あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

木曽駒ヶ岳登山

2023-02-05 21:09:00 | ブログ
こんにちは🌞今日は良いお天気でしたね😊😊😊
毎週日曜日は、院長の自伝です😊

私の趣味に登山が有ります。失明前後の入院生活、痛みとの戦いのやるせない
気持ちの時、友達より「新田次郎の山岳小説がおもしろいよ」と薦められて、
朗読ボランティアの人たちによってテープに収められた作品を次から次へと読みあさったものです。

「銀嶺の人」の中で、「モルゲンロートに輝くマッターホルン」という一説があります。
此の本を読んで、田舎の裏山の秋葉山に登った時、朝日に輝く富士山の美しい光景を思い出しました。
その後夢中で山岳小説を読みふけるうちに、子供の頃仕事場でしか無かった山から
見た風景が脳裏に次々と美しくよみがえり、「山もこのように楽しむことが出来るのだ」と漠然と感じていましたが、
視力を失った私が登山をするなんて事は微塵にも思っていませんでした。
(今日の画像は、数年前に登頂した乗鞍岳です)

 そんなある日、治療に訪れる患者さんの中に山の大好きなsさんがいました。
やはり新田次郎の小説を読んでおり「聖職の碑」の話で盛り上がった。
「一度駒ヶ岳に行ってみようか?あそこならかなり高い所までロープウェイで行けますよ。」
 
 昭和62年9月6日、この日が、私の本格的登山の第一歩でした。
ロープウェイで一気に千畳敷まで登る、ここから石のガレ場をカール台地に向かう。
山に一歩踏み出した途端石に足をとられる、おぼつかない足どりで何度と無くつまずきな
がらやっとの思いでカール台地に到着。このころになると、山育ちの私の足は山
歩きの感覚を取り戻し、悪路に足もなれてきた。白杖を付きながら登っている私
に、すれ違う登山者のほとんどが「頑張れ」「もう少しだ」「あと5分」などと声をかけてくれる。
宝剣岳山頂は比較的平らな部分が多く登山者で賑わっている。
それらの人々を後目に、「さあ、行くよ!」sさんの声だ。「エ! 本当に駒ヶ岳まで行くの?」  

次週に続く
コメント
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