ロサンゼルスで、着物暮らし

太陽燦燦のロサンゼルス近郊で接する和なあれこれ。
LAに帰って来ました。肌寒い日が続いています。

借り物の帯で花月之式

2007年03月18日 | おび
昨年の利休忌では帯に苦労をしたので地味目の帯を用意していました。ところが花月之式に出ることになり、喪の帯をお借りしての参加となりました。黒い帯を締めるのは父の葬儀の時以来で少し感慨があったものの、もう当日の朝になると緊張も手伝ってそれどころではありませんでした。この帯はLAで入手されたそうで、裏は絽になっている優れもの。帯締も一色の地味目のものを社中の方に貸していただき、帯揚げは確か弘法さんで見つけた薄紫地に流水と桜の花びら。豊臣秀吉公に自決を命ぜられた利休さまの散り際を思います。
舞台のほうもつつがなく終わり、ほっと一息です。

ン十ン年前の雛祭り

2007年03月03日 | あわせ
もうすぐ二歳になろうかという時のお雛さまの写真です。両祖父母が揃っている場面はかなり珍しいような気がします。左端がK祖母、その後ろに立っているのがJ祖母。大切な人たちに囲んでもらっているにもかかわらず、何やら浮かない顔の私が着ているのは、この時と同じ源氏車。改めて見ると、こんなに小さい時から袖を通していたのか~、と感慨深いですね。思春期に入ってからあまり好まなかっためでたい賑やかな柄に、孫を思う心が込められていたようで、今になってありがたく思います。
直前の2月27日に妹が誕生したばかりのこの日は、まだ母と妹は病院だったのかもしれません。とすると、これも亡父がシャッターを押してくれたのでしょう。それにお雛さまを関東風に飾ってあるのは、母方が関東系だからだろうか、などいろいろと古い写真を見て想像をしています。母に聞かなくては!

いただき物のシルクウール

2007年03月01日 | うーる
随分ご無沙汰しております。その間もたくさんの方に訪ねていただき、大変ありがたく思っています。初釜が終わり、母が帰国して以降、一ヶ月半ほどの目まぐるしさの余韻に浸っているうちに2月が逃げてしまいました。
気がつけば3月、お稽古のために久しぶりの着物は幾何学と草花が織られたシルクウールです。師からいただいたときに頭に浮かんだ帯がこの塩瀬。M伯母からのいただきものです。色目も柄の雰囲気もいい感じで、師もお褒めくださりホッ。帯揚はお召しの薄桃色と卵色のぼかし、帯締はK祖母の箪笥から出てきた紫色にしました。お稽古で体を動かした跡が後姿に出ていますね(笑)。
ここ一週間ほど冷え込んで昼間でも15℃あるかどうかくらいです。それでも陽射しが強いのと、車で移動することもあり、今年も帯付のまま春を迎えそう。一月にひどく寒い日があったので、来年のために一枚くらいコート類を持ってきてもいいかもしれません。