あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

三焦について その2

2024-06-02 19:55:00 | ブログ
こんにちは☔️今日は降ったり止んだりとすっきりしないお天気でしたね😫
お休みの日は、散歩に出かけますが
今日は一日中、自宅で読書となりました🤭

毎週日曜日は、院長のひとり言です😊

難経・三十八難は、「三焦は原気の別支であり、名前と働きは有るが、形は無い」というものです。
これが気としての働きを重視する東洋医学の真骨頂です。
この三十八難からも三焦は大変重要な一腑であることがおわかり頂けると思います。
三焦は原気の別支だという。さらに、諸々の気を主持しているという。そして、名が有って形は無いという。
ここが「気」を大切にする東洋医学の最も特徴的な所です。
これを、働きは有るので外腑として三焦と名付けたのでしょう。
この三焦については、難経・六十六難で十二経の原穴を述べた後に次のように述べています。

三焦は原気の別支として三気、つまり宗気・衛気・営気を循環させています。
さらに五臓の原穴は三焦の尊号であり、最も尊いものであるから太いとか大きいとかいう文字が使われています。
したがって五臓六腑に病がある時は原穴を取れと指示しています。
難経・四十九難に述べられている正経自病の場合は各経絡の原穴を補う事になります。
たとえば、憂愁思慮(ユウシュウシリョ)すれば心の原穴神門穴。
形寒(ヒ)え、冷を飲めば、肺の原穴太淵穴。
恚怒し、気逆上して下らざれば、肝の原穴太衝穴。
飲食労倦すれば、脾の原穴太白穴。
久しく湿地に坐し、強力して水に入れば、腎の原穴太谿穴をそれぞれ補う事になります。

次週に続く
コメント
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