い頃の椿柄帯。前の姿はあちらに載せていただいていますので、こちらではお太鼓をアップします。10月頃にぐっと大島に袖を通したかったのですが、持って行ってなかったのと、絵美さまが冬の大島について書かれていたことなど、いろいろあって大島にしました。この大島はどうも私には少し大きくて着るのも動くのも少々難儀。次の機会には祖母の大島を着てみましょう。準備が充分にできず、朝からバタバタということもありぐずぐずの着付けだったことが悔やまれますが、とても楽しいひと時をご一緒できて嬉しゅうございました。
皆さま、今後ともよろしくお願いいたします。

染の北川の白塩瀬

2006年05月11日 | おび
花月のお稽古にまたまた重宝な白い塩瀬を手に取りました。今日はアップでお目にかけます。新緑の季節にぴったりの楓がちゃんとあるのが、この帯のお利口なところ。えらい!
五月になっても肌寒い日々が続いていたロサンゼルス近郊ですが、昨日からぐんぐんと気温が上がり袷にしようか浴衣にしようか迷うほどでした(単衣や絽はまだ持ってきていないのです)。暖かいこの地でも、着物の衣替えは基本的に日本と同じと聞いています。6月と9月は単衣、7月と8月は絽。この春、L.A.での最後の袷となりました。
巷で話題(?)の「着物一枚に帯三筋」。この着物には白塩瀬は二筋目に当たります。一筋目の画像はこちら→
来週末は京都からお送りします。

繻子の名古屋帯

2006年04月13日 | おび
三月の日本出張時に夫が持って帰ってきてくれたうちの一筋、繻子の名古屋帯。これも春らしい色で、松竹梅に流水、楓や花などの意匠が絞りで描かれています。白地小紋には、肉眼で分かる程度に薄いピンクの染めもあり、八掛も薄色なので、帯と一体感を持たせられたらなあ、と思ったのですが、写真ではわかりにくいですね。サーモンピンク&金茶の帯揚、同系色の帯締と合わせて。帯揚は呉服屋さんに勤めていた友人がデザインしたもの、それ以外はM伯母からいただきました。
帯が派手かしら、と気に病みつつ身に付けたところ、芦屋で、きもの暮らしの真美さまが「帯に派手なし!」という言葉を教えてくださいました。これからちょっと自信を持って着ることができるような気がします。
花月のお稽古にはほぼ全員が着物で集まり、アメリカとはとても思えませんでした。